しまじろう
いまだに紙面を賑せているニュースには、先週報道された教育大手ベネッセHDの約760万件の顧客情報が漏洩したとの件がある。流出元もそれを買って自社の営業に使っていたところも共に上場企業であっただけに翌日の株価はベネッセが急落、後者のジャストシステムに至ってはストップ安まで売られる場面もあった。
さてこのジャストシステム社は、名簿業者の「文献社」から名簿を買ったという。その「文献社」は別の名簿業者「パン・ワールド」から名簿を買ったという。そしてこの「パン・ワールド」もこれまた別の名簿業者から買ったと言い、詳しい入手経路はわからないという。
まさにマネーロンダリング?のように彼方此方経由させた「出どころ不明の名簿」を装う小細工の跡が垣間見れるが、少子化が進むなかこの層は宝の山に映り犯罪の食指も刺激されるのだろう。これらデータ流用の類ではつい最近も電子機器大手オムロンがJR東日本4駅で撮影した乗降客の映像を、JR東日本に無断で別の研究所に流用していたことが発覚している。
しかしこのJRもスイカのデータをマーケティング目的とやらで日立に提供して批判が上がった時期もあったなと。データ活用名目で個人情報が知らぬところで独り歩きしている事でやはりビッグデータは怖いとの感が世間に伝播してしまうようなことがあれば、それこそこれから表舞台へ立とうとしているビッグデータ活用への影響が諸々懸念される。