411ページ目   雑記

暖冬ヘッジ?

立春は確かに過ぎたもののいやはや暖かい陽気、東京では17度弱であったが熊谷では19度以上になり4月中旬の陽気とか。

さてそんな中を本日札幌では雪祭りが開幕、こちらも暖冬で遠くは山間部から雪が集められたとの報道も目に付いたが、今年は大手でないところも雪祭り会場変更やスキー場の休止、様々な大会中止等々冬のレジャーもこの暖冬の影響で死活問題となっているところが多々ある模様だ。

こうした状況を目の当たりにすると先ず思い浮かぶのが何度か触れて来た天候デリバティブ、年末には「度々触れている天候デリバティブ等は、正に機運が要求している商品になってくるのであろうか。」としたが、さてどの程度の企業・団体に認識の変化が見られたのであろうか。


OPECガス版

昨年秋口に市場を席巻した話題にヘッジファンド「アマランス」の巨額損失の話があったが、その対象からかにわかに天然ガスが注目された経緯がある。

ところで天然ガスといえば昨日ロシアの安全保障会議書記はイランのハメネイ師と会談した折、エネルギー分野での協力を強化するプーチン大統領の親書を渡しているが、この際イラン側は両国の協力の下でガス版のOPEC発足を提案している。

同商品でロシアは埋蔵量第一位、とりわけガスプロムのような市場独占企業の存在は国内外のエネルギー産業への影響力を保ち続ける脅威であるが、外交の武器にエネルギーを使い始める脅威がまた静かに進行している感がある。


参入窓口

さて商品業界の手数料が落ち込む中で、デリバティブ活況から手数料収入が増加し期末増配を打ち出した大証は今週分割後の高値を更新した。

大証といえば年明け早々に金ETFの上場話がリークされたが、一昨日には正式にETF多様化対応を目的にした上場制度の見直しを表明している。

興味というイメージだけであった対象商品に信託契約が設定され有価証券に形を変えるとなると、躊躇組の新規参入が促進されるのはほぼ確実視される。

昨年アジア初という形でシンガポールに先を越されたものの、世界標準に近づく為にも日本だけが何時までもモタついている状況は好ましくなかっただけに今後の進展には大いに期待したいところである。


形式主義

本日、証券取引等監視委員会は来月から日本郵政公社に対して投信の販売体制全般をチェックすべく立ち入り検査する事を決定した模様、これに関しては投信販売が急増している事が背景だが、証券取引等監視委員の公社への検査は初めてではないか。

同監視強化については昨年の暮れにも銀行に対するそれで採り上げた事があったが、単発は兎も角ファンド・オブ・ファンズクラスになって来るとその内容詳細まで把握出来る向きは確かに可也絞られて来るのではないだろうか。

この手の金融商品モノは投信に限らず長い間形式的な物でサクサクと手続きが済まされてきたが、規制緩和の影響からかこうして販路が広がった今、不正を正すのと並行して其れなりに対象商品の書類等も明瞭な物への転換が要求されよう。


付和雷同

さて、今週話題になったものの一つにTV放映に端を発した?納豆品切れ現象?があった。

個人的にはこの手の番組にも疎いしスーパーにもなかなか行く機会がないので、連休明け以降にわかに突飛高した旭松食品や篠崎屋といった関連銘柄の異常な動きから逆に辿り着いたといった具合であったが、この手は以前にも寒天やらココア等があったような記憶がある。

まあ流行とは斯くもといった感だが一部には放映内容が業者側から大手流通側に流れ、ここに中小との不公平な格差が生じているといった問題も聞こえた。

株価でもそうだが総じてこの世界というのは情報コントロール元に近いところほど市場を制するのが容易なわけで、ましてや非常に操られ易い国民性があればなお更である。

この情報社会、何処かの部分で世論は誰かの作られた視点という意識を片隅に持つ余裕も大切な事かもしれない。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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