257ページ目   雑記

帳尻合わせなるか?

週明け本日の日経平均は4日大幅続伸となったが、郵政三社上場後も引けで約2か月半ぶりの高値まで盛り返すなど衰えをみせない地合になってきていることもあって、週末の日経紙マーケット面でも夏場の相場波乱で運用成績が悪化した海外ヘッジファンドが反転攻勢の機会をうかがっている旨が書いてあった。

とはいえ上記の通り7〜9月期の運用総額は約2兆9000億ドルと4〜6月期に比べ3%の落ち込みを見せ、その減少幅はあのリーマン・ショック直後の2008年10〜12月期以来の大きさとなっている。また全体の運用利回りも9月まで4カ月連続でマイナスを計上、年間でマイナスになれば4年ぶりという水準。

そんなワケで米国最大の年金基金カルパースなどヘッジファンドでの資金運用を縮小する旨を表明し、これまで数千億円規模の運用をしていた向きが続々と閉鎖や生産準備に入る動きもここ進んでいる。一方で同紙では急速な持ち高の結果手元現金の高さから最後の仕掛けに動こうとしている向きの指摘もありこれらの動向から意外値が出る可能性もありやはり今年は最後まで気の抜けない展開が続きそうだ。


再上場行統合

本日の日経平均は反発となったものの、引き続き内外の重要日程控えで様子見気分が強い展開であった。そんな中で昨日の年初来高値更新から本日も続伸しているモノに足利HDがあったが、昨日は同行と常陽銀が2016年秋にも経営統合する方向で最終調整している事が明らかになり地銀再編機運が市場で再度盛り上がった。

ともあれこれで統合後の資産規模は約15兆円と、来年4月に設立する横浜銀行と東日本銀行が経営統合したコンコルディア・フィナンシャルグループ、九州を地盤とするふくおかファイナンシャルグループに続く全国3位の規模の地銀グループが誕生する事になる。

今からちょうど1年前には上記の横浜銀行と東日本銀行が同様な方法で経営統合する報道があり、当欄でも末尾で健全経営とされた両行の統合で攻めの時代に入った感もありと書いた事があったが地方創生はアベノミクスの重要テーマの一つ、同一県内での統合パターンを超え隣県含めたブロック内での再編も加速してきそうだ。


ブランドコラボ

先週末の日経夕刊・オフナビでは「著名デザイナー×量販店」と題して、セブン&アイがジャンポール・ゴルチエ氏とコラボして販売に乗り出した旨が書いてあった。PB展開となり自身ブランドに比べて価格はどれも約十分の一程度で百貨店での発売後2週間の売れ行きは想定の3.6倍と好調という。

この手のネームバリューがあるデザイナーとのコラボといえば同紙にも書いてあった通りH&Mが先駆けか。初回のカール・ラガーフェルド氏の頃は日本未進出で覚えている向きは少ないと思うが、その後日本のDCブーム期に市場を席巻したコムデギャルソンの川久保玲氏が初の日本人起用となり、更にその後はジミー・チュウやあのヴェルサーチまで参加している。

本邦勢もそれを追いかけるようにユニクロがデザイナーとコラボを組み始め、やはり衝撃的だったのは当欄でも2009年に取り上げた事があったジル・サンダー氏とのコラボを実現した時だっただろうか?この「+J」は本当にデザインは言わずもがな仕立てと併せCPは抜群の品だったのを思い出す。

冒頭のセブン&アイがコラボしているジャンポール・ゴルチエ氏は「エルメス」のプレタポルテも手掛けているが、エルメスといえば今年のユニクロはエルメスの元デザイナーとのコラボを展開している。これらの背景にはアパレル不振下で両者利害が一致したという部分もあるが、相反する両者を融合させる時代背景の変遷も新たな商機を創造している。


市民権で急成長

本日の日経紙夕刊一面には「商戦広がる」と題して、もうすぐおとずれるハロウィーンが商業施設やお約束のディズニーリゾートやUSJなどテーマパークで集客を支える風物詩として定着するなど商戦の裾野が広がっている旨が載っていた。

なるほど近年はこの季節になると、街のレストランではハロウィーンラリーの準備態勢に入りフラワーショップではデコレーションケーキの如く綺麗に創られたカボチャものが棚を飾る機会がぐんと増えてきている。

その市場規模も昨年のハロウィーンに1,100億円規模になりそうだと当欄で書いた覚えがあるが、果たして昨年は1,220億円と日本記念日協会の推計が発表されている。同紙によれば2011年の市場規模は560億円だったというからその伸びは飛躍的、同時に新たな課題としてマナー絡めた混乱も浮上してはいるものの今年は当日が土曜日になるだけにはたして如何ほどの市場規模が弾き出されるのか興味深い。


無感情が席巻

週明けの日経平均は中国経済への警戒感を受けて3日ぶりに反落となった。先週は日銀ラリー的な動きも未だ一部に残ったものの新しい成長戦略など政策の具体的な枠組みが今一つ不透明で、主力マネーの手控えから投資テーマが見えない中で大台を挟んだレンジが続く状況が継続される見方も多い。

斯様な状況で以前にもこんな相場展開がチャブつく動きの典型と書いた事があったが、先週金曜の日経紙マーケット面にはそんな中でプロを横目に淡々と押し目買い、利食い売りを続けるロボット運用投資の事が書かれている記事があった。

こんなレンジ相場下でTOPIXを上回る好成績組では、あらゆる状況下で収益を目指すロング・ショートファンドの存在があるが、ロボットはその上を行くという。先週は同じ日経の記事でコロケーションと呼ばれるサービスを経由した高速売買の比率が東証で初めて全体の約5割まで上昇した旨も載っていたが、ロボットの自動売買が市場を侵食し始めた様は未知な不気味感が漂う。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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