時事で見かけたがペイオフ後の金投資情勢は、前回に比べ旺盛さにやや欠けるものの資産分散と長期保有を目的とする考えが定着しているらしい。
インフレやデフレはそれこそ教科書的な金マーケットの材料だが、それらを絶妙にオペレーションしてきたグリーンスパン氏が退任表明という事で各紙を飾っていた。
上記の絶妙なオペが後任に受け継がれるか否か甚だ未知数であるが、さてその未知数がどの程度のボラティリティーを起こすかが先行きの焦点か。
以前ヘッジファンドの特異的な方向性について記載したことがあったが、NYでは今週に入って膨張したヘッジファンドに対する警戒感が高まっているようだ。
折しもジャンク債までにスピード降格となった米主力企業群が出ている状況ではそういった噂も飛び易いとは思うがこれとて原油が主因となっている為、裁定が効くファンドは未だ旨みが残っているかもしれない。
不動産然りで値頃で警戒水準にある市場ほど「もうはまだなり」か。
今年のG・Wはその並びから連続して休暇を取った向きもあると思うが、溜めていた所用をこなすには丁度良い数日であったと思う。
イースターシーズン中には知人宅で恒例のパーティーがあったが、それこそ各国の料理が一挙に味わえ毎度楽しい一時であった。
文化が違えば考え方も違うが、そういった中でもけっこうビジネスのヒントが埋もれている場合があり、また結構貴重な情報交換の場でもある。
過日知人のウェディングがありフォーシーズンズへ出掛けた。
はたしてこの系統は何処でもこれがあるのかどうか解らないが、けっこう新鮮だったのがNYミッドタウンに聳え立つフォーシズンズNYの名店5757のエントランスを飾るあの絶妙に不安定(に見える?)なフラワーアレンジメントがエントランスを堂々と飾っていた事であった。と、そこまでは良かったのだが、残念だったのはこのホテルの器にはとても不釣合なスタッフの手際の悪さがやたらと目に付いた点。
サービス業の世界、器が完璧でも携わるスタッフで評価は可也変るものである。
構内を歩いていて何気に目に付いたのが「アール・デコ展」のポスターであった。もうすぐ開催という事だが、このデコではなくヌーヴォーでは過日もう殆ど東京では最終日に迫った「エミール・ガレ展」に行って来た。
後期の方に目当ての作品出品があったのと混雑緩和との思惑からであったが、これがギリギリまでけっこうな人出で改めて日本人のガレ好きに驚いたのが正直なところ。
今回は目当ての物以外に世界に3点しか存在しないといわれている晩年の作品「手」も日本初公開であり貴重な収穫であったが、思うに芸術と産業の融合と言われたデコも、やはりそのベースはヌーヴォー期のガレやドーム兄弟そのものであるのではないかと感じる。