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ストームライダー千秋楽

さて、今週はTDSの「ストームライダー」が惜しまれつつ週明けに運営終了となった。これは周知の通り17年春に映画「ファインディング・ニモ」シリーズの世界を舞台にした新アトラクションがオープンする事に因るもの。

これは開園当初からあるアトラクションで一発のキャパの大きさから何時でも乗れる印象だったことで合間を埋めるのにちょうどよく、私も此処のラウンジから使い勝手のよさでよく使ったものだったが、やはり消えるとなると最終公演の整理配布券は開演から7分で終了し、最終日は実にインディージョーンズの前くらいまで4時間近くの行列が出来ていたようだ。

ホテルオークラの時よろしくこちらも一部ファンが1,000件以上の署名を集めオリエンタルランドに嘆願書を送っていたそうだ。とはいえここ数年にわたる立て続けの強気の値上げで「夢の国」のスクラップアンドビルドは必須というところだが、2017年3月期の市場コンセンサスを大幅に下回る慎重予想を覆す一助になる事が出来るか否か値上げ巧者の腕が試される。


特A急増

昨日の日経紙夕刊一面には「ご当地米 新顔続々」と題して、2016年産のコメが農林水産省のリストに726銘柄載り、新顔を15年産に比べて33%多い32銘柄に達するなど新銘柄が続々誕生している旨が出ていた。

米といえば個人的にはいつも決まったところから直接購入しているが、派生的に来る案内では毎回何かしら新しい銘柄がありワイン並みに詳細な解説が付いている。減反政策が始まった後に量から質への転換を後押しする目的でスタートした5段階判定の食味ランキングでは、最高評価の特Aが昨年産は46となりこれは過去最高水準という。

かつての新興ブランド米もこれによって今やメジャーの仲間入りを果たしている経緯があるが、コメ離れがいわれる昨今高評価急増が独り歩きしている感も否めない。当の農林水産省は今年の生産目標を需要予測を大きく下回る目標と定めたが、TPP等も絡めての生産戦略など各所の思惑が複雑に絡み合う構図か。


プチぜいたく

さて今年も早いものでGWが終了したが、中日の日経紙には「GW、近場でプチぜいたく」と題して前半の3連休は小売・外食産業等の店頭ではちょっといいものを楽しむハレの日消費が目当ての客でにぎわった旨が載っていた。

世間では中日に休みを取って最大10連続休暇等の報道も多かったが、そのまま連休の日並びでも無いので昨年より遠出等はし難かったのも背景にあろうか。上記の通り成城石井始めとしたスーパーで高価格帯が売れ百貨店もまた然りであったというが、ホテル等も一寸覗けば一目瞭然である。

私は所用でニューオータニに後半行ったのだが、一寸優雅なブランチといったところか遅めの時間帯にも関わらずブュッフェを展開しているレストランは何所もほぼ満席に近い状態で、GWに合せ早くもオープンしたガーデンプールも老若男女で幅広い年齢層でごった返していた。とはいえこの連休消費で停滞している消費が一気に循環に向かうのかどうか、客層も絞られている感もありこの辺は不透明か。


カネで魂?

さて、大手不動産各社が決算たけなわで本日は引け後に三菱地所の決算があった。16年3月期の連結経常利益は前期比8.8%増の1448億円と従来予想の1300億円を上回り減益予想から一転して増益着地、17年3月期も前期比3.6%増の1500億円に伸びる見通しとなっていた。

ところで三菱地所といえば先月の日経紙「私の履歴書」は同社名誉顧問だったが、終盤では買収した米ロックフェラーについても触れていた。バブルの当時は東京23区の地価合計額がアメリカ全土の地価合計額と並ぶ狂乱ぶりで、同社の買収もジャパンンマネーが米国の魂を買ったと物議を醸し出したものだ。

そういえば昨年の夏頃だったか「ニッポンの過去問」なるTV番組でバブル時代の様々な出来事をランダムに紹介していたのを思い出したが、その中でこの地所の買収劇も出てきた。他にもソニーがコロンビア映画を約6,000億円で買収した件や、安田火災がゴッホの「ひまわり」を約58億円で購入した話も出てきたがバブルが過去のものとなった今、当時の裏側を当事者が回顧しているのがまた感慨深い。


AI運用

昨日の日経夕刊の一面には「運用 人工知能が台頭」と題し、昨今囲碁などのゲームや産業ロボットなどで注目を集めるAIの活用が、株式や債券などを対象にプログラムに基づく運用に加えAIが自動的に運用するファンドも台頭するなど世界の金融市場でコンピューターを活用した運用が活発になっている旨が載っていた。

このAIに関しては当欄でも今年に入ってから二度ほど取り上げ、フィンテック系に関しては昨年末にGSAMがアナリストリポートを全てAIで解析する旨なども書いたが、同紙によればAIファンドやCTA等を含むコンピューター運用型のファンドは年初から3ヵ月の成績が業界全体がマイナスとなっているなかプラスを記録する好調さという。

国内でも三菱UFJ信託が自動でAIが運用するファンドをはじめて組成した旨が報じられているが、シミュレーションでは好調な成績という。同社は「金の果実」シリーズを手掛け幅広く浸透した経緯があるが、この分野の黎明期の参入でETFに続き軌道に乗るかどうかこの辺は興味深い。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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