697ページ目

錯覚商品

本日、投資信託協会が発表したところによると、株式投信の残高が80年代後半のバブル期を抜いて過去最高となった模様である。

相場はパッとしないものの、直近の新商品の売り出しでここ最近で一兆円以上の伸びを見せ、特に毎月分配型の伸びが著しいようだ。

この手は余程想定元本が無いと享受する毎に実感など涌く筈も無く、感覚的な問題で錯覚し易いのだろうが個人的に商品としての魅力は疑問である。

逆にコストの嵩みが気になる処が普通だろうが、大勢の購入層が居て成立つ商品や商売だけにこうした損?な均衡でも好調なのはそれはそれで世相反映しているか。


次期ステージ

本日大手紙ではカブ・ドットコム証券が「PTS」の認可を金融庁より受けたとの報道が為されていたが、このPTSは証取法追加後市場創設は国内初となる。

当初はリクイディティー等が課題となって来ようが、これを受けてかイー・トレード証券、楽天証券、SBI証券も共同でPTS活用の開設準備に着手する意向を見せている。

この手に関しては米国ではATS等が既に普及しているが、そうした意味で日本のサービスもいよいよ違うステージに入って来たといえよう。


バロンズ効果

昨日の急反発の反動か本日の日経平均は反落、中身は主力が弱い反面マザーズあたりの活況が目立っていた。

その中でも昨年当欄で一度触れたサマンサタバサが昨日のストップ高に続いて、本日も急騰となっていたのが目を引く。

なんでもルイ・ヴィトン並の世界的ブランドの仲間入りをする可能性が謳われた事に因るものであるが、失礼ながら歴史あるブランドがなんとも不憫に感じる。

それでもセレブユーザー層は実際プレス効果抜群であるし、これを指摘したのがあの「バロンズ」というから、昨年もタイトルに書いた通り「時期と運」が微笑んだのだろうか。


プラチナ短冊

週末は「七夕」で銀行等多くの窓口で浴衣姿が目に付いたり、銀座の田中貴金属ではプラチナの短冊が飾られたりしていたが、それとスイッチして入谷の方では「朝顔市」が開催され、さらに9日からは浅草の「ほおずき市」が浅草寺で始まった。

何れも縁起物が絡み、その民族性から横並びで様々な想いが託されて賑わいを見せるのだが、それでもこうした夏の風物詩は一時の涼を与えてくれる。

ふと思うのだが四季の中でも、この時期が一番多彩に輝いているような気がするが如何だろう。


利上げ示唆

さて円であるがロンドンにて対ユーロで一時147円42銭と下落し、直近ニューヨークで付けた最安値を更新となった。

トリシェ総裁発言がトリガーとなった模様であるが、構造的に外貨準備高増に対する通貨バスケット方式や次期EU加盟国の展望からして構造的な基盤も堅そうである。

最近注目が著しい東欧系にしても、一寸の間に決済モノがドルからユーロへ完全移行されており、何時の間にかドルアカウントが閉鎖されていたりする。

この辺はまだしも中には未だ100円絡みの時の換算価格が未だに据え置かれており、その後の5割高とダブルで取られてしまう物もありこの辺は如何にも東欧らしい。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

カテゴリー

アーカイブ

2024

12

1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31