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背後勢力

周知の通り本日の株式市場ではその場味をも急落へ導いたライブドア事件が一番の話題であった。

今回はM&A先の分割を背景にした部分を炙り出した訳だが、分割に限らず起債その他洗ってみればまことに不透明な物は上場企業でもヤマほどあるし、今回のこの一連の錬金において、?先のジェイコムよろしく?公にならない一部個人にはコッソリと儲けた確信犯も多数存在するのが事実である。

斯様に突発的に出て来るこうした問題は得てして背後に様々の勢力均衡が崩れた場合に表面化するケースが殆どであるが、さてどこまでを表に出すのか注目しておきたい。


対話不足

本日の日経平均はザラバで約5年ぶりに16,000円大台を回復、値段は斯様に活況であるが東証は本日付けで会長が社長を兼務する等、一連の関係者が刷新となった。

この辺については本日の日経に載っていたが、紙面中「今後の課題」の中で米金融コンサルタントが語っていた「外国証券を中心に株式取引システムや手法は高度化しているが、東証はこうした実情をどこまで理解しているのか疑問。」市場との対話が足りないという事だが、非常に的確な意見と思った。

周りから恥晒しで助けられるのはいいが、向こうから見ればまだまだ世界標準ではない訳で上場云々以前の問題とも云えよう。


餅代

二週間近く経過しているのに未だ市場で目立ってしまっているのがジェイコムである。

本日で5日連続のストップ高、実質的な解合い措置を取らないで先物市場を創設していたらちょうどこのような動きになっていたであろうという値動きとなっているところがバブル的な側面を醸し出しているが、初日に自社株について困惑と語った代表もこの株価急騰で更に複雑な気持ちだろう。

日証協の?強制ではないがそれ以上に見える指導?で各社利益返上が続々と挙がっているが個人はまた別、資本主義社会様々である。


時期と運

さて立会外分売を経て売買再開となったジェイコムは本日も連続のストップ高、この影響で同日(13日)に初値がついたサマンサタバサがストップ高まで買われる等、直近上場株が軒並み物色されていた。

このサマンサといえばニッキーヒルトンやヴィクトリアベッカムをデザイナーに起用し、今季はペネロペ姉妹を起用する等何かと旬な活動が目立つが今時の女性陣は殆どが一つは持っているだろう。

一口に女性向けバッグメーカーと言っても侮れなく、時期が良かったのかどうか既に同社は時価総額1,000億円規模である。

こうなると卑弥呼あたりが妙に割安にも見えてくるが、この手はそういった比較という次元では無いか。いやはやIPOというものは色々と考えさせられる。


勝てば官軍

さて株式市場では材料としてすっかり沈静化してしまったジェイコム問題であるが本日、クリアリング機構と買い方証券会社間で現金決済が終了した。

このデリバリーまでの間に次々と安値で大量取得した証券会社が大量保有報告書を提出し、その内容が明らかにされ各々の実績というか姿勢が明るみに出たわけだが、主幹事までが上位に出てきたのが如何にも今を反映している。

別なところでは某外資系グループが突出した発行済株式の3倍近い届出をしこちらもまた物議を醸し出しているがこれまた同様、倫理をどうこうという時代ではないのである。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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