423ページ目   雑記

酷税

さて今週の大手紙には政府税制調査会次期会長が、法人所得課税の実効税率について欧州並みに引き下げるべきだとの考え方を示していた。

確かに言われるままに泣く泣く法人税を納めていても、他で外資誘致と称してわが国の半分以下に設定している国を見ると自然な成り行きで飛ばしたくもなって来るが、こうした絡みで訴訟事例を見ていると同情と同時にその無駄がクローズアップされてくる。

まあ欧州並みといってもバラツキがあり概ね30%台半ばというところに落ち着くのだろうがそんな程度でも2兆円越えの大規模減税、兎に角何処と比較しても高すぎる現状は早急に見直して欲しいものだ。


対象物件

さて西武ホールディングスはグループで1兆円を越す有利子負債削減の為に、この連休中に4箇所のホテルを売却する方針を明らかにしていた。

直近では幕張や横浜プリンスを既に売却していたわけだが、それに続く今回の国内リストラ対象は六本木プリンスの模様だ。

六本木プリンスといえば開業当時は黒川紀章氏の設計で話題を集め、アイビス等と共に学生の遊び人が気楽によく利用していたのを思い出すが、たまたま過日近くを通り掛ったら驚くほど寂れた佇まいを見せていた。

クリスマスにはその幕を閉じる模様だが、時代の流れとはいえ当時が思い浮かぶ者には寂しい限り。


解り合えない解釈

本日は大手元売りが原油の価格変動リスク回避の為のヘッジ取引を巡って、東京国税局から更正処分を受けたとの報道があったが、扱いの規模が其れなりにあるので原油高から思わぬ利鞘と相成り、同時に国税の興味も惹いてしまったようだ。

当の元売りは一旦払い国税不服裁判所に申し立て返還を求める考えを表明しているが、その目的が互いに相違するので解釈の均衡点は難しい。

そういえばふと思い出すのが昨日別な話で社会保険庁が売却予定美術品のデューデリにおいて、美術品に有るまじき一律算定をした事で会計検査院から問題視されていた点、まあ解釈の違いとはいえこれはそれ以前の問題か。


対話始動?

当欄では10/12付で既報であるが、週末の日経にはNYSEが東証との業務提携提案した旨が出ていた。

また本日は「アジアや欧米の証取とも協議しないわけではない」と更なる提携も模索する考えを見せていたが、上場時メドに出資比率その他買収リスク含めて上手く交渉出来るかどうかが次の見所だろう。

また昨年暮れには「外国証券を中心に株式取引システムや手法は高度化しているが、東証はこうした実情をどこまで理解しているのか疑問。」として対話不足を指摘した事もあったが、こうした本題も忘れるわけにはいかない。


実力調査

本日は駅の構内で「ベルギー王立美術館展」の広告を見かけたのだが、?芸術の秋?よろしくこれからの期、美術館巡りが楽しみな向きも多いだろう。

そうそう美術館といえば、日経が全国の主要公立美術館を格付けする「美術館の実力調査」の結果が過日出ていたが、評価AAAは東京都現代美術館や横浜美術館など6館が挙がっていた。

横浜美術館などはジョージア・オキーフからそれこそ東山魁夷まで、ちょうど見たいと思う時期にその幅を酌まなく押さえて来るあたり個人的に好きなのだが、やはり公にも総合的に評価されていたようだ。

ところで冒頭の国立西洋もそうだが、公立のみとかいう枠を掃って評価する機会があってもいいのではとふと思う。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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