367ページ目   雑記

便乗是正

さて、この休みの間にゆうちょ銀行は不満が殺到していた定額小為替の手数料を来年3月にも実質的に値下げする方針を固めた模様だ。この件に関しては約一年前の当欄でも触れて、「〜酷いのは定額小為替で一枚10円の発行手数料が今後は100円と10倍の引き上げに至っては随分と思い切って便乗したもの〜」と書いた事があったのを思い出す。

当時、更には欧州ブランドを引合いにしてこれらの前ではこういったブランド品の便乗値上げも大変かわいいものに見えてくるとも書いたが、やはりというか民営化移行のサービス低下代表例と大手紙が報じているようにこうした措置になるのは時間の問題であったと言えよう。

郵政公社最後?の仕事になったか届けられた「たいせつなお知らせ」という冊子小包にはこうした件が一切触れておらず何処が大切なのか?と思ったりしたものだが、何れにしても民営化からまもなく一年、JPの初代社長は大手紙で「民間企業として経営基盤の確立に力を注いできた。まずまずの滑り出し」と言っているが、官の時代からの悪しき名残の浄化はまだまだ必要か。


旬の広告

金融大地震と激動の先週はAIGの公的救済という形で一応彼方此方に余波を残したまま凍結?状態にしているが、取り急ぎ刷りまくりでドル減価云々といってられる場合ではないようだ。

ところで外資系生保幹部と昼食を取ったのだが、彼に言わせれば確かにこれだけの大会社の急転直下には驚きであったものの、そもそもが一般の保険を預かる会社がこの手の一連の保証業務にまで手を広げていた事自体が予てから異常だったと。

また週末だったか同社が顧客向けに出した全面広告にて、今回の救済は事業基盤の強さと重要性に対する信頼の証という一文には苦笑したらしいが、更には国内モノで幾つかの某社なんぞはいわば二度も事実上破綻の憂き目に遭ったわけでいまさら大量流出等のパニック的なものも無いだろうとも言っていたが、それでもこの休み中の大手紙にはここぞとばかりに全面広告含めた営業を謳うものあり財無力を謳うものありと何社もの生保広告が嫌でも目に付いた。

この夏場にもガソリン高騰で車をいあまり乗らなくなったでしょう、走行距離が短くなったのならウチの保険に注目とかまあよく捻じ込むなと思ったりしたが、そういえば一昔前にバブル崩壊で日経平均が暴落していた最中にピットらしき風景の中で料金の安さを謳って「全面安」を連呼する女優のCMが証券取引所から苦情を受けた事もあったなと懐かしいモノもふと思い出したりする此の頃だ。


新風と脅威

さて昨日記の通りリーマン破綻は衝撃的であったが日常光景の部分で連休中に驚いたのが、銀座に新しく開業した「GINZA gCUBE」界隈からそれこそ昭和通りや晴海通りまで続いていたであろう人の異常な行列、この辺では小振りなビルの開業がそんなに話題かと当初思ったがよく見たら成る程、鳴り物入りでデビューを果たしたウスェーデンのカジュアル衣料「H&M」(ヘネス&マウリッツ)の入場待ちの列であった。

この店、欧州へ行く度に私もあちこちに店を構え何処もそこそこ盛況な光景を見た事があるが、それにしてもいつもながら入店までに何時間掛かるか解らないものに只管待てるその忍耐というか感覚にはある意味敬服。

まあその辺は兎も角、ここからほどなく銀座4丁目交差点寄りには同業の低コスト路線であるあのスペインの「ZARA」が店を構え、更に先には「ユニクロ」も店を構えているが、ZARAあたりはあきらかに通常は見られない混み方で、この辺はデパ地下の噴水効果と同じと思ったが何時まで続くか分らないものの少なくとも目先の経済効果は出ているか。

ところで同社のコンセプト、「ファッションとクオリティを最良の価格で提供する」で思い出すのが一度当欄でも触れた事のあるやはり同じスウェーデンの「IKEA」であるが、同社のセルフサービス路線よろしく此処も裾直しのサービスは無しとか、生活必需品全般が値上げの嵐の中で衣料品販売は不振を極めているがこの辺を逆に味方に付け新しい風を吹き込む事が出来るか注目したい。


温床

今週見掛けたgooリサーチが調査した「普段からお金をかけている食材ランキング」で堂々の第一位になったのは「米」、以下「油」、「醤油」と続くのだが相次ぐ値上げの中でも主食はやはり強しといったところか。

ところでこの主食にまで食の偽装が及んだのが世間を騒がせている三笠フーズ事件、こういったニュースが出る度に改めて多少金は掛っても出元の見えるマトモな食材を調達してきて良かったと思うと同時に、7月には丑の日に掛けてウナギ偽装を採り上げた際に「自覚云々よりやはりカネの下に営利優先、行政というか国にこうした連鎖している退廃を止める力があるかどうか問われる時だろう。」としたが、こんな会社は論外としてもまさに農水省の無責任さも否めないところだろう。

カビ毒や残留農薬で汚染された接着剤の材料を口に入れるものに転用されたら堪らないが、そもそも昨年告発文書が届いていながら不問に付したり、立ち入り調査でも事前通告なら5年間で約100回近くも調査実施しても見抜けないのが当然なのは誰でもわかるだろう。

イメージの域とボヤけた言い方になってしまうが、どうもこれに限らず農水系というのは取引所含めた諸々までいろいろな温床になっている感も、企業も貧すれば鈍するというがまだまだ出るか。


夜に見る世相と経済

週末にかけてのニュース等々で業界も暗い話題には事欠かないがこの辺は他でも複数取り上げているので、敢えて柔い話題でもという事でさて同じ週末でも有明界隈で一寸した話題になったのが、エイベックスが創立20周年を記念して企画したあの「ジュリアナ東京」を一晩だけ復活させるイベントであった。

しかしこの手のイベントはまさに同窓会、思えばあれからもう14年も経ってしまったのかなと改めて思うと凄いが、この「The Legend of JULIANAS TOKYO」と称したイベントに絡んではバブル回帰とかバブルの日本を象徴などといった評を多く目にしたものの、その一本手前のまさに今回の会場になった旧「MZA有明」や「ゴールド」あたりが広義でギリギリこのバブル期の範疇になろうかというのが個人的な意見で、札の辻あたりで不釣合いな人種が闊歩していたJULIANA時代は既に一般でバブルと言われたものははや終演を迎えていたのが事実と思う。

まあその辺は兎も角、年内には他に「Twin Star」や「Velfarre」も一夜復活のイベントをやる予定らしいがこの辺になってくるともうウォーターフロントの次の時代、この間経済も激動したが企業も株価もこうしたナイトシーンにリンクする事多々あり遊びの中によく経済が見えたものだ。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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