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アール・ヌーヴォーの華

三越では恒例のワールドウォッチフェアがもうすぐであるが、その前に案内もあったという事や人が少ない時期なので「ガレ&ドーム展」を覘いた。

点数はそう多くはないが美術館と違い、裸で間近にて見る事が出来るのでその質感を直に感じる事が出来るところが気に入っている。

今回はデンマーク王室所蔵と同型の「悲しみのガラス」物があったのが意外であったが、これが売り物であったのも二重に驚いた。

まあ当然それなりのプライスが付けられていたが、ガレそしてドーム共に個人的に気に入っている作品が他にも数点有り、一時の目の保養には充分であった。


売り方

今月上旬に大手行が揃って公的資金返済云々とか書いた記憶があるが、本日は新生銀行が明日の時間外取引で普通株取得により公的資金返済との発表があった。

銀行といえば大手行が最近有利誤記やらで公正取引委員会から警告やらの問題があったが、銀行に限らずおよそ金融絡みの物はこの広義の有利誤記が無ければ売れる物も売れなくなってしまうだろう。

上記行にしてもインチキな各種手数料を他行のように取らない姿勢で取り込みは大成功を収めたが、一方で金利で釣った御都合商品もこの手との指摘も一部に出ている。

まあ綿密にはそうでも要はユーザーがどう感じるかであるが。


業界考

さて各所で詳細は出ているが、周知の通り先週末に商品取引員の処分が出た。

ちょうど一週間前に指摘した取引員株全般は「知ったら終い」なのか週が明けて反発に転じている物もあるが、中には逆日歩常連組もあり未だ未だ思惑を残している。

今はなき取引員が上場した頃は早く貸借にならないものかと手ぐすね引いて待っていた輩が多かったが、中には街金に借株要請しているツワモノもいたのを思い出す。

まあ上場するとはそういう立場にもなるという事。

取引員株が万年割安なのは?と以前に書いた事があるが、昨今世界的な商品高の恩恵で最近は他業種とも遜色ない水準にもなってきた。

本当の意味で株価指標に信憑性が出て来るのは何時の日か。


都心の弱点

世間がお盆休みに入った途端に送電線接触事故の影響で、朝方から首都圏を中心に約80万世帯が広域停電に見舞われた。

鉄道等を使う向きには交通機関の乱れも大変であっただろうが、この影響のシステム障害から日経平均株価は後場序盤から算出停止の事態で公表されずとなった。

遅くになってから「日経平均株価の終値は1万5857円11銭だった」と何とも違和感のある発表をしていたが、相場情報系のインフラが船の接触でマヒ状態になる、というかその対策も無かったというのはあまりよろしくはないだろう。

薄商い下の先物主導で高かったのをいい事に「停電の影響は限定的」との報も目立つが、そんな呑気な事も言っていられなくなる気がするが。


自助努力限界

【我想う】の方で詳細だが、国内は来年4ヶ所に集約の方向と。

ただ他比較としても流れとしては更に半分になっても全く不自然ではない。

マザーとなりつつある所にしても以前書いたように、目先の利益に囚われ利用者の采配が偏るようであっては折角の御題目も台無しである。

東証でさえも外資から「もっと対話を」と恥ずかしい意見を言われる昨今、改正商取法や自助努力も結構だがこの業界こそ「もっと対話」が必要なのではないか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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