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素材と腕

なんでも地上げ等という懐かしい言葉がまた登場し、上場している渦中の会社は連日のストップ安となっているが、暫く経つとまたインサイダー疑惑とやらの話が出て来るのであろうか?

インサイダーといえば週明けの日経一面には、新日本監査法人の公認会計士がインサイダー取引をしていたという疑いで調査との記事があったが、大手監査法人に所属していた会計士が摘発されるのは初とか。

もっとも当の公認会計士、その戦果といえば公表されているものではマイナスのものもあり成績は冴えなかったとか、残念ながらインサイダーに抵触する情報に頼った売買でもこうしてマイナスを出すケースは意外に多い。

発表するタイミングの問題からその後の変動でヤラれおまけにネタが立ち消えになったケースや、取組が薄い中で関係者の売りが嵩んでしまい逆日歩で殆ど喰われてしまったパターン等々、面白い事例は幾らでもあるがインサイダー取引とはいえやはり儲けるにはそれなりの読みが要求されるのは当然なのである。


ブームと商機

昨日に引き続き欧州と日本の融合?系の話題になるが、ミシュラン社のギド・ルージュの2008年フランス版においてパリにある日本料理店というか鉄板焼屋さんの「あい田」が、仏の日本料理店としては初めて一つ星を獲得した模様とか。

もともとプレスが上手かったのかどうか露出度も高くフィガロその他で優秀レストランとの評価がベースにあっただけにいずれはとの意見が多かったが、ブルターニュ産のオマールやリムーザン産の肉はそりゃ旨いし現地でも和食の域だろうが当然ファンは付くわなとも・・。

只、最近のフランスでは日本茶を始めとした和物がブームらしくそういえば先月ミッドタウンへ行った折の話を書いた事があったが、その時も和物系の店舗ではフランス人の団体で賑わっていたのを思い出した。

さてこうして逆輸入的に有名になった向きとしては、数年前だったかその意匠性が個人的に気になる「サダハル・アオキ」あたりをコメントした記憶があるが、海外ではほとんどパロディーにもなり得るジャンクな「和」に遭遇する率が高いだけにそういった点の貢献度は高いか。


ヨーロッパから見た艶

バレンタインデーが終ると本日はもう「桃の節句」であるが、これは五節供の一つでそろそろ気の利いた食事処あたりではさり気なく花が添えられていたりする時期でもある。

さて桃の節句といえば雛人形だが、数年前某所で見て気になっていた「リヤドロ」のものが今年はたしか1月だったか元宝塚女優のコメント付きで日経新聞に載っていたような記憶がある。

ポーセリンというカテゴリーで見ると食器まで展開している他のブランドが一般的にはどうしても目立ってしまうが西洋から見る日本の精緻な部分や、「カレライカレラ」あたりもそうであるようにその所謂艶の表現においてはスペインは本当に素晴らしい物を持っていると思う。

とつらつら個人的な意見だったが、ところでオリコンの調査によれば今年雛人形を飾らない予定とした向きは約7割近くとか、段々とそうした流れになるのか否かだが気に入った物を見つければまた意識が変るかも。


総合への模索

さて一昨日記の通り東工取と包括的な相互協力協定を結んだ大証であるが、大証といえばもう一つ、米国のオプション取引所であるISEと共同で売買システム会社を設立し来年にも株式オプションの新市場をスタートさせる見通しと報道されている。

株式オプション自体はご存知既に存在しているが、売買高の伸び悩みという問題を抱え今回のシステム導入で利便性を高め市場活性化を図る狙いとかだが、海外取引所の日本進出はナスダック・ジャパン以来となる。

肝心のニーズという点で見ればワラント等の類似性を持った物の状況から勘案するに投資家の潜在性は可也あると思うが、今後のマザーマケット争いとなると東証あたりは同どう動くかである。

ところでついでに東工取のオプションも久し振りに見てみたが、年末にとうとう無くなってしまった取組が依然としてゼロのままであったがこれは何時まで放置されるのだろうか?


コンサバ日本

シンガポールからファンド関係のマネジメントをしている知人が来日しているので一寸お茶を飲んだのだが、最近では政府投資公社がモルガンから恵比寿のウェスティンホテルを買収したりの動きもあって今後の興味深い話もいろいろと聞かされた。

さて日本は週末から自民党内で政府系ファンド創設の是非を検討する議論が始まっているが、年末に当欄でも投資の障壁として書いたように額賀財務相あたりは高いリスクを背負うことになると一貫して慎重論を説いているのが現状。

たしかに直近では中国が投資した米ブラックストーンでいきなりヤラれたのを目の当たりに見ているだけに解らないでもないが、既に財務省発表の外貨準備高は過去最高を更新し1兆ドル突破が濃厚となっている折、このまま特異ともいえる閉鎖性を維持すれば資本離れと共にまたも取り残される流れは明白、選択肢は幾つも存在するはずだが。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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