670ページ目

Christos A Inviat

さて今年もやって来たイースターであるが、土曜も深夜に差し掛かる頃からニコライ堂近辺では日頃ご無沙汰してしまっている懐かしい面々との再会が多い。

会場のそれはまことに厳かで本当に心が洗われる空間であるが、例年この期に行われる知人宅でのパーティーも付き合いとはいえ各国の文化が見れてそれはそれで楽しいものだ。

毎年可也のバリエーションがあり楽しみなラム料理や、イースターエッグのショコラを頬張りつつ各国から届いた思い思いのカードを眺めていると、何かこう繋がっているという安心感にも似たものが湧いてくるこの頃である。


皺寄せ

さて今週は3日に野菜先物小委員会の会合が先月に続いて開かれ、野菜先物取引の商品性の改善策が検討された。

ご存知の通り今年の末には3年間の試験上場期間が過ぎるわけだが、設計案その他論議しても果たして決め手になる案は出なかった模様。

この手で毎回不思議なのはヒアリングで評価する向きはいるのに何故取組がピンも無いのかという事、ならば率先してやったらどうかと思うが一般には見えない事情でもあるのだろう。

2月にもこの件に触れているが先に全商連が発表した06年度の出来高は21.1%減と3期連続で減少、主力でさえも斯様に低迷している中をどう手を回すつもりなのか?

“取り急ぎ”で無理をすると別な部分では必ず皺寄せが来るのはごく自然な流れ。


全体像

本日時事で見かけたが、国民生活センターによると国内公設に関する昨年度の相談件数は前年度比で14%減少の605件、商品先物取引全体では同15%減少の4,004件であったらしい。

対して国内私設の方は同30%増加の800件と今の流れを数字は如実に物語っているが、今後出て来るであろう新手の?ビジネス?等を考慮すればまだまだこの傾向は顕著になって来る可能性が高いのではないか。

これら踏まえて振興協会もセンターに対してヒアリング等を行っている模様だが、これを含め関係各会も明確な分析を纏め同時にその存在感を固めてアピールしてゆく事が要求されよう。


資産インフレ

さて二月末に世界連鎖株安の切っ掛けを作った上海の株式相場だが、連鎖安を越えてなお依然として破竹の勢いを保っている。

実に景気のいい話だが、秋口以降時価総額は2倍にも急増し本土市場が香港市場とほぼ同鞘になったのはやはり行き過ぎの感も強く、それは同時上場する銘柄の株価が本土の方が上鞘化している事でも証明されよう。

これらの背景には政府が株価を支えるという思い込みの強い個人パワーに因るところが大きいというが、最近の旬でもある会計不信等が表面化しないとも限らず、上記のように資金調達の部分でもこれでは歪が生じ易い懸念もあり資産インフレから来る上昇相場は止まる迄それには見て見ぬフリをするものである。


デイトレ型

新年度入りとなった本日は多くの企業で入社式が執り行われたが、その取り巻く環境が厳しさを増す商品業界も一様に社長の思い思いの入社式に於ける一言が幾つか出ていた。

依然として毎年同じ雛形から引っ張ってきたような抽象論から時代に則して厳しさを訴えるものまで様々であったが、ここ数年はその層自体が可也変って来ていると思うが取る側も変化しているのだろうか。

先に社会生産性本部は今年の新入社員の特徴を「デイトレーダー型」と命名しているが、景気回復局面を背景に他業種含め売り手市場であっただけにさて今後の“乗り換え”動向は如何にという事で注目である。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

カテゴリー

アーカイブ

2025

1

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31