食料と環境

本日の日経紙一面には国連食料農業機関(FAO)が主催し約60ヶ国が参加する「食料サミット」がローマで開幕し、日本としては備蓄輸入米30万トン以上を放出すると表明する旨が出ていた。

ところでこの輸入米、年間で義務的に米国やベトナム、タイ等から輸入しているMA米であるが、タイあたりには米価対抗手段としてサウジアラビアが稲作農業分野へ投資する動きも出てきている。

砂漠の石油国では新興国からの食料輸入を図っていたものの、昨今のBRICsに観られるように経済成長に伴うインフレ圧力の増大で一部米などの輸出停止になった経緯があり、いよいよオイルマネーの食料政策もこうした部分を押える動きになったようだ。

こういった資金の流入でまた違った弊害も外部から見れば懸念されるところだが、日本としても洞爺湖サミット絡め積極的に関与してゆく姿勢とはいえバイオ始め各国の利害調整は難題だろう。


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