407ページ目   雑記

義務範囲

現在某投資家が大手N証券を相手取って「オプション取引」で訴訟を起している件がニュースにあったが、勧誘段階の説明義務違反や適合性原則の部分から駒を進め、取引開始後の助言義務が最高裁で指摘された点においては今回の商品先物業界の委託者保護ガイドラインもチラつく部分が多分にあるのではないか。

上記の件は当初のセルボラ思惑もとんだ方向へといってしまい、ショートで散々担がれたのが主因らしいが同様の解釈を誘うケースは幾らでもあると思う。

判例が溜まるまでその解釈が注目される。

存在感

あまり話題にならなかったが先のロンドン同時多発テロの株価への影響で幾つかのヘッジファンドがかなりマズイとの話も出ていた。

この手では米自動車双璧の格下げによって純資産が急激に目減りし危機説が出た春先が思い出されるが、今こうしてヘッジファンド懸念が直ぐに取り沙汰されるようになったのは、今迄参入しなかった性格の資金が大量に流入しその存在が急速に巨大化してしまっているからに他ならない。

様々な要因で氾濫した弊害が今後クローズアップする懸念も当然出て来るか。

七夕

さて本日は五節供の一つ七夕、七夕といえば柿本人麻呂始めとして万葉集にも100以上もの歌が詠われており、その歌もやはり天の川の織姫と彦星の美しい悲話を綴っている物が多いが、これまた他の節供よろしく元は中国から来た物。

一方で七夕の呼び方は機織りした布を祖霊に祭る棚機つ女の行事から「たなばた」としているらしい。

日本にあったこの話しと中国伝来の話が織る女という事で融合し読み方共々今の形になったらしいが、久し振りに歌も幾つか眺めて見るとけっこう和むものである。

教科書論

FOMCや短観を前に株式市場は失速、全面安となった。

米市場とステージを並べその出遅れ感が方々で言われていたが、やはり出遅れたまま下げるときには一緒に下げるというパターンで米市場がこちらへ鞘寄せしたとも取れる。

信用需給に関してもその売り残からショートカバー期待の楽観論が多かったが、売り込み誘いの個別仕手株と全て同一視するのはあまりにもリスキー。WTIの新価格帯についても同様、教科書通りの見方があまりにも多過ぎる。

経産省の大臣官房企画室が裏金を作っていたとかで問題になっているが、一部を今は無きカネボウに投資し若干ではあるが利食っていたらしい。

インサイダーか否かはグレーゾーンだが、インサイダーと言えば確か3月にこれまた同じ経産省の輩がTOB絡みのインサイダーで告発された経緯があった。

斯様に株系はポンポン挙げられてしまうが、それを思えば商品系というのは日進月歩の中にもインサイダーのラインが殆ど存在しないような物で、こうした原始的な部分と前衛的な部分とが共存しているか。

クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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