210ページ目   雑記

セレブとICOバブル

さて、当欄ではちょうど1カ月くらい前にICOについて取り上げているが、直近で中国当局がこのICOを全面禁止にした旨を発表、その後には仮想通貨の取引所を当面閉じる事も決めたと報じられている。中国勢はビットコインで世界の半数のシェアを握っていただけにこの影響で元建てビットコイン価格は約2割急落の憂き目に遭った。

ICOといえばクラウドファンディング形式で資金調達出来る上に、ブロックチェーンの負担も無いなど容易に調達出来る仕組みから今年の調達額は既に約1,370億円に上っているが、当局の介入は別に中国に限った事ではなくSECも7月下旬にトークンについて証券取引所法抵触の可能性を指摘、ICOを予定していた上場企業の株式取引停止の処分も下した経緯がある。

ところで中国当局が全面禁止にする数時間前にはあのパリス・ヒルトン嬢がツイートでリディアンコイン社が行うICOに参加するのが楽しみだとコメントしていたが、昨年からインスタ等でイーサリアムの幹部と交流を持っていた様子が確認されており成る程という感じ。他にも著名プロボクサーのメイウェザー氏も2つのICOをプロモートしている。

こういった所謂セレブな面々がICOへ参加すれば否が応でも人気沸騰しその効果は計り知れず、彼らの関与は発展を加速させるネットワーキング効果の証左との意見もある。ある種黎明期バブルとセレブの存在は切っても切れない関係だが、斯様な事例が一時的流行に終るのか否か当局の動きと併せ引き続き注目しておきたい。


ワールドウォッチフェア2017

さて、今週はHUBLOTの京都店開店等を週初に取り上げたが、こんな高級ブランド時計といえば毎年この時期恒例の「ワールドウォッチフェア」が先月末まで開催されていた。今年は20回目となるフシ目の年でテーマは「時の継承」、過去最多となる5千本強の時計を揃え歴代のカタログ等の展示もあった。

上記のテーマだけに今年はアントワーヌ・プレジウソがトゥールビヨン3つを連結させた上で公転させるというピーストゥールビヨン・オブ・トゥールビヨンなる超絶時計を展示したり、A.ランゲ&ゾーネブースでは1,300個以上もの時計部品を一つ一つ番号をふって一覧展示するなどジュネーブ・サロンのような演出も見られた。

個人的に見惚れたのはクリスチャン・ヴァン・ダー・クラウのアンモライトを施した世界限定1点のリアル・ムーンステラネビュラか。その芸術品を超える遊色効果もさることながら、企画立案、宝石提供、製作と3社がコラボしアンモライトをこの薄さとデザインにカットしたその技術力には驚かされる。

また今年はピアジェの60年代後期に製作されたモデルを再現したものや、フランクミュラーの初期モデル等も出ていたが、国内勢もセイコーが60年代のグランドセイコーを意識したモデルを複数打ち出しており、最先端技術と並行して各社こうした「復刻」モノにも力を入れ出してきているのも印象的であった。


リアル24?

直近で6回目となる核実験を北朝鮮が強行し警戒感が燻るなか、本日の日経平均は前場の終盤に北朝鮮がICBMと見られるロケットを同国西側に移動していると一部海外メディアから報じられた事で前日に引き続いて続落、また昨日の東京商品取引所の金先物も有事の際の安全資産とされて資金が流入、1グラム4,696円と約2年2ヶ月ぶりの高値を付けている。

とりわけ今日のマーケットは防衛関連が大賑わい。細谷化工や石川製作所などの本命株が再度ストップ高の急騰を見せ年初来高値を更新したほか、重松製作所や興研などの防毒マスク関連銘柄、EMP爆弾への脅威から電磁波や放射線技術へも矛先が向かい技研工業や東邦金属なども物色されるなどその裾野も広がりを見せている。

しかし上記のEMP爆弾などは、かつて中毒のようにハマって見てしまったFOX系海外ドラマ「24」の中だけでの作り話と思っていたモノがまさか現実にTVで可能性が報じられる日が来るとも思わなかったが、何れにしても9日の北朝鮮建国記念日を控えそれまでは蒸し返し相場で対象銘柄など乱高下の展開がまだまだ継続されるか。


京町家と高級ブランド

本日の日経産業新聞には日本電産の会長が京都に日本最大のオルゴールミュージアムをつくる旨や探訪繁盛店では京都のマリベルの紹介等があったが、京都といえばスイスの高級時計ブランドHUBLOTの直営店が京都の祇園に開業した旨の記事も最近見掛けた。

祇園の目抜き通り、花見小路に面した2階建ての京町家への出店というが、此処への出店というと記憶に新しいのが昨年の同じく高級ブランドのエルメスの期間限定店出店で、地元京都の著名人なファッショニスタが所有するスカーフの展示や、来場者が持参したスカーフに後染めを施すシルクイベント等を実施していた。

さまざまな伝統文化や価値を生み出すと共に革新を続ける古都のこうした京町家には木組みや組子等の伝統建築の技法が用いられており、職人の美しい手仕事ともの作り精神を現在に受け継ぐこだわりを共有する両者のアイデンティティのシンクロという点でこうした高級ブランドもうまくマッチしたというところだろうか。

しかしこうした高級ブランドに限らず、冒頭のチョコレートのマリベルや、つい最近はスターバックスコーヒーも世界遺産の清水寺近くに2階建ての伝統的日本家屋に畳の座敷を設置した世界初の店舗をオープンしている。周年事業における地域貢献の一環として町家の再生・活用と共に町そのものの活性化を目指す動きは今後もトレンドになりそうだ。


疑似株式に非ず

本日の日経紙企業面には「個人価値株式「VALU」騒動 売り逃げ対策で取引制限」と題し、今月中旬の人気ユーチューバーらによる売り逃げ騒動を踏まえ、来月4日からは1日に売買出来るVALUの取引単位であるVAの上限を決めるなど取引規制を設ける発表を運営会社がした旨が出ていた。

このVALU、当欄では先週取り上げた際にはこれからブレイクするアーティストの資金需要などなるほど双方にマッチしたサービスとした通り、逮捕されて話題になっている生き人形作家などこうしたサービスで優待等を駆使すればそれこそ胡散臭い人物と下手な事件に巻き込まれなくて済んだばかりか、その道でまた素晴らしい世界が開けた可能性があったのは想像に難くない。

ともあれサービス開始早々にこうした「事件」が起きて考えようによっては早めに取引規制や利用規約の見直しが出来たといったところだが、それでも今回はほんの一歩。先に書いたように社会が変わりゆくサービスが確立する前に利用者保護の為のルール作りは焦眉の急となっている。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

カテゴリー

アーカイブ

2025

4

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30