427ページ目   雑記

処暑

暦では立秋を過ぎもう秋であるが、本日は所謂二十四節気でいうところの「暑さが止むという」処暑である。

それにしては連日30度を越える暑さが続いているが、週末からは太平洋高気圧が東海上に退き、大陸から乾燥した移動性高気圧が北日本を中心に覆う見込みだそうでやや落ち着くか。

ただそんな中でもオフィスから外を見れば、都心でも蝉の声を背景に蜻蛉がやたらと目に付くようになった。

昨年の今頃は欧州でこんな光景を見ていたが、たまたま蜻蛉を見たのが湖畔の近くでそれはもう正にガレの作品そのもの、束の間の郷愁を誘うものであった。


アール・ヌーヴォーの華

三越では恒例のワールドウォッチフェアがもうすぐであるが、その前に案内もあったという事や人が少ない時期なので「ガレ&ドーム展」を覘いた。

点数はそう多くはないが美術館と違い、裸で間近にて見る事が出来るのでその質感を直に感じる事が出来るところが気に入っている。

今回はデンマーク王室所蔵と同型の「悲しみのガラス」物があったのが意外であったが、これが売り物であったのも二重に驚いた。

まあ当然それなりのプライスが付けられていたが、ガレそしてドーム共に個人的に気に入っている作品が他にも数点有り、一時の目の保養には充分であった。


売り方

今月上旬に大手行が揃って公的資金返済云々とか書いた記憶があるが、本日は新生銀行が明日の時間外取引で普通株取得により公的資金返済との発表があった。

銀行といえば大手行が最近有利誤記やらで公正取引委員会から警告やらの問題があったが、銀行に限らずおよそ金融絡みの物はこの広義の有利誤記が無ければ売れる物も売れなくなってしまうだろう。

上記行にしてもインチキな各種手数料を他行のように取らない姿勢で取り込みは大成功を収めたが、一方で金利で釣った御都合商品もこの手との指摘も一部に出ている。

まあ綿密にはそうでも要はユーザーがどう感じるかであるが。


都心の弱点

世間がお盆休みに入った途端に送電線接触事故の影響で、朝方から首都圏を中心に約80万世帯が広域停電に見舞われた。

鉄道等を使う向きには交通機関の乱れも大変であっただろうが、この影響のシステム障害から日経平均株価は後場序盤から算出停止の事態で公表されずとなった。

遅くになってから「日経平均株価の終値は1万5857円11銭だった」と何とも違和感のある発表をしていたが、相場情報系のインフラが船の接触でマヒ状態になる、というかその対策も無かったというのはあまりよろしくはないだろう。

薄商い下の先物主導で高かったのをいい事に「停電の影響は限定的」との報も目立つが、そんな呑気な事も言っていられなくなる気がするが。


転嫁シワ寄せ

本日、石油情報センターが発表したレギュラーガソリンの給油所店頭価格が、1987年調査開始以来の最高値を16年ぶりに更新、1リットル143.7円に急伸となった。

時事の記事でもBPの油田操業停止の影響で加州ガソリンが、ガロン5ドル台に上昇する可能性がある旨目に付いたが、これとは事情が違いこちらは元売り勢のコスト転嫁が必死な様が読み取れる。

過去80年代の170円台もあり、未だ道半ばと不気味な意見も聞こえるがこんなところでも格差を助長し始めており、これをテコにまた新たな商機を狙う企業も多くなって来た。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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