おもてなしの17日間

さて、東京で開催されていたオリンピック大会が8日閉幕した。1年延期された挙げ句に開催期間中も爆発的な新型コロナウイルス感染者数拡大が止まらず殆どが無観客となった賛否両論の異例の大会であったが、日本選手の獲得メダル数は事前に日経新聞とFTが予測モデルを用いて予想したメダル獲得数56個とほぼ一致する計58個の獲得となった。

メダル予想といえばスポーツデータ分析・提供の米グレースノートなど民間機関も日本は金メダル26個を獲得し全体では60個のメダルを手にすると予測していたが、これまた金が27個、全体では58個とこちらも概ね予測通りというところだろう。過去最多のアスリート数であったがいずれにせよこの58個の獲得で史上最多を記録することとなった。

コロナ禍の下で制約だらけの大会とはなったものの、約700種の料理を提供した選手村のメインダイニングでは冷凍餃子や果汁グミが思わぬ大人気となり冷凍餃子はその提供数が60万個に及んだという。他にも住環境など選手のSNSを通じ反響が大きくTOPスポンサーやゴールドパートナー以外のオフィシャルパートナー企業でも金メダル級のPR効果を得られた企業も少なくなかった。

冒頭の通り無観客でチケット収入や観客宿泊費などの経済効果が失われたとはいえ今大会の経済効果は1兆6771億円に上るとの大手シンクタンクの試算もあるが、上記の通りのメダルラッシュでチケット収入や観客宿泊費などの失われた経済効果を上回る新たな消費が喚起されるとの予測も出ておりこちらの動向にも注目しておきたいところ。


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