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盛者必衰

一応、連休前から半々の可能性でこうした事態になるとは囁かれていたものの、この連休中に六本木ヒルズからも衝撃が走ったのがもうご存知の通り「流血の日曜日」と称された米リーマンブラザーズの破綻劇であった。

これは何処でもそうだが先のベアー・スターンズと時同様に株価は早々に紙屑相場、全米5位、そして4位、さらには3位といとも簡単?に名門が次々と消えてゆくが、この手は元々がレバレッジ経営なだけに日本法人も蓋を開けてみたら一昔前の衝撃だった協栄生命の4兆円超の負債に次ぐ3兆4千億円と戦後2番目の大型破綻となっていた。

思えばこのリーマンも比較的新しいところではライブドアへの悪評高きMSCB投資や古くはあの「CLUB Vanilla」が入っていたTSK・CCCターミナルに絡んだ話でも名前が見え隠れした時期もある等、けっこうディープな部分?で辣腕ぶりを発揮したものだがそれにしても上記の協栄生命ではないがまだAIGという爆弾もあるだけに予断を許さない状況であるし、ここの枝葉へ彼方此方資金投下してしまった金融機関の影響等々これからも表面化する不安材料が目白押しである。

盛者必衰とはよく言ったものだが此処最近見ているとこれは別段企業に限った事ではなく、国家レベルでもまさにこうした事が言えるのではないだろうか。


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さて、自分探しで世界各地を旅しているあの中田英寿氏に絡む以前からの報道や、はたまたかつてイロイロな話題を振りまいたホワイトバンドの絡みでサニーサイドアップという社名はすっかり浸透していると思うが、いよいよ明日この会社がヘラクレスに上場する。

そもそも企業PR代行を主力としてのスタートであったが中田氏との出会いでマネジメント業務が急成長、それに伴って所属する面々も今もっとも旬な水泳の北島選手始め数十名の各界で活躍する著名人がズラリと名を連ねている。

ところで今回は既存株主に対してのロックアップは無し、加えて上場直後から行使可能な予約権の残高がけっこう控えているが、当の中田氏もパートナー的な大株主で他の所属選手の一部も新株予約権の割り当てを受けている為この辺も巷では話題にされている模様だ。

新興市場は何処も崩壊寸前でヘラクレス指数も安値更新する中、公募が小粒な上に話題性も手伝ってさて関係者の思惑通りに野中の一本杉になるか否か、先ずは明日の初値に注目してみよう。


20thアニバーサリー

本日の日経平均は後場から先物への大口売りが嵩んだ事から上げ幅を削った模様だが、先物といえばさて本日で日経225先物が大阪証券取引所に上場して20週年を迎える。

これに絡んで昨日大阪でシンポジウムが開催され、CMEの名誉会長も日経平均先物が世界的に取引が拡大している事を評価した旨が日経紙に出ていたが、同名誉会長は同時にCMEグループとも包括的な相互協力協定を締結する事も記者会見で明らかにしている。

この日経平均先物を巡ってはそれこそほんとうに色々な逸話が生まれたが、実際大証におけるデリバティブは御家芸、今年の合計取引高も昨年より3ヶ月早く1億枚を突破する快進撃である。

これらから3月通期決算で業績は過去最高を更新、また昨日も説明会を行っていたが来年から既報の通りFX市場を国内証取としては初めて開設すると意欲的だが、8/25記のように個別株では税制面もまたややこしくなる雲行きの中益々デリバティブへの伸び代は大きくなるとの予測もあり今後も目が離せない展開か。


適任不在

いやはや号外を手にした時まさかあの安倍首相の突然の辞任劇から一周年に、またも現首相が同じ事をしでかすとは噂が出ていたにしても驚きであったが一夜明けて何処もこの報道で騒がしい。

しかしやり掛けでヤメタは同じでも内閣改造を行った直後にヤメますわとは何とも理解に苦しむしそもそもこれに投じた税金はまたも無駄ガネ、こういった向きを要職に据えるリスクはこうした時に改めて思い知らされる。

前任とは違うと強調するも一般人からは外からに因るものつまり何れも人のセイにしている点で同じに見えるが、国会の空白とか?外?から奇異に見られる云々は当人の頭にあるや否や、それ以前に前回もそうだったが農水族のインチキ経費やら何やらもこれでまた渡りに船でウヤムヤにされてしまうか。

一方株式市場は能天気にも昨年同様に次期首相候補の関連銘柄が幾つもストップ高まで買われる始末であったが、はしゃぐのも株式市場だけにしてもらいたいものだ。


誤解の与え方様々

新興不動産業界の窮地は既に何度も触れて来た通りだが、東証一部から昨日は直近のアーバンコーポに続いて創建ホームズが破綻しその姿を消す事になった。

酷い中でもアーバンコーポのように負債総額が今年最大というわけでもなく、非上場のそこそこの規模のモノの破綻はアーバンコーポ以降4社ほどあったが、今回の酷さは実に昨日の破綻発表まで6日連続のストップ高で株価も1週間で約2倍に化けていた点か。

普通に考えれば今の時期とても近寄れるモノではないものの、他に比べて突出したこの派手な暴騰劇で昨日もストップ高6日目にして引け後3,500株以上の買い残しではつい煽られた向きも多いと察するが、両面で取って昨日も笑いながら売った怪しい輩の顔が浮かんでくる。

しかし昨今融資元の関係筋まで騙される等こうも混沌としてくると益々リスキーな市場、今の世の中インサイダー疑惑云々と煩く迂闊な事も言えないが個人においてもこの手は火中の栗と其れなりに心して取引に臨むべきだろう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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