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目に見える部分

過日所用があって銀座の田中貴金属へ行ったのだが、今年のモーツァルト生誕250周年を記念したという純金製のバースデー・ケーキがエントランス正面に鎮座していた。

年末は確か何処かのホテルがダイヤモンドをちりばめた2億円の食べられるケーキを作っていた記憶があるが、このダイヤならぬ金のケーキは2億5千万円だそう。

また少し先には純金製のトレーニンググッズ発売とやらで800万円近くの鉄、いや金アレイ等が予定されているらしい。

先に発表された消費者態度指数は2ヶ月連続の上昇で、バブル期以来の15年8ヶ月ぶりの水準に達している。バブルか否か、波の中に呑まれていると見えなくなるものである。


一頃の構図

さて昨日の続きになるが本日も商品取引員各社はしっかり、ひまわりなんぞは急騰し新興系の値上がり率上位にランキングされている。

まあここもトレイダーズよろしく直近で分割発表した組なのだが、ここ一年で株価はかなり化けた方だろう。

加えて両社は業務提携を発表しているが、今後IPOその他アイテムをいろいろと出し易い環境になったという見方も出来る。

第一次IT相場時の系図をふと思い出す向きも居るだろう。


エクイティー考

本日は4営業日ぶりに反落となった日経平均だが、そんな中を上場商品取引員の株価は年初来高値更新組もあり、時事あたりでは好業績を反映と出ていた。

上場後数年が経過し取引員各社夫々のカラーも随分とハッキリして来たわけで、人の繋がりとか水面下の動き等々未だ未成熟なだけに噂レベルでも色々と面白い話を聞く。

ファイナンスという部分で実力を考察すると、表面の顔とまた違ったランキングとなり実勢レベルもまた変わって見えてきそうなものである。


慣習

取引所合併論議で何かと話題に挙がる中部商取だが、それはさておき本日の鉄スクラップの新甫は23枚にとどまった。

全限でも100枚に満たない商いと寂しい限りだが、取り組みも当初より約8割減少とさすがに何か手段を講じなくてはならない気運がチラホラ出てきそうなものである。

軽油もそうだが市場設計云々の話が先行しても、所謂商慣習という部分のハードルが高い物は厄介で、欧米並みの機敏さに乏しい国内ではそれは寧ろ商品選定の段階で熟慮すべきであった事と思う。


物価の番人

周知の通り、日銀が5年間続けてきた量的緩和政策の解除を決定した。

昨年末からこの政策継続の意味が乏しくなっていた訳だが、モルヒネとも言われた政策解除でショック症状が出るや否や、そうした意味で今後各方面に注目は怠れない。

良い事であったのかどうか、預金者の犠牲の裏で生み出された資産バブルや破綻を免れ延命した金融機関、こうして国民の格差拡大は為されてゆく。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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