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敵対的TOB

週が明けてもなお冴えない株式市場であったが、中でもストップ高に張り付いたTOB組の存在が目立った。

東証一部値上りトップのキャビンの場合友好的だが、もう一つ直近で事前警告型の買収防衛策導入した北越紙の方は業界首位の王子にターゲットにされそんな雰囲気ではないらしい。

どうも未だ慣れない?のか日本ではオリジン東秀や日本技術開発等、直近でもこの手のパターンは成功した試しが無く、このまま法廷まで移行してしまうのか払い込み期日睨み注目である。規制緩和と平行してこの手の案件は当然増殖して来るわけだが、以前とは違ってしっかりしたビジョンが背景にある事は発展途上ながら一歩前進しているか。


225mini

周知の通り連休明けの日経平均は、地政学リスク目白押しで急落を演じている。そんな中を大証が「日経225mini」を本日からスタートさせたわけだが、中心の9月限は14,680円の初値で生まれ引けのボリュームは2万2,345枚であった。

取引所としては1年後をメドに、日経平均先物の3〜4分の1程度のボリュームを目標にしているらしいが、かのCMEではこの?mini?の方がラージを抜いた局面もあり、大証も今後の推移が注目されるところ。

限月や呼値に関しても当初賛否両論だろうが、こちらも先ずは拝見というところだろう。


錯覚商品

本日、投資信託協会が発表したところによると、株式投信の残高が80年代後半のバブル期を抜いて過去最高となった模様である。

相場はパッとしないものの、直近の新商品の売り出しでここ最近で一兆円以上の伸びを見せ、特に毎月分配型の伸びが著しいようだ。

この手は余程想定元本が無いと享受する毎に実感など涌く筈も無く、感覚的な問題で錯覚し易いのだろうが個人的に商品としての魅力は疑問である。

逆にコストの嵩みが気になる処が普通だろうが、大勢の購入層が居て成立つ商品や商売だけにこうした損?な均衡でも好調なのはそれはそれで世相反映しているか。


次期ステージ

本日大手紙ではカブ・ドットコム証券が「PTS」の認可を金融庁より受けたとの報道が為されていたが、このPTSは証取法追加後市場創設は国内初となる。

当初はリクイディティー等が課題となって来ようが、これを受けてかイー・トレード証券、楽天証券、SBI証券も共同でPTS活用の開設準備に着手する意向を見せている。

この手に関しては米国ではATS等が既に普及しているが、そうした意味で日本のサービスもいよいよ違うステージに入って来たといえよう。


バロンズ効果

昨日の急反発の反動か本日の日経平均は反落、中身は主力が弱い反面マザーズあたりの活況が目立っていた。

その中でも昨年当欄で一度触れたサマンサタバサが昨日のストップ高に続いて、本日も急騰となっていたのが目を引く。

なんでもルイ・ヴィトン並の世界的ブランドの仲間入りをする可能性が謳われた事に因るものであるが、失礼ながら歴史あるブランドがなんとも不憫に感じる。

それでもセレブユーザー層は実際プレス効果抜群であるし、これを指摘したのがあの「バロンズ」というから、昨年もタイトルに書いた通り「時期と運」が微笑んだのだろうか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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