いやはや原油の急騰は破竹の勢いとなっているが、当然CRB指数の方も再度320ポイントを舐めに来ている。まさに春先の高値を射程権に捉えているがエネルギーに傾斜した構成替えをした事が大きく影響している部分もある。
ちょうど日経平均も幾度の変遷を経てハイテクの比重を高く構成した事で一時はハイテク指数と揶揄された時期があったが、オイルが市場をリードしている今CRB指数も同じような現象が起きる事になるのであろうか。
何れにせよこれがベンチマークであるならば、株式投信がよくやるようにとても理論では買えない銘柄にも追随買いを機械的に入れなければならないファンドがまた大挙する事になるか。
本日金融庁は、金融サービス利用者を保護する観点から顧客満足度に関する調査を実施するよう銀行や保険会社などに要請すると発表の旨が時事で出ていた。
この辺の事はけっこう前から言われていたことだが漸く表に出て来た感じ、調査結果踏まえいろいろとオマケが付きそうな問題もあるが、自主的にこの辺をディスクロしてまた触感の違った営業も面白いとも追う。
なにかこう世間的には優等生でない業界群は以前よりこの辺に長けており見習うべき部分は多いのも事実。
注目であった郵政民営化法案は予想外というか既定路線というか造反もあって否決され、衆院解散の運びとなった訳だが、マーケットの方は国債や円が弱かったものの同様に採決前に売られていた株式は所謂材料出尽くし感からか引けは小反発となっていた。
この造反もあのマニフェストを持ち出すと甚だ滑稽というのが一般論で、一昔前は政局混迷といえば外人筋が最も嫌う要因であったものだが、この反発もデイトレーダーの貢献度は高く既報の通りここ数年で売買主体が変ったのか否かをこうした場面で感じる今日この頃である。
過日、六本木のジョエル・ロブションで打合せがあったのだが何度訪れても思い切った無駄な空間が美しい。
この手のカウンター形式は他も銀座のレディタン・ザ・トトキ等が展開しており、最近の新興レストラン系では特に増殖している。所謂“対面”重視で前出の店も人事評価基準はこの部分がかなりシビアにチェックされているらしい旨を幹部から聞いた。
一方マーケットでは今や周知の通り非対面のオンライン取引シェアは日を追って範囲を拡大し続けているが、こうした物に限らず日常生活が殆ど非対面化する中をある面こうした回帰現象に出逢うと成る程妙に納得してしまう。
予てより時間の問題であった人民元問題を中国人民銀行は本日2%幅切り上げると発表した。
この抜本的見直しは94年以来であるから実に11年ぶりとなるが、貿易赤字の絡みで米国からの制度見直し圧力にあとは何時発令するかというタイミングであった。
長年の管理相場が撤廃される事で経済への影響は必至、これまでも折に触れ商品相場や株式市場で中国がテーマとなった経緯があるが、各々過去に物色された中から蒸し返し相場で大相場への取組を作る銘柄が出て来る可能性は高くザッと洗って見るのも一考か。