バレンタインも国際標準を
さて明日は恒例のバレンタインデー。だいだい何時も年明け1月くらいからこれに関する意識調査の結果などが出てくるが、先に日経産業地域研究所が1,000人を対象に調べたところでは予算平均は本命が最も高く、次いで自分用、一番下は当然ながら義理モノという結果になっていた。斯様に今年は「本命チョコ」に原点回帰、景況感改善から百貨店では何処も女性の懐に訴える構成になっている。
なるほど今年は「コンパーテス」の爆弾?を1つだけ隠したデンジャーローズや、付属のスコップやブラシで砂チョコから骨?を掘り起こす「ジュラシック」などユニークな定番モノに加えて、ラトビアの「エルミス・グスタフス」の単価が2万円に迫る物を始め、「カカオ・サンパカ」や「ショコラトリー・ドゥ・モナコ」等の単価が1万円を越えるような物も相次いでで投入されているのが目立った。
上記の「カカオ・サンパカ」など既にリーマンショック後に鳴り物入りで丸の内に登場しているが、今年のような大柄なパンプスデザインに金箔を貼り付けたバブリーな商品はこれまで見たこともなく、同じ商品でも一部アクセサリーを変えたりの限定色を打ち出すなど各社熱が入っている。
斯様にこんな光景からも景気回復熱が実に簡単に感じられるが、本来バレンタインデーとは男女互いに気持ちを贈り合うもの。高品質なチョコは世界中から集まるものの、女性が一方通行で贈ったり、それのお返しのホワイトデーなるものが設けられたりと日本は今だに諸外国からは奇異の目で見られているワケで、いつの日かこの辺がスマートにこなせるようなイベントに変わって欲しいものだ。