349ページ目   雑記

跡地に見られる優勝劣敗

さて、いつもの通り道である三越を通り掛かった時にはや巨大なクリスマスツリーが中央ホールを飾っていたが、今週はこの三越伊勢丹HDが09年4-9月期の連結決算を発表している。果たして中身はこの三越が苦戦し大手百貨店では唯一、上期に営業赤字に転落していた。

まあ此処もJALではないが高コスト体質なのは否めず、最近では池袋店も閉鎖させたがそういえばこの跡地には昨年の今頃既報の通りヤマダ電機が日本総本店と呼ぶ大店を直近オープンさせた。この出店で激戦区池袋が家電の聖地と化す、この店を見ずして家電は語れない等その名に恥じる事なくコピーも斯様に強気だが、ポイントなど地域ぐるみでカバーするなどその包囲網というか正に市場を席巻する姿勢は凌駕そのもので恐ろしさすら覚える。

さて三越はそうとしてもう一つの伊勢丹も来年は吉祥寺店を撤退させるが、この跡地にはあのH&Mが出店する方向で話が進んでいる。ヤマダ電機しかりH&Mしかりで、コレだけ見ても販売不振で苦しむ百貨店と勝ち組の動きはまさに対照的である。

しかし跡地でなくともこんな光景探せば都内でも幾つもある。当欄で昨年のクリスマス頃にはルイ・ヴィトンが世界最大級の店舗計画を撤回した旨について触れたが、例えば予定していたこの銀座の新築ビルにはGAPが入居する予定。このGAP、上記のH&Mなどファストファッション激戦区の原宿においても直近で旗艦店をオープンさせているが、勝ち組の競合から外れた者との格差はますます広がってゆく。


BOTEZ

さて、週末はフラワーショップからレストラン、はてはネイルサロンまで街中そのお祭りムードが約一ヶ月近く続いたハロウィーンの集大成という事で彼方此方でパーティーやらこのイベント関係が盛り上がりを見せていた。

そんなお祭り気分も冷め遣らぬまま、翌日は知人の新しく生まれた子供の洗礼式があった為にお茶の水のニコライ堂へお出掛け。ここはイースターの復活祭以来であるが、大聖堂の離れにあるクラブルームで飲み物など頂いていると改めて歴史を感じる調度品の数々が随所にあり目に留まる。

さて洗礼式だがこれまたそれを執り行う部屋にはなかなか入る機会もなく立派な壁画に感動、また儀式も場所柄当然ながら随所にギリシャのテイストがあり異国情緒たっぷりであったが、国は違っても概ねその意味合いというか流れ自体は万国共通だなとつくづく。イースターとはまた違って人影もマバラな中、改めて大聖堂に身を委ねるとほんとうに厳かな気分にさせてもらえる一時がそこにあった。


歯科医とコンパニオン

今日は街で知人の歯科医と偶然にもバッタリ遭遇、立ち話ながら相変わらず最先端の医療事情を聞かされその日進月歩の技術に驚いたが、その話題とは別にBMWのいいカモ(失礼!)になっている氏はドイツ三強が不参加となってしまった今年の東京モーターショーは行く気が失せたとボヤいてもいた。

この東京モーターショー、一般公開が先週末から始まっているが前回と比べると頭二日間の入場者数が約4割も減少している模様で、このままだと主催者側が公表している100万人の目標を大きく割り込む可能性が高いとか。思わず資金難から規模を縮小させた夏の花火大会の人手のショボさが重なって浮かんだが、国際的といわれたショーは過去のものとなってしまうか?

しかし大手紙などの報道を見ていると、国内勢は電気自動車などを筆頭に次世代エコカーの見本市のようだとのコメントも見られた。この辺は更に何というか国内だけの盛り上がり度合いを色濃くしている気もするが、ショーというからには燃費云々度外視した高級車などのいわゆる華の存在が不可欠なのはいうまでもないだろう。

ところで華といえば車と共にもう一つの華であるコンパニオンだが、某欧州メーカー中心に数々のショーに参加してきた知人の女性から久し振りに連絡があり、最近はメッキリ出番が少ないとこちらもくどくどボヤキが。欧米勢が軒並み出展を見送り地盤沈下の足音が聞こえる中で、こんなところにも弊害が顕著になっている模様。


発想縦横無尽

所用で丸の内へ出掛けた折に最近オープンしたばかりの丸の内ブリックスクエア近辺を通ったが、一階にはあのクロードカンコーとコラボしたという「HANAHIRO CQ」があり斬新的なアレンジに暫し立ち止まる。

さて花モノといえば先週末に所用で横浜のクイーンズスクエアに行った際に、その芳香に誘き寄せられ偶然見かけたのがクイーンズカップなるフラワーデザインコンテストであった。こんなものがあるのは知らなかったが、なんでも所属団体、グループの垣根を越えて開催される神奈川最大のフラワーデザインコンテストだとか。

会場はアレンジメントやアート部門、ウェディングブーケ部門などに分けられていたがフリーものだけにこれがなかなか面白かった。最近話題の青い薔薇を木の板から咲かせているものあり、また主役の花と組み合わせる素材にしても毛糸球や羽毛など実に縦横無尽。

中でも個人的に気に入ったのは最近ブーム?な大人婚をイメージして作ったという、たしか「Luxury and Cute」とタイトルされた作品、蝶を配したデンファレを中心にして周りをブラックに近い孔雀の羽で囲んでありこれは実に印象的であった。当欄既報の通り、春先には「池坊展」に行ってきたが、それとはまったく違う個性を見る機会を得て発想の深さを認識した楽しい一時であった。


不況下でのドル箱

当欄でも一寸触れた事のあるレアメタルなるものだが、昨日大手紙で見かけた記事には輸入したこのレアメタルの販売益を脱税したとして、東京国税局が貿易会社社長を東京地検に告発していた件が載っていた。

脱税なんぞは世相を反映してそこから近年の旬なものが解ろうというものだが、風俗モノなどを除けばこれ以外で直近明らかになっている国税当局から申告漏れや所得隠しを指摘されていたのは、やはりというか当欄で以前から「ドル箱」と称していた消費者金融の過払い金請求の代理業務を行った弁護士や司法書士の面々。

恰好の案件なだけに積極的に電車内では一頃この手の広告だらけという時もあったが、最近ではこれまた世の状況を反映して「もうじき請求が難しくなることが予想されるので、今のうちに早く問い合わせを」等というプッシュ系のPRもある。物事過熱してくればインチキもまた増えてくるが、司法書士の中には弁護士領域の高額案件まで口巧みに圧縮して自分の案件にしてしまうなどどう見ても顧客寄りとは思えない輩も多くなっているとか。

さてその裏返しで産経紙によると今週に貸金業協会が纏めた業者の経営実態調査では、貸金業者の一割が廃業を予定し、事業継続に疑問を持つ業者も約二割に上ることが明らかになっている。何かこう法改正の度に日経紙商品面などでもこうした経営実態調査を見る事がありダブってしまう部分もあるが、以前から先物など次期候補として一部囁かれているだけに悪戯に不当案件が増えない事を願うばかりである。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

カテゴリー

アーカイブ

2024

3

1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31