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線引き政策

さて昨日記と些か被ってしまうが、週末に出揃った消費者金融大手の平成19年4〜6月期連結決算は融資審査の厳格化から各社共に貸付残高が減少、営業収益が前年同期に比べ減収となっていた。

この貸し出しについては今後も縮小傾向が続くと見られ、本業の融資以外に新たな事業分野の開拓を強いられるのは必至であるが、実に審査が厳格化され営業が停滞してしまった今の商品業界と同様な過渡期ではないか。

ここ最近急落の憂き目に遭った日経平均の影響もあるが先週の月替わりには商品取引員株は全面安、消費者金融株も年初来安値が散見され、余談ながらこの両方に手を出したグローバリーはもう存在しない。

さて証券の世界でさえ金融商品取引法から高齢者を線引きしようという気運が出てきているが、こうした理解に苦しむ一律適用もやはり“浄化”の為には致し方無い事なのだろうか。


商機

さて最近ではCM等もすっかりトーンダウンして来た感のある消費者金融業界であるが、先週末には業界3位のプロミスと同5位の三洋信販が合併を視野に経営統合するとの正式発表がなされていた。

来る貸出金利の上限引き下げ予定や総量規制導入を控えてこの業界も単独での生き残りは難しくなって来ているが、今流行りの過払い金返還ビジネスはそのまま莫大な成功報酬金がブラ下がっているので、弁護士やら司法書士らにはある一種のビジネスバブルらしい。

ところで商品だが過日行われた中堅外務員特別研修の中で、上記ビジネスが一巡したらその波は商品関係にも確実に訪れるとの話が講師よりあったと聞いた事がある。

陰の狭間に咲いたアダ花だがこれら含めて「メガ化」の波は業界にどう被って来るのだろうか。


新旧交代

過日帝国ホテルに所用があり帰り際近辺を歩いたのだが、少し見ない間にもうすっかり完成した感のあるザ・ペニンシュラ東京が黄金色に聳え立っていた。

そのまま少し目を遣れば解体の憂き目にあった三信ビル跡が確認できるのだが、しかしこのビルもエレベーターのレイアウトから階段の手摺一つ取っても、こうなんというかレトロ好きには堪らない雰囲気を醸し出していただけに実に残念な事ではある。

そういった意味では丸ビルもある部分そうだったのだが、そこから日比谷公園あたりまで本当に昨今景色が変って来た。

まあ可也の額が絡むプロジェクトだけに何でも保存は望めないが、何とか別な融合策は無いものかともフト思ったりする。


センス

さて久し振りに成田空港に行ったのだが、国内・海外系共に各航空会社のラウンジがリニューアルオープンしひと昔とは様変わりであった。

確かに今月に入ってから欧州系とかからラウンジがリニューアルした旨のキレイな案内が届けられていたが、やはりというかこうした施設もそのカラーはホテルの構成を踏襲しているような感じがした。

ホテルでは近年東京には外資系が猛攻勢をかけてきているが、個人的にはコンサバっぽい国内系よりはこのラウンジにしてもそうだがインテリアに若手のデザイナーを起用したりし、軽食一つ取っても痒いところに手が届くというか居心地の良さを提供するのに一つ長けているという気がするのである。

まあコンサバが好きな向きと分かれるところだが、まだまだ進化の余地は大きいと思う。


行動ファイナンス理論

さて先週は与党劣勢見通しがいわれていた参議院選挙を控えてその後の為替や株式の見通しが彼方此方で喧伝されていたが、大和総研調査ではここ数年の参院選投票日後の株価推移を調べたところ、与党の勝敗と株価に明確な関係は無いとしている。

そういえばこの手の同社レポートにはユニークな物が目立ち、例を挙げれば「ドリカム人気がアップすれば株価上昇」、「TDL入場者数増なら株価上昇」、また下落の方では「サザエさんの視聴率上昇では株価下落」、「宝くじ人気下では株価下落」、「英会話学校とフィットネスクラブ比較で前者の割合が増えれば株価下落」等々夫々に詳細理由があるから面白い。

そういえば昨年の今頃には「結婚/離婚レシオは株価に先行」なるレポートが出ていたが、しかしその視点にはある意味感心する。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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