さて、既に3月の段階で当欄にて「熱いヘラクレス」としてIPO関係の異常な過熱ぶりを伝えたことがあるが大証は本日、新規上場を2006年初頭まで凍結する方針を明らかにした。
原因は上記の件で現行システムでは対応しきれないとの理由であるが、カネが集まればそれなりにヤヤコシイ問題も数多出て来るのは世の常、4月には「ホットイシュー物に関しては引受け規則に配分取扱事項があるが、さて機能しているか否か?
業界のIPO案はまだ幾つもあるがさて実現は・・ 」とも書いたがこれもそのうちの一つかも。
国税庁が2004年高額納税者を本日発表したが、トップは初のサラリーマンという事で話題になっていた。そのトップの所属する投資顧問会社は多少マーケットを齧った向きなら一度は聞いた事があるであろうユニークな銘柄発掘に長けている会社である。
まあ決算がサプライズであったという事もあるのだろうが、本日は偶然にも同社が手掛けた銘柄の突飛高がヤケに目立った。
ちなみに業界でも同社と絡んだ経緯がある取引員があったような記憶があるが・・。
その成り行きが注目されていたが本日各紙によれば、東証はカネボウの上場廃止を正式に決定した模様だ。同社については花王と共同事業が持ち上がり一転して破談になった経緯があるが、結果はよく見ていたなという事になる。
その一方で実績を焦るあまり?ババを掴んでしまった再生機構の圧力もあり東証がどういった判断を下すか注目であったが、先行きの計画が諸々ある東証としては一応毅然とした態度を取ったような形となったか。
しかし今迄225銘柄を外れないでいた事は業界人には長年の謎であったのは事実である。
先週からの続落で週明けには今年最大の急落を演じた日経平均だが、本日反発するも戻りの鈍さは認めざるを得ない。
数兆円に積み上がる信用需給等がネックになっているようだが、そんな狭間でゲーム化しているのがJASDAQモノである。週末はあのガンホー関連でブロッコリーが2日間で4倍以上に大化け、本日でモンテカルロが3日間で4倍以上とまるでオプションプレミアム並みの化け方である。
他に幾つもあるが、これらに共通しているのはM・M銘柄という事。ちなみに本日値上がり第一位のスターツもやはりM・Mであるが、どうも昨年末と場味が酷似している感あり、サーキットブレイカーの後は用心である。
もう飽きたという雰囲気蔓延の中でも進展があればそれなりに話題になるもので、本日は二ヶ月以上に亘ってモメていたライブドアとフジTVが世間的には「和解」という事で決着を見せた。
まだこの戦いがハシリのうちにTVに出て来て得意満面で「とりあえずライブドアは負け」などと批評していた為替系の某評論家が居て、その表面ヅラだけで単純に物事を考える能天気さを当欄で記した事があったが、こういった向きはもう少し出る場所を選ぶべきだろう。
まあその辺はどうでもよい事だが、世の中偶然や成り行きでそうなったという事例はまずありえない物なのである。