707ページ目

転嫁シワ寄せ

本日、石油情報センターが発表したレギュラーガソリンの給油所店頭価格が、1987年調査開始以来の最高値を16年ぶりに更新、1リットル143.7円に急伸となった。

時事の記事でもBPの油田操業停止の影響で加州ガソリンが、ガロン5ドル台に上昇する可能性がある旨目に付いたが、これとは事情が違いこちらは元売り勢のコスト転嫁が必死な様が読み取れる。

過去80年代の170円台もあり、未だ道半ばと不気味な意見も聞こえるがこんなところでも格差を助長し始めており、これをテコにまた新たな商機を狙う企業も多くなって来た。


材料先取り

さて昨日の急落を取り戻したかのような反発を見せた日経平均であったが、AOKIホールディングスがフタタに対してTOBを申し入れた事で、中身はまたTOB関連が賑わってきた。

本当にこうしたテーマで物色される部分だけ見ていると、数年前とは様変わりという感がするがそれは兎も角、反面安いのが目立ったのは好業績も一部含まれる筈の商品先物ポスト。

本日【我想う】でも触れているが、また行政処分が近づいている旨の話を先取りした動きか否か、とにかく来週以降の成り行きに注目しておこう。


植物系

本日は金融庁から2ヶ月の一部業務停止命令が出ていたあの中央青山監査法人が、業務再開出来る来月から「みすず監査法人」に法人名称を変えて出直す旨の報道が各紙よりあった。

ただ旧青山色が強いPwCが設立した「あらた監査法人」に、主力の人も顧客も流出が始まっており名称変えても前途多難が予測される。

ところで「みすず」とはササの一種で、シッカリと根を張りまっすぐに伸びる様を託したらしいが、業界でも見られるように社名変更時には植物系がヤタラと多くはないか?

選択肢が狭まり中には消去法で付けたようなモノもあったが、何時の間にか知らない間に消えている。


暗い観光名所

ニューヨークの熱波が猛威を振るっているらしい。

昨日は華氏102度を記録、約50年ぶりに100度を突破した模様で、よく見かけるタイムズスクエアにある株価表示の電光掲示板も、節電の為に休止していると米在住の知人が話していた。

これに限らず自由の女神も観光名所のビルも節電モードらしいが、こんな状況であるからそれ相応の電力量も推して知るべし。

発電に使用される天然ガス高騰の影響が懸念されるが、折しも熱帯低気圧「クリス」がハリケーン化とも喧伝され、何れも原油市場にとって思惑頻りである。


暴利

本日金融庁は本人確認強化の一環として、来年1月からATMでの現金振込みを10万円迄に制限すると発表していた。

各行では引き出し額も小額に規制される矢先にまた不便極まりない事をやってくれる物だが、時間の成約で小分けにした場合は手数料も二重に取られ当然そういった戦略も絡んでいるのかと勘繰ってしまう。

他にも挙げれば暴利な為替手数料(一般デスクを見ればどれほどの旨みか一目瞭然)、外貨も含めた預金金利等々とめどなく出て来る。

メガバンクは揃って今期中の公的資金の完済、そして増配とけっこうな話が多いが収益構造は大した物ではないと見えてしまう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

カテゴリー

アーカイブ

2025

5

1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31