366ページ目   雑記

上海ディズニーは杞憂か

さて、昨日バリサファリなどに触れたが斯様にバリ島では次々に新しいテーマパークがオープンし楽しみの幅も広がってきているが、一方で日本のテーマパークの雄、オリエンタルランドが直近で発表した9月中間連結決算はアニバーサリーの反動もあって4期ぶりの減収減益となっていた。

ところでディズニーランドといえば、今度はいよいよ上海ディズニーランドが中国政府から正式認可されている。アジアでは日本、香港に次いで三箇所目となるわけだがアトラクションの少なさなどそのショボさが喧伝される香港ディズニーランドの関係者は戦々恐々、もう一つ、入堺許可やパスポートも不要ということで大半を中国国内からの観光客が占める構図では関係者の懸念も自然なところだろうか。

そう考えるとTDLも外国人入園者のうち中国人が占める割合が相当数なだけにちょっと気になるところだが、余談ながら同じ構図のマカオのカジノも中国の渡航規制強化で不透明感が強く、香港上場のマカオのカジノ関連株は軒並み調整を強いられているとか。そんなわけで盛り上がっている建設地周辺とは対照的にこれらは暗雲漂うが、ホスピタリティー面などで課題もあり、そうした観点からはTDLはまだ強みがあるか。

一方で経済的な視点からすればこれも内需拡大に大きく寄与して来よう、不動産や関連株のバブル化から始まって、空港もある意味ハブ空港としてクローズアップされてくるのは想像に難くない。この辺は逆にハブ空港が育つ環境にない日本としても重要な問題として捉えるべきではないかとも思うが。


ガムランの音色

さて、さすがに朝晩はもうそろそろコートの類が欲しくなる頃になってきたが、心地よい陽とその神秘的な自然が発するマイナスイオンが恋しくなり、先週から日本を脱出してちょっとバリ島に来ている。

このバリ、訪れるのは本当に久々で以前に滞在先だったホテルもまだリッツカールトンの冠を掲げていたが、あのブルガリが途轍もなく夕焼けが綺麗なウルワツ近辺にホテルを建てた事から水面下では両者がヤヤコシイ事態となって、今ではアヤナリゾートへと冠が変っていた。

まあ、その辺は兎も角として上記のブルガリホテルなどと共に前回無かったバリサファリ等の施設も積極的に視察。エントランスを過ぎると視界に飛び込んで来る巨大なガネーシャ像がなんともいい感じ、過去シンガポールではオランウータンと食事したり等あったが、此処では目の前に落ち着きのない虎を二匹並べて記念撮影。そういえば数年前に東欧の古城近辺で熊を立ち上がらせて(本当に大きい)一緒に写真を撮った事もあったが、一寸それに似た興奮を覚える。

もう一つ楽しみにしていたのが昔から好きなプンゴセカンスタイルの絵画、アジアと欧州でロケーションは違うもののこの花鳥風月テイスト満載な芸術はエミール・ガレやドームに通じるものがある。前回一目惚れして手に入れた大作がいまだリビングを飾っているが、今回メインで滞在しているのはウブドという事もあって、知人のギャラリー巡りではまたリビングを飾ってくれる絵が手に入った。

その他、スパなども大手プロデュースの新しいものが多数、斯様にいろいろとあるがやはりバリはバランス良く欲を満たしてくれるものが揃い過ぎである。


跡地に見られる優勝劣敗

さて、いつもの通り道である三越を通り掛かった時にはや巨大なクリスマスツリーが中央ホールを飾っていたが、今週はこの三越伊勢丹HDが09年4-9月期の連結決算を発表している。果たして中身はこの三越が苦戦し大手百貨店では唯一、上期に営業赤字に転落していた。

まあ此処もJALではないが高コスト体質なのは否めず、最近では池袋店も閉鎖させたがそういえばこの跡地には昨年の今頃既報の通りヤマダ電機が日本総本店と呼ぶ大店を直近オープンさせた。この出店で激戦区池袋が家電の聖地と化す、この店を見ずして家電は語れない等その名に恥じる事なくコピーも斯様に強気だが、ポイントなど地域ぐるみでカバーするなどその包囲網というか正に市場を席巻する姿勢は凌駕そのもので恐ろしさすら覚える。

さて三越はそうとしてもう一つの伊勢丹も来年は吉祥寺店を撤退させるが、この跡地にはあのH&Mが出店する方向で話が進んでいる。ヤマダ電機しかりH&Mしかりで、コレだけ見ても販売不振で苦しむ百貨店と勝ち組の動きはまさに対照的である。

しかし跡地でなくともこんな光景探せば都内でも幾つもある。当欄で昨年のクリスマス頃にはルイ・ヴィトンが世界最大級の店舗計画を撤回した旨について触れたが、例えば予定していたこの銀座の新築ビルにはGAPが入居する予定。このGAP、上記のH&Mなどファストファッション激戦区の原宿においても直近で旗艦店をオープンさせているが、勝ち組の競合から外れた者との格差はますます広がってゆく。


BOTEZ

さて、週末はフラワーショップからレストラン、はてはネイルサロンまで街中そのお祭りムードが約一ヶ月近く続いたハロウィーンの集大成という事で彼方此方でパーティーやらこのイベント関係が盛り上がりを見せていた。

そんなお祭り気分も冷め遣らぬまま、翌日は知人の新しく生まれた子供の洗礼式があった為にお茶の水のニコライ堂へお出掛け。ここはイースターの復活祭以来であるが、大聖堂の離れにあるクラブルームで飲み物など頂いていると改めて歴史を感じる調度品の数々が随所にあり目に留まる。

さて洗礼式だがこれまたそれを執り行う部屋にはなかなか入る機会もなく立派な壁画に感動、また儀式も場所柄当然ながら随所にギリシャのテイストがあり異国情緒たっぷりであったが、国は違っても概ねその意味合いというか流れ自体は万国共通だなとつくづく。イースターとはまた違って人影もマバラな中、改めて大聖堂に身を委ねるとほんとうに厳かな気分にさせてもらえる一時がそこにあった。


歯科医とコンパニオン

今日は街で知人の歯科医と偶然にもバッタリ遭遇、立ち話ながら相変わらず最先端の医療事情を聞かされその日進月歩の技術に驚いたが、その話題とは別にBMWのいいカモ(失礼!)になっている氏はドイツ三強が不参加となってしまった今年の東京モーターショーは行く気が失せたとボヤいてもいた。

この東京モーターショー、一般公開が先週末から始まっているが前回と比べると頭二日間の入場者数が約4割も減少している模様で、このままだと主催者側が公表している100万人の目標を大きく割り込む可能性が高いとか。思わず資金難から規模を縮小させた夏の花火大会の人手のショボさが重なって浮かんだが、国際的といわれたショーは過去のものとなってしまうか?

しかし大手紙などの報道を見ていると、国内勢は電気自動車などを筆頭に次世代エコカーの見本市のようだとのコメントも見られた。この辺は更に何というか国内だけの盛り上がり度合いを色濃くしている気もするが、ショーというからには燃費云々度外視した高級車などのいわゆる華の存在が不可欠なのはいうまでもないだろう。

ところで華といえば車と共にもう一つの華であるコンパニオンだが、某欧州メーカー中心に数々のショーに参加してきた知人の女性から久し振りに連絡があり、最近はメッキリ出番が少ないとこちらもくどくどボヤキが。欧米勢が軒並み出展を見送り地盤沈下の足音が聞こえる中で、こんなところにも弊害が顕著になっている模様。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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