総合への模索

さて一昨日記の通り東工取と包括的な相互協力協定を結んだ大証であるが、大証といえばもう一つ、米国のオプション取引所であるISEと共同で売買システム会社を設立し来年にも株式オプションの新市場をスタートさせる見通しと報道されている。

株式オプション自体はご存知既に存在しているが、売買高の伸び悩みという問題を抱え今回のシステム導入で利便性を高め市場活性化を図る狙いとかだが、海外取引所の日本進出はナスダック・ジャパン以来となる。

肝心のニーズという点で見ればワラント等の類似性を持った物の状況から勘案するに投資家の潜在性は可也あると思うが、今後のマザーマケット争いとなると東証あたりは同どう動くかである。

ところでついでに東工取のオプションも久し振りに見てみたが、年末にとうとう無くなってしまった取組が依然としてゼロのままであったがこれは何時まで放置されるのだろうか?


コンサバ日本

シンガポールからファンド関係のマネジメントをしている知人が来日しているので一寸お茶を飲んだのだが、最近では政府投資公社がモルガンから恵比寿のウェスティンホテルを買収したりの動きもあって今後の興味深い話もいろいろと聞かされた。

さて日本は週末から自民党内で政府系ファンド創設の是非を検討する議論が始まっているが、年末に当欄でも投資の障壁として書いたように額賀財務相あたりは高いリスクを背負うことになると一貫して慎重論を説いているのが現状。

たしかに直近では中国が投資した米ブラックストーンでいきなりヤラれたのを目の当たりに見ているだけに解らないでもないが、既に財務省発表の外貨準備高は過去最高を更新し1兆ドル突破が濃厚となっている折、このまま特異ともいえる閉鎖性を維持すれば資本離れと共にまたも取り残される流れは明白、選択肢は幾つも存在するはずだが。


半々の行動

本日東穀は2009年度中の株式会社化を目指す事を明らかにしていたが、そういえば東工取の方は本年中に株式会社化に移行し向こう数年で上場意向であったか。

さて東工取といえば先週には先の東証に続いて大証とも包括的な相互協力協定を結んだと発表、産業インフラとしての本格的活躍が十分確立されていない前にも政府の意向汲む格好で金融化として各々の事項が粛々と進んでいる状況だ。

また、振興協会の制度政策委員会で指摘されていた定率会費についても来月からボリュームディスカウントを試行的に実施する模様だが、この辺のツナギ的な事はともかく株式会社化を睨むなら当然資金ソースが違って来るだけに今後は透明性の高さも要求される一つの課題となって来るだろうか。


お宝放出

財務省が国庫に眠っていた金貨を競売する近代金貨オークションが週末に銀座で行われ、前々から目玉とされていた政府も一枚しか保有していないという明治10年旧2円金貨が従来の最高値を上回る3,210万円で落札された模様だ。

折りしも国の借金が過去最大になったと発表した財務省主催では今回が最後になるらしいが、これらの税外収入は50〜60億円に上るとの見通しを発表。

さてオークションといえば来月クリスティーズがニューヨークで開催するものにあの東大寺南大門の金剛力士像で有名な運慶の「大日如来坐像」が出品されるといわれているが、所有者が同意せず指定扱いになっておらず国宝級が海外流出する事になるかもしれないとか。

そういえば以前丁紹光の展示会に行った折に説明されたがこの手は中東の愛好家が原版から買占めてしまうので何時まであるか解らないとか、現代モノでもこれだから深く封印されている逸品は無数にあるだろう。


ドッグドック

一寸知人の付き合いで六本木の東京ミッドタウンにペット絡みで行ったのだが、いやはや昨今の待遇はもはや人間とほぼ同レベルまで来ているのに改めて驚き。

皮質や毛質に応じてシャンプーからセレクトするカットは犬種によっては銀座のママが行くサロンと同等の料金だし何とエクステまである始末、岩塩浴やら温泉浴のスパありまたヘルスケアもドックから歯石取りまで完璧、まあオーナーは満足だろうが当のワンちゃん達はどう感じているのだろうか?

ところでペットといえば先週末にはフィナンシャルタイムズ紙で、韓国ソウル大の研究者らが米国の女性から5万ドルでペット犬のクローン創りを受注したと報じていたが、研究目的ではなく事業としては世界初とか。

思わず数年前のシュワツェネッガー氏演じる「6d」で出てくるリペット?だったかのワンシーンが頭に浮かんだが、とうとうこれが普通のものになってゆくのか?という感じだが、倫理と欲望に個人観の問題はあれ個人的には溺愛したペットでもリペットはしないなという知人と同様の結論になった。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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