100ページ目   商品先物

機運

今月の上旬に「因循」のタイトルで主要取引所一極集中型という現状に触れたが、本日は中部商取と大阪商取が今秋をメドに合併という報道を時事にて見かけた。

どの道こうした現象が起きるのは決まっていたが、選択肢は限られているわけだし早めにコトは運んだ方がよいだろう。

モノや規模はまったく違うが、昨今のメガバンクにも似ておりここから更なる追随という動きも自然なところか。

同時進行は難しいだろうが、この機に上場商品についてもリストラを真剣に検討して頂きたいもの。


GSCI?

全国商品取引業厚生年金基金は本日、基金の一部を商品指数連動ファンドに投資し、運用を始めたことを明らかにしたと時事の報道にあった。

こうした動きについては何故もっと早くから始まらないのかと疑問であったが、いろいろと背後に理由もあるのだろう。

今回の場合投げ先はりそな信託銀行らしいが、りそなであればコメルツ投信のGSCIモノか?

これはエネルギーにかなり傾斜しているのでどうなるか見物だが、ともかく今後他の指数等を絡めた広がりに期待したいものである。


寄与度

さて本日のマーケットは商品、証券共に全面安となった。

スパイラルな急落だが、後場から場味が急変した株式を見て牽引したのは商品とする向きも多い。

しかし市況関連等の下げを見ていると確かに今迄これらを下支えしていたのは商品市況である感だが、景況感というマクロの影に隠れてあまり有難味は無かったようにも感じる。

一年ほど前から外資系証券筋からやたらに商品に関するヒアリングがあったが、ここまで根がはわされているのであればまた相互に注目する目も新たに出て視点も次のステージに移ってゆくか。


クレムリン

本日もTOCOM銘柄は乱高下であったが、特に目を引いたのがやはりゴム。

前場の状況を見てまずまずと目を離そうものなら引けを見てさぞ驚いただろうが、まさに昨年の金を彷彿させる急落を演じた。

さてどの商品もこのボラティリティーが想定外であったのか、未だに薄い証拠金の中で投機している一般はこの臨時市場管理委員会に戦々恐々であるが、明確なプロセスが無ければ依然ベールに包まれ、金の時同様に様々な思惑が一人歩きするのは致し方なしであるのは言うまでもない。


因循

まあどれを見ても強い物はより強くといった本日の商品市況であったが、3銘柄がストップ高とやはりTOCOMは元気印。

そういえば時事にTOCOMへの一極化が進む旨の記事があったが、全国7商品取引所の取引高合計に占める比率は66.6%と4ヶ月連続の6割超えとか。

当然対して下位取引所の凋落が鮮明になってくるが、文中には慣行として行われていた協力売買や義務売買が純資産規制比率の関係で激減した事が衰退の原因とも記されていた。

改正商取法の影響でこうなったというのもそんな外的なものかという気もするが、元々の慣行が不自然であり理由はともあれ一般的なネガな視点ではなくポジな視点でこれは捉えたいところ。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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