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バロンズ効果

昨日の急反発の反動か本日の日経平均は反落、中身は主力が弱い反面マザーズあたりの活況が目立っていた。

その中でも昨年当欄で一度触れたサマンサタバサが昨日のストップ高に続いて、本日も急騰となっていたのが目を引く。

なんでもルイ・ヴィトン並の世界的ブランドの仲間入りをする可能性が謳われた事に因るものであるが、失礼ながら歴史あるブランドがなんとも不憫に感じる。

それでもセレブユーザー層は実際プレス効果抜群であるし、これを指摘したのがあの「バロンズ」というから、昨年もタイトルに書いた通り「時期と運」が微笑んだのだろうか。


横並び防衛

本日は三月期決算企業の株主総会がピークであった。

分散開催の傾向が一段と強まり前年度よりは少なくなったと思うが、今回は会社法施行後初という事もあって取締役会権限の方向性が焦点。

これらを喚起する一因ともなった「モノ言う株主」関係者は諸般の事情で一斉に一時退場となったが、一般でも未だこうした向きの潜在的な予備軍は多いと思う。

ところで商品先物業界も公開組が一斉総会、株主質問も模範質問の代表のような物で緊張感無く皆短時間で済んだようだが、こちらも内容の濃さが一般並みに変化して来るのが待たれる。


仏蘭西系

本日の株式市場は3日ぶりに急反落となったが、FOMC控えで依然先物に振回される展開である。

最近のディーラー勢もショートの回転が効き易い事で同ポジションへ傾斜する向きが多いが、ショートといえば昨日は浜離宮を臨む汐留のカリヨン証券に対して空売り規制違反から一部業務停止命令が出されていた。

依然なら誰もが売り崩しで使っていた手も最近では外務員試験に出題されるほど詳細で、業者に取ってはやり辛い事この上ないであろうが一連の流れで仕方無しか。

しかしカリヨンといえばインドスエズやリヨネが?各方面?で活躍していた時期が思い出されるが、近年では商品でもその名が聞かれている。

こちらの方は未だ遥かに証券ほど煩くは無いが、さて・・。


配当関係

さて郵便局でも時期柄配当関係書類を手に持った人を多く見る今日この頃だが、何れもお知らせとして株券の電子化告知が同封されている。

改めてこれで周知徹底というところだろうが、一般的に30兆円近くと云われるタンス株の市場が存在するだけに、まあ中身可也の部分が口座開設余地の出て来る部分という事でもある。

このような時期だけに焦点を合せてプレスに力を入れるところが出て来てもおかしくはないのだろうが、5月上旬の与信変遷で書いたような予備軍も新たに生産される懸念も付いて来る可能性を秘めている。


公向け

本日の株式市場は今年最大の下げ幅を記録し、これは実に2001年の同時多発テロの影響を受けた時以来の下げ幅。

後場からの一段安は最近よく先物売りに使われるインド株の影響もあったのだろうが、新しいところでは日銀総裁が村上ファンドに資金拠出していた事を材料に叩かれた感もある。

何か事がクローズアップされると出せる範囲では斯様に些細な事でも出して来るが、以前も書いた事があるように一部の本当に美味しいファンドは一般はなかなか触れる機会がないものである。

枝葉で通常は表面に出て来ない物が炙り出されるのも当事者連中には迷惑な話だろうが、インサイダー取引規制同様に魔女狩りはあってもこの手はまず無くなる事はないと思う。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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