本日金融庁は、金融サービス利用者を保護する観点から顧客満足度に関する調査を実施するよう銀行や保険会社などに要請すると発表の旨が時事で出ていた。
この辺の事はけっこう前から言われていたことだが漸く表に出て来た感じ、調査結果踏まえいろいろとオマケが付きそうな問題もあるが、自主的にこの辺をディスクロしてまた触感の違った営業も面白いとも追う。
なにかこう世間的には優等生でない業界群は以前よりこの辺に長けており見習うべき部分は多いのも事実。
注目であった郵政民営化法案は予想外というか既定路線というか造反もあって否決され、衆院解散の運びとなった訳だが、マーケットの方は国債や円が弱かったものの同様に採決前に売られていた株式は所謂材料出尽くし感からか引けは小反発となっていた。
この造反もあのマニフェストを持ち出すと甚だ滑稽というのが一般論で、一昔前は政局混迷といえば外人筋が最も嫌う要因であったものだが、この反発もデイトレーダーの貢献度は高く既報の通りここ数年で売買主体が変ったのか否かをこうした場面で感じる今日この頃である。
過日、六本木のジョエル・ロブションで打合せがあったのだが何度訪れても思い切った無駄な空間が美しい。
この手のカウンター形式は他も銀座のレディタン・ザ・トトキ等が展開しており、最近の新興レストラン系では特に増殖している。所謂“対面”重視で前出の店も人事評価基準はこの部分がかなりシビアにチェックされているらしい旨を幹部から聞いた。
一方マーケットでは今や周知の通り非対面のオンライン取引シェアは日を追って範囲を拡大し続けているが、こうした物に限らず日常生活が殆ど非対面化する中をある面こうした回帰現象に出逢うと成る程妙に納得してしまう。
予てより時間の問題であった人民元問題を中国人民銀行は本日2%幅切り上げると発表した。
この抜本的見直しは94年以来であるから実に11年ぶりとなるが、貿易赤字の絡みで米国からの制度見直し圧力にあとは何時発令するかというタイミングであった。
長年の管理相場が撤廃される事で経済への影響は必至、これまでも折に触れ商品相場や株式市場で中国がテーマとなった経緯があるが、各々過去に物色された中から蒸し返し相場で大相場への取組を作る銘柄が出て来る可能性は高くザッと洗って見るのも一考か。
現在某投資家が大手N証券を相手取って「オプション取引」で訴訟を起している件がニュースにあったが、勧誘段階の説明義務違反や適合性原則の部分から駒を進め、取引開始後の助言義務が最高裁で指摘された点においては今回の商品先物業界の委託者保護ガイドラインもチラつく部分が多分にあるのではないか。
上記の件は当初のセルボラ思惑もとんだ方向へといってしまい、ショートで散々担がれたのが主因らしいが同様の解釈を誘うケースは幾らでもあると思う。
判例が溜まるまでその解釈が注目される。