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古川界隈の世界巡り

さて夏のイベントといえば都内では朝顔市、ほおずき市に始まってメインの各所花火大会やサンバカーニバルといったところだが、麻布十番納涼祭りが終ると個人的には夏もいよいよ終わりだなという雰囲気になって来る。

同祭り、今年も週末まで盛り上がっていた様子だが六本木や広尾界隈まで各国大使館が点在している事もあって普段でもこの界隈はけっこう気の利いた店は多いものの、国際バザール等は各国の言語が飛び交う中で一度に世界各国の味が堪能出来るのでなかなか見逃せない。

大使館の会合等でよく見かける定番モノから一風変ったモノまでスパイス一つ取っても母国から取り寄せたものでそれは本格的だが、そういえば国際フォーラム近辺でもこの手が増殖しており日本に居ながらにしてこうした部分は随分と距離感の無い物になったものだなと思う次第。


煽りから見るピーク

本日開いた金融政策決定会合で日銀は大方の見方通り利上げを見送り現状維持とする事を決定したが、これらや株高を一部織込む形で円は対ドルやユーロで大幅続落となっていた。

しかし為替といえば一時的かどうか落ち着きを取り戻した感のある同マーケット、先週は対主要通貨で一気に昨年来の急激な円高となり凄まじい嵐であったわけだが、今月上旬には英の「タイムズ」紙が「キモノ・トレーダーズ」のタイトルでFX取引に熱を上げる日本女性を特集記事で組んでいたのを思い出す。

事実先月には金利先物取引よりFX取引の売買枚数が上回り個人が半ばプロ化している実態が明らかになったが、CMEあたりの残高と比較してみるとそのピークがずれている分安易なFX熱がこの巻き戻しに大きく寄与したのは明白。

しかし上記の記事や雑誌の特集、末端では笑えるほど低俗なレポートの勧誘文を謳ったメルマガ等で、その煽りも目障りになって来たところが目先のピークというアノマリーだけは健在だなといつもながら想う次第。


自然からのメッセージ

なかなか気の利いた言葉が見つからないがまあ単純に連日の猛暑なのだが、電気事業連合会は本日電力10社合計の21日の発電量が6年ぶりに過去最高を更新したと発表していた他、東京電力が予め合意した一部の需要家への電力供給を一時的に減らす「需給調整契約」に基づき大口需要家への送電抑制を17年ぶりに実施するという、電力供給の緊急対策に乗り出したとの報道も各紙に見られた。

既にこれの対象企業の一つである東邦亜鉛等は生産を事実上停止、話は違うがそういえば先月は例の新潟県中越沖地震で上場企業ではトヨタ筆頭にリケン等も操業停止に追い込まれた経緯があるが自然というか地球からの警鐘とも取れるのは気のせいか。

株価で見れば上記のトヨタやリケンも一時これらを乗り越え、その体力というかグループ力の評価からか切り返す動きをみせたものの再度株価は往って来い、株式も対象企業は操業停止リスクというのも昨今見ておかねばならないのかもしれない。


美食化

過日、打合せ兼ねて会食していた折それが中華料理だったのだが中盤で海鼠が出て来てこれが苦手な私はけっこうキツかったのだが、ところが本日の大手紙にはこの日本産が中国で空前のブームで価格は5年で5倍に跳ね上がっているらしい。

中国といえばつい最近も輸出が4年ぶりに再開された日本産の「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」等のコメが、中国産一般の約20倍の価格にも拘わらず約半月でほぼ完売状態との報道もあったばかりだが、食の話に限らずレアメタル等を筆頭に国内需要をまかなう為には、その行為も金に糸目をつけない状態は今後の去就が注目されている。

直近で中国国家発展改革委員会の当局者はCPI上昇率は目標を上回る見通しであるがインフレは管理不能な状態にはならないと発言しているが、膨らんだ過剰流動性がマーケットを振り回す状態は未だ未だ終焉を迎えそうもないか。


想定外?シナリオ

さて激動の週末を経たマーケットは週明けの本日FRBの緊急利下げから不安が一時的に沈静化、週末にオーバーシュートした格好の株式や為替は夫々大幅な修正局面を呈していた。

こうした措置から来月のECBの動きについても様々な思惑が飛び、国内では先月の「シナリオに沿った動きが続けば政策変更を行っても間違いないという確信に繋がる」という旨の日銀福井総裁の発言があったのも束の間これでは利上げは見送りとの見方で確定路線となっている。

今後も各国の采配を見守るとして一応はFRBのファインプレーが評価されている形だが、この先の金融マーケットに於ける敗戦処理のニュースは未知数、可能性十分な?余震?の部分は他の指標を頼りに気を付けておく必要があろう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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