377ページ目   雑記

人材バーゲンセール

さて先週末の日経国際面にて目に留まったのは、あのCIAが世界的な経済危機が地域紛争やテロ活動に繋がる可能性がある為に、外国企業の動きや資金の流れを分析できる金融のプロ確保が課題で、リストラで放出された米ウォール街からの有能な人材獲得を本格化しようとしているという記事。

なるほどねと思っていた矢先に似たような報道として今週出て来たのが、金融庁と証券取引等監視委員会が行った中途採用募集において枠が十数人のところへ100人以上の応募者が殺到したという記事。

こんな不況期でなくとも証券業界や商品業界で暗躍?した?害務員?が新天地としてその悪知恵を生かして様々なビジネスを創造する話はよくあるが、こうした紙一重でマトモな向きの増員は彼らにとっても今後脅威となって来るだろう。

以前は高給取りの「高嶺の花」と日経紙では表現していたが、これらもまた以前書いた「不況であるが故にM&Aやまた人材面においてもチャンスが巡ってくる可能性があり」としたそのものだろうか。


BATTUTA

本日はカウボーイのご厚意で、騎馬スペクタクル『ジンガロ』を素晴らしい座席で観賞する機会に恵まれた。

数年前だったかこれを誘致しようという事でその気運が盛り上がった時期があったものの、BSE問題の絡みもあって検疫上の障壁から叶わなかったとか聞いた事があったが、その後の日本初公演から見ていたカウボーイと違って一度も見ていなかった私としては非常に楽しみであった。

入場前にはシャンパングラスを片手に桜を見る向きもあり、またフランスに馬と来たらやはりお約束のエルメスの特設ショップ在りと、その客層もなかなかこの手にしては洒落たものだったが、いざ始まってからはあっという間の数時間が過ぎ去った。

乗馬といえば私事で馬を所有する知人に誘われて乗った事があるが、その時の冷や汗モノを思えば恰も二頭の馬を靴のようにして駆ったりと人馬一体をサクサクこなす彼らの身体能力や術は神業級、そう感心していた矢先には途中観客席に乗り込んできた熊?にカウボーイが襲われたり?するハプニングなどコミカルなシーン交えてシルクドソレイユと重なって見えてしまったが、なんとも圧巻であった。

ただ気付く向きは僅かと思うものの公演中結婚式のシーンにしてもその国の文化というか風習を本当に熟知した上で構成されており、シルクとは芸術性の面においてそのステージがまた違うところがしっかり認識出来る、完成度が高いパフォーマンスで非常に満足のゆくものであった。


理想郷

さて今週気になった話題といえば、週初に都内最大級の広さを売り物に丸の内トラストタワーに開業した「シャングリ・ラ ホテル東京」であろうか。
外資系の中でも後発組になるこのシャングリ・ラ ホテル&リゾーツであるが一昨年相次いで開業した外資系も供給過剰気味、加えてそれ以降の急激な経済環境の悪化でハイグレードを謳うところほど稼働率は低下している模様。

当欄では昔、ホテルといえばコンサバ系が主流の国内勢よりは外資系の方がセンスが光るとコメントした事があったが、なかなかどうして昨今ではこの国内勢が浮沈激しい主要顧客層とコンサバ系顧客層の違いや余暇の安・近・短傾向が幸い?してこの国内勢が急速に息を吹き返している模様とか。

まあ確かに背景となるこうした環境も激変したが、当方も過日ある老舗に所用で泊まった折に、遺失物に対する対応から他の接客に至るまで主要外資系以上に素晴らしいと感じた接客態度に非常に感心した事があり、外資寄りであった嗜好がどうもハードの部分だけ見ていたようで改めて反省しきりだった覚えがあったのも事実である。

まさに土砂降りのような株価暴落の中でIPOを敢行するような今回の開業であるが、さてホテルウォーズ第二幕はどういった戦況になって来るのか今後も目が離せない。


歴史の売買

産経で見掛けたのだが近くニューヨークで競売に掛けられるというマハトマ・ガンジー氏の遺品を巡って、インド政府が他者の手に渡る事なく祖国に留まるように躍起になっている模様だ。

斯様にオークションで他の手に渡るのは我慢ならないというところで今一番話題になっているのが、周知の通り故イブ・サンローラン氏の遺品から競売に出された、1860年に円明園が英仏連合軍の略奪に遭った際に持ち出されたとされるブロンズ像である。

このクリスティーズで思い出すのが今からちょうど一年前くらいに当欄で触れた「運慶の大日如来坐像」出品騒動か、このクラスを扱う大手になると時にトンでもないものが突如として出てきたりするのでその経緯にいろいろ想像を馳せるのも面白いが、結局問題の銅像は3,140万ユーロで中国人が競り落とす結果になった。

さてこの落札で競り落とした中国人だが「取り戻しましたよ、はいどうぞ」と無償で国に返還でもしたらそれこそカッコ良すぎたのだったが、やはり?というかこの期に及んでカネは払わんと言っているらしい。間に入ったクリスティーズも大変だが歴史的経緯が絡む国際問題だけにまだまだややこしそうである。


奇異なる日本のValentine’s Day

気象庁によるとバレンタインデー前日の金曜日の強風は春一番であったとの事だが、確か一昨年も春一番はこのバレンタインデーではなかったかと記憶している。

春一番は兎も角、さてこのバレンタインデー、今年は土曜日という事で義理系の商戦が不安視されてはいたもののその品にかける予算平均額はアップと不況知らずの様相を呈していたらしい。

今年は目に留まったところでミントンの容器に入ったバブリーなモノもあったが、あと面白いと思ったところで「グリーン電力証書」なる物が付いたチョコレートや、西洋銀座などではフェアトレードチョコレートを展開と人に地球に優しくとやはり今の時世を感じさせるものありと様々。

そういえば今年の商戦では男性から女性へプレゼントする所謂「逆チョコ」なるものも登場し提議の変化とか大袈裟に言われていたが、そもそも欧州等でバレンタインデーといえばお互いに思い思いの品を交換したりするのが普通で寧ろこの日本独特の習慣は以前からかなり奇異に見られていたのが事実。さて、次第にこの辺も国際標準の道を歩むのであろうか?


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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