102ページ目   商品先物

各々の道

本年の当欄が本日よりスタートとなります。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

さて昨年はある意味激動であったともいえるが本質的なところはこれからだろうか。取引所、取引員連動型から各々が主要顧客を視野に入れての行動パターンになってくる。

以前も触れたような記憶があるがポイントになってくるのはやはりIRか、何処だかが広報元年云々言っていたが基本的な部分がまだまだ発展途上のような気もする。

今年も業界関係では幾つか年末の十大ニュースにランクインしそうな話が入っているが、さてどうなるやら注目しておこう。


パワーゲーム

週末にかけては凄まじい崩落となっていた貴金属相場であるが一転本日は急騰、特にプラチナやシルバーはタダ貰いなようなモノで各社ディーラー勢も本日は一気に掻き込んだ稼ぎ時であったと思う。

主力の金もストップ高まで駆け上ったが、先週は兎に角TOCOMのプレミアムが突出していたから規制措置が都合の良いトリガーになったのかもしれない。

ところでこの規制も直近で賛否両論あったがまたキナ臭い話もチラホラ、結果に至るまでの裏話は何処にでもあるもの。


タイミング

いやはや週が明けてもコモディティーは買い一色の展開、特にメタルや石油系はもうファンダメンタルを語る行為が馬鹿らしくなってきているのが現状だろう。

白金を追って、ここまで来ると金も東京がこのままマザーマーケットになってしまうのではないかと錯覚に陥りそうであるが、実際今のペースは裁定も簡単に呑まれてしまいそうな規模であり、冗談で済まなくなってくるかもである。

当のTOCOMでは過熱感からくる臨時増し規制の思惑を「当面静観する」という構えを見せているが、さてこうしたオペレーションも各方面から注目されている。


一網打尽

本日金融庁は金融審議会の金融分科会第一部会を開き、「投資サービス法」についての論点整理を行っている。

既に原案では元本割れリスク商品の事前説明義務等、売り手責任の明確化において商品ファンド等も含まれているが、依然商品先物取引の投資対象組み入れに対しては慎重論を唱える業界側と消費者(識者)側とでは認識の厚い壁がある。

二ヶ月前にも「大きな溝」と書いたが最後は何処まで主務省含め主張が通るのか結論が注目される。


チキンレース

週明けから各商品が再度の続騰体勢となり壮観この上なしである。

王道の金も2,000円の大台替り、本日は時事の記事でも「誰の負債でもない金が際認識された」と見かけたが、10/18付け当欄では「今の時代、発行元がないモノがキーとなって来るか。」とほぼ同じニュアンスである。

取引員の膨大な残玉に週末は白金よりも鞘を付けていた金はヤレヤレといった感じだが、それでもなお上る。

チキンレースにも似て来たが玄人、素人の区分が無くなるのもこの特徴である。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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