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株価に見る評

昨日はカウボーイの「我想う」で詳細の通り、ドットコモディティ、アストマックス・フューチャーズ、ひまわりCXの3社がTOCOMで記者会見し商品先物のネット受託事業を統合する事の基本合意を発表していた。

この件に関してはTOCOMの理事長もエールを送っているが、ネット専業の採算を考慮すると現状のリクイディティーは対面同様に厳しいのは変わりなく、時事あたりでも「業界の再編成がネット専業でも表面化した格好」と評している通り今後はその采配如何というところか。

さて本日は株式市場が全面安で年初来安値を更新する中にあっても、この件が材料視されアストマックスがザラバでストップ高まで買われたものの高値からは潰されて大引け、またひまわりホールディングスは前日変らず、この辺はカウボーイが昨日記で「統合という事実以外は殆どまだ何も固まっていない」と評していたが株価もそれに即した動きになったか。


サービス向上期

いやはや国内では暑い日々が続くが、欧州は喧伝されているほどの暑さではなく主要都市あたりでは過ごし易い中を花火が綺麗な夏祭りが真っ盛りとの連絡があった。

戻って都内では盆休み真っ只中であるが、民間調査会社によれば今年の夏休みは消費者の財布の紐はまだ固く「安・近・短」の傾向が続いているとかで、これを裏付けるわけではないだろうがそう言われてみれば心なしか電車等は普段んからすれば空いているとはいえ、席が空いているわけでもなく昨年より今の時期にしては寧ろ混んでいる気がした。

それでも銀行等始めとして各所では顧客が少ない分サービスに回っているのは間違い無く、まあこうした点では或る意味居心地は良いか。


忘れた頃の清算

週末には最近の「サブプライムショック」に絡んで住専を少し引き合いに出したが、その住専関連から週明けの本日は帝国データバンクよりあの麻布建物が今年最大の負債5,648億円で破綻というニュースが舞い込んできた。

ご存知住専の大口融資先であった同社はあの末野興産と共にまさに当時を象徴していたが、関係者には株式市場の方が有名で小糸製作所買占め事件ではピケンズ氏のダミーかとの噂が当時絶えなかったのを思い出す。

昨今の市場を見るに当時でもこの狙い先にあったトヨタの行動は毅然たる物であったと余談ながら感心するが、一時フォーブス誌にも富豪で載ったバブルが久し振りに一つ消えた。


似て異なる

さて今週の株式市場、商品市場は内外共に例の「サブプライム」問題が振り回した感があった。

しかしこのサブプライム、米ハーバード大が運営するハーバード・マネジメント基金が先月は約半分の資産を失ったり、今週に入ってからは全米10位のアメリカン・ホーム・モーゲージ・インベストメントが今年2番目となる大型破綻となったり、これらからヘッジファンドの巨額損失、清算が相次ぐ等信用収縮は尽きない。

これらを見ているとかつての日住金が紙屑になった破綻劇を思い出すが、米国の場合極端に天下りが居座っている訳でもなくまたジャブジャブと公的資金を注入する訳でもないわけで酷い状況は変わりないにしても未だ或る意味解り易いか。


梅雨明け相場

今月に入って漸く気象庁が梅雨明け発表したが平年に比べ12日、昨年に比べて2日遅く、関東の梅雨明けが8月にずれ込むのは1951年以降4回目とか。

まあ明けただけに連日の猛暑が続くが6/14に当欄で「入梅」としてコメントした際、「株式では海運が乱舞しているが猛暑関連のポストは恒例のように来るケースも多く、けっこうヒントが隠れているかもしれない。」旨の事を書いた。

果たして単純にエアコン一つ取っても富士通ゼネラルが前回コメント時に383円が本日高値474円と約24%高、ダイキンは同4,140円が本日4,950円とこちらも約20%高と日経平均が1,000円以上下げた悪地合いの中を健闘しているといえよう。

とは言っても商品もそうだがこうしてアノマリーが効く場合と全くフラれる場合とがあり、簡単には取らせてくれないのもまた相場か。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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