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アンテナ

先日バーニーズ売却の件でコメントした伊勢丹であるが、大手紙にて来春までに証券仲介業参入の意向を報じていた。

富裕層の得意客を囲い込む戦略であるが、百貨店に関して個人的には前々から何故何処も出て来ないのか不思議であり、また何処が最初に打ち出すか興味があったがやはり伊勢丹であったかという感じである。

これらの延長で考えてゆくと未だ未だ面白そうな戦略は幾つも出てくるが、看板の問題や柵で全てが倣えというのも未だ難しいか。

先ずは同社を見ておこう。


横並び防衛

本日は三月期決算企業の株主総会がピークであった。

分散開催の傾向が一段と強まり前年度よりは少なくなったと思うが、今回は会社法施行後初という事もあって取締役会権限の方向性が焦点。

これらを喚起する一因ともなった「モノ言う株主」関係者は諸般の事情で一斉に一時退場となったが、一般でも未だこうした向きの潜在的な予備軍は多いと思う。

ところで商品先物業界も公開組が一斉総会、株主質問も模範質問の代表のような物で緊張感無く皆短時間で済んだようだが、こちらも内容の濃さが一般並みに変化して来るのが待たれる。


ポイント修正について

ポイント配分一部見直し。「モバイル取引>取引可能携帯端末>その他」においてフルブラウザ対応等から同項目ポイントを0に、また専用アプリケーションでの取引システムに関連する項目「注文関連>画面など」にポイント付与。それに伴い全社一斉ポイント&ランキング修正。


7/3より3つの発注形態「マルチチャネル」サービス開始

マルチチャネル

マルチチャネル

7/3より一つの口座で「対面取引」「オンライン取引」「お客様デスク」の3つの窓口を選択し利用できる「マルチチャネル」サービス開始。


●マルチチャネル取引とは取引形態の礎となる対面取引、近代取引の主役であるオンライン取引、2つをつなぐ架け橋「お客様デスク」取引。口座ひとつで、お客様の状況に合わせ、3つの取引形態から自由に選択し、売買注文が行えるサービスです。

仏蘭西系

本日の株式市場は3日ぶりに急反落となったが、FOMC控えで依然先物に振回される展開である。

最近のディーラー勢もショートの回転が効き易い事で同ポジションへ傾斜する向きが多いが、ショートといえば昨日は浜離宮を臨む汐留のカリヨン証券に対して空売り規制違反から一部業務停止命令が出されていた。

依然なら誰もが売り崩しで使っていた手も最近では外務員試験に出題されるほど詳細で、業者に取ってはやり辛い事この上ないであろうが一連の流れで仕方無しか。

しかしカリヨンといえばインドスエズやリヨネが?各方面?で活躍していた時期が思い出されるが、近年では商品でもその名が聞かれている。

こちらの方は未だ遥かに証券ほど煩くは無いが、さて・・。


因循思想

本日は全般高となっていた商品市況であったが、久し振りに穀物市場では納会を迎えたNON大豆が暴騰納会を演じた。まあこれは内部起因の特殊事情としても、コーヒー市況その他見てもここ鞘の変化がまた一頃のように著しい。

現在結論が長引いている次期新取引システムへ移行の暁には、これら特有?の動きが変化してゆくか否かにも関心が向くが、それ以前の問題で新旧派各々の意見相違が著しいと聞く。

経営実務各々立場もあろうが、あくまで主体は委託者という事は忘れないでおいて欲しいものだ。


日常茶飯事

さて先週の三井住友海上の処分やら、本日の損保ジャパンの業務改善計画やらと立て続けに出ているが、これは営業至上主義の社にあってはたまたま挙げられたタイミングの悪さに他ならないという感じである。

不払いは兎も角、それこそ立て替えなんぞは発覚しないだけで、全て把握し切れている金融機関なんぞはほぼ無いというのが現状だと思う。

この手は俄かに出て来るから一斉に目が向くが、知らぬはお上ばかりなりで出る度に業界毎、毎回違った驚きを味わう事になろうか。


鵜の目鷹の目

本日も一社ジャスダックへIPOを果たしたが、今週は昨日も記載したようにIPOラッシュ。

20日は実に6社同時上場となったが、こんなときこそ忘れた頃に起こる誤発注で若干26歳で最年少上場記録を果たした「アドウェイズ」に中堅の立花がコード間違えでまことに美味しい値での売り応じを執行したのは周知の通り。

以降買い気配を切り上げ最終約定からは未だに値が付かない状況であるが、こうしたプラチナ物を手に入れるウォッチャーは実に鵜の目鷹の目。

ディーラー獲得に躍起になっている証券会社は、こうした人材を喉から手が出る程欲しいだろうがこれは商品業界も同様、今後のサバイバルを賭け水面下では様々な動きが出ている。


総合投資顧問

業界モノからは、3月の当欄で「予定であった上場時期は既に過ぎてしまっているが今後の動向に注目したい。」としたアストマックスが本日晴れてジャスダックに上場した。

今週は比較的IPOラッシュなのだが、初値は公開価格を66%上回り概ね下馬評通りの初値となった。

今後の事業展開という事で時事の記事を見かけたが、同社社長のコメントで取引所の理事会メンバー構成に言及している部分があり、この辺は現場の人間が誰もが思っている至極当然な意見であろう。

商社時代から業界に対しては様々な部分で驚きの連続であったと思うが、今後どんどん切り崩して行ってもらいたいものである。


異彩

住友商事は損保系ファンドと乗りで、あのバーニーズジャパンを伊勢丹からそっくり買収すると発表していた。

バーニーズといえばイタリア系の主力も擁するだけに、上場も視野に入れた今後の手腕を拝見というところか。

しかしあの激戦区の新宿でも伊勢丹は06年3月期営業利益が4期ぶりに過去最高を更新する等元気印、本日は2007年に中国6店目となる瀋陽出店を決める等快気炎が上がる。

やはりココの特徴は?見せ方?が全く違い、側から見ていても客単が他に比べて明らかに高い。以前資生堂とカネボウの相違を書いた事があったが、正にそれのデパート版である。