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聖域

コメ先物が不認可とされてから約一週間経ったが、当時はこれが懸念材料とされた取引員株も杞憂に終り数社は年初来高値や上場来高値に躍り出ている。

まあ商品全般がこんな動きでコメ問題が霞むのも頷けるが、それにしても規制緩和という流れの中で67年ぶりの復活がアッサリと蹴られた裏には、旧態依然とした寡占構図が生きている事が浮き彫りになる。

試験上場制度導入以降、何かといろいろある石油製品でさえも紆余曲折後に上場しただけにやはり勢力関係を勘繰る向きも多いだろう。


ファム・ファタル

大手紙によればあのクリムトの代表作である「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像?」のモデルのめいであるロス在住の女性に、オーストリア政府からシリーズ含む5作品が返還される事となったらしい。

何でもオーストリア併合の際に実業家だったおじ所蔵の物を没収されたのだとか。

これら揃いとなると可也の値が付くと思われるが、金箔多用の官能画に嵌ったファンは意外にも身近に多い。

この時代の作品は何故か輪廻というテーマに傾斜しているものが多いと思うのだが、この機会に久し振りに画集でも見てみるか。


対等比較不可

日経平均はさすがに7連騰の後だけに本日一服となった。

TOPIXはザラバ14年3ヶ月ぶりの水準まで上昇となったが、ここ数日言われているITバブル期奪回云々は平均よりもTOPIXに信頼性があるだろう。

当時の業種別で見てみると、現況のバブル銘柄というか業種がボンヤリと見えてくるが、これも後に語られるであろう結果論。

一頃の投信の受け皿論よろしく、これらの次々に創造される受け皿市場はよく吟味して取り組みたいものである。


新年度

さて新年度、本日は取引員各社トップの入社式に於ける一言が時事に幾つか出ていたが、今年の諸氏はどんな想いを抱いてここまで来たのだろうか。

数年前とは層も思想も可也違って来ていると思うのだが、くだらない慣習等は覚えずに独立に必要な知識をどれだけ習得出来るかがポイントであると思う。

また取引員に限らず会社選びは銘柄選び、エクイティーの旨みを頂く為に席を置く輩が居ても今の時代おかしくはないと思うのだが。


清算途上

上場している商品取引員株が軒並み昨年来高値を更新している中で、MMGアローズが丸村以来の違約を起こした。

今週に入ってから噂にしてはやけに信憑性のある話が入って来ていたが、やはり火の無いところに・・であった感じである。

トップは以前の受託債務補償基金協会の理事長はじめ協会の要職に就いていた経緯があり、残念な事ではあるが他業界から見ればこうした事も異常な世界に映り、未だ負の清算半ばと云った感じだ。

この手の話では助っ人に名の挙がる取引員も多いが、そういった向きもまたいろいろ複雑な事情ありでこの辺もまた注目していなければならないか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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