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6年連続

さて昨日は東証大発会にも一寸触れたが、本日はもう一つ同じ中央区から恒例のマグロの初セリが行われた。マグロの初セリといえばもう「すしざんまい」の喜代村が代名詞のような存在になっているが、果たしてというか今年も同社が競り合いの結果一匹7,420万円で競り落とす結果となった。

あの幻の1億円超えの最高値から数年は続落歩調を辿り昨年は反発といった感じであったが今年は大幅続伸、上記の1億円超えに次ぐ2番目の高値が付いた。その理由として今年は回転ずしチェーンの元気寿司が参加を表明し、また「築地すし好」も参戦し共に競り合った背景があったのは間違いのないところだろうが何れにしてもPR効果は依然として健在か。

他にも大幅続伸の材料として入荷が絞られてきている事情も指摘されていたが、これ以外は割安となるなどマクロでは消費落ち込みが浮き彫りになったかっこうか。しかし昨年の同時期には当欄で「〜この初セリも今年の豊洲移転に絡んで見納め〜」と書いたものの、結局今年もまたこの地で初セリが行われる事になり各所も様々な想いでこれに臨んだのは想像に難くないか。


酉騒ぐ

皆様あけましておめでとうございます

昨年は申年で騒ぐの相場格言通りまさかの番狂わせが相次ぐなどまさにその通りとなったが、今年は酉。戦後の東証年間騰落率は平均で15%の上昇、干支別では5番目となっており平均以上の上昇が期待できるとはいうものの、兜町の相場格言では昨年の申と共に「騒ぐ」年とされており番狂わせの乱高下は継続される気配も濃厚か。

という事で本年最初の取引となる大発会は海外株高や円安を映して4営業日ぶりに急反発となったが、年末の大納会で帳入れした株価は乱高下の末に5年連続の上昇、年末株価としては96年以来20年ぶりの高さとなった。ちなみに5年連続の上昇は1978〜1989年の12年連続以来となり、バブル後の相場では最長記録となる。

また東証一部の時価総額は前年比で14兆円減ったとはいえ571兆円と過去3番目の高水準となっており、個別では独自の事業モデルと攻めの経営で稼ぐソフトバンクの増加額がやはり目立った。一方で昨年の大発会は東芝問題発覚を取り上げたが、今年の大発会もまだ東芝が物議を醸すスタートとなるなど今年もコーポレートガバナンスに絡むこの辺は注目されようか。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます


申騒いだ

さて、今週で今年も終わるとなると彼方此方の分野で2017年の展望が出てくるが、差し詰め相場関係等は様々な見方で喧しい。申酉騒ぐの通り今年はイベントの度に大荒れの相場となったが、ヘタに腕に覚えのある輩ほど振らされる光景を彼方此方で目にした一年であった。

記憶に新しいイベントでは、6月のイギリスのEU離脱の是非につき行われた国民投票結果がまさかの離脱決定となり、後半戦では米大統領選にて半ば冗談半分に泡沫候補的に報じられていたトランプ氏が大方の予想を覆してとうとう当選してしまうなど改めて番狂わせだらけの一年であった。

後講釈で反省してみればマスコミの煽りで常識にとらわれ過ぎた評論家を過信し、潜在意識の総論に気付かなかった部分もあっただろが、あらゆるイベントで百戦錬磨のブックメーカー等も被害者?に転落し、昨今その活用が喧伝されているビッグデータも二者択一を大外しする様を見るまだまだ発展途上を肌で感じる。

というワケで表面化しているコンセンサスを、無意識が影響を与えた潜在意識の総論が結果として番狂わせで裏切るケースは今後もまだまだ様々なケースで起きるであろうし、そのコアな部分にどれだけ解析が近づけるかが課題となろうか。

今年はこれで筆を置きたいと思いますが、本年もご愛読ありがとうございました。
来年が皆様にとって、よい年でありますように。


西の戦略

さて、今週末はクリスマスというだけあって先週あたりから彼方此方でホリデーギフトの広告が目に付くが、特に高島屋のラグジュアリー路線が目に付く。過日の日経紙に「ギャラクシーダイヤモンド」なるブランドの半五段広告を見掛けたが、その前には時計の品揃えが国内最大級と謳った難波高島屋にオープンした「タカシマヤウオッッチメゾン」も一際目に付いた。

そういえばこの日のWBSでも消費低迷でも高級品続々としてこれらを取り上げていたが、阪急うめだ本店も9月に高級ドレスの専門店をオープン、VIPルームも備えトータルコーディネートの提案販売を狙うといい、また大丸松坂屋も京都・祇園に店をオープンし伝統的な町家を改装してエルメスを誘致している旨が放映されていた。

元々百貨店は呉服商から始まり富裕層を相手にしていた業界のカラーでこの手は取り込みやすいという旨で、此処では東京に取られていた富裕層を取り戻したい考えを謳っていたが、斯様に先ず西日本全域の富裕層を取り込む戦略の次に中間層をどう開拓するかが今後の課題となってくるだろうか。


またも金!

さてちょうど一週間前の当欄では「2016年の流行」と題し、末尾では世相モノで残すのは今年の漢字のみとしていたが、今年で22回目を迎え今週アタマに発表になった今年の漢字は果たして「金」となり、それ以降2位は「選」、3位が「変」と続いた。

その理由としてめでたい方ではリオデジャネイロ五輪の日本人選手の金メダルラッシュやイチロー選手の金字塔、また逆に情けない方では前東京都知事の政治とカネの問題、他にはトランプ次期米大統領の金髪からピコ太郎の金の衣装等々が挙げられたが、「金」が1位に選ばれたのは2000年、そして2012年に次いで今回で3度目である。

この前回もそれぞれシドニー五輪、ロンドン五輪での過去最高のメダルラッシュ等があってこの金になった背景があるが、早くも東京五輪を見据えて首相は2020年も金にしたいとのコメントを発信、想いは夫々だが良い背景での複数回選出といった感じに繋げたいものである。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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