391ページ目   雑記

銀行の販売姿勢

さて先週末だったか金融庁と証券取引等監視委員会は、銀行を対象に元本割れリスクのある投信の監視強化に乗り出す方針を明らかにしている。

協会によれば銀行が販売した分の資産残高は証券会社のそれにほぼ匹敵する規模まできている事で、其れなりに本腰を入れ始めた感じだ。

凡そこの手は形式主義が普通の世界であり、やっつけ仕事で取った二種保有者の営業も目論見書の詳細を問われればマトモに答えられる筈もないと思うのだが、それにしても元本保証等の虚偽説明は販売経験の浅さだけの問題ではないだろう。

先の中間決算では大手グループが最終利益を更新しているものの、業務純益では軒並み減益と基礎的収益力の弱さが否めない折のこうした事例は新たな活路の弊害を露呈している。


最終案

先月にNYMEX上場の際のコメントで少し触れたナスダックであるが、当時のロンドン証取買収提案は今回TOBへと方針転換をした旨各大手紙で報道されていた。

もともと春先の拒否から始まって前回の価格4割引き上げ、そして今回に至った訳だが何かこう取引所も普通にTOB対象になって来たのかという感じである。

折しもLSEはBRICsを始めとして新興国企業の誘致に成功を収めており、これが実現すれば世界2位の取引所誕生ということになるが、ナスダックは他にも北欧主力を率いているOMXにも触手を伸ばしているとの思惑も一部にあり、こちらの方もまた注目である


主張と合理性

さて証券税制優遇措置を巡って政府・与党をも巻き込んだ論議に発展して来た模様だが、金融庁や証券業界等経済界からの要請も激しく混沌とした情勢になっている。

しかし面白いのが預貯金や債券の利子税率を持ち出して、これらとのリスク比較で株式の同税率に疑問を投げかける向きも多い点。

であれば例えば商品業界に身を置く向きは、先行して分離課税となっている現行制度をもう一度洗い直して貰いたいというのが本音だろうが、そもそもこの改正時にこうして議論が白熱しなかった経緯も寂しい限り。

業界の沈滞ムード漂う中を、蒸し返す向きでも居ないかと淡い期待もするが総じて物事の合理性が通用しないのもまたこの世界、時間が掛かるうちにマインドが低下してしまうのが先か。


復活と休止と

さてこの時期になるとあちらこちらでイルミネーションが点り出すのだが、本日は表参道の欅並木を彩るイルミネーションが約8年ぶりに復活となった。

資金的な問題やその他諸事情もあって中段していたものだが、やはり主力ブランドの攻勢やヒルズ出現は再度の協賛金を捻出するのに一役買ったともいえる。

ちなみに今回のイメージは「和」だそうであるが、こうしたイルミネーション系のイメージといえば毎年様々なテーマで楽しませてくれた「東京ミレナリオ」は、東京丸の内本屋の復元工事に絡む事情があり今年から休止体勢へ、刹那的に人出は他へ流れるのだろうがそこはかとなく寂しい感も。


三セク

本日たまたま打ち合わせの途中に出された菓子が夕張メロン云々と謳っていた為に、その方向に話が暫しズレたのであったが周知の通り第三セクターが直近でパンクの憂き目に遭っている。

何十年かかけて再建とはいうものの、増税やらリストラやらで当初目的の過疎対策が逆目に出た典型ともいえるが、株主責任ならぬ住民責任は些か納得できない向きも多い事だろう。

昨今地方自治体の賄賂政治や小判鮫の如く関連業者が魔女狩り的に騒がれているが、こうした事業で甘い汁を吸った業者責任は闇に隠れる事が多く透明性が今後課題に問われる事になろう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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