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感性に訴えるもの

さてカウボーイも5/26付けの我想うで触れている通り、「PRADA Phone」がNTTドコモから昨日より発売となっているが、既に欧米等で先行していた物から第三世代仕様へ改良し購買意欲を刺激している。

直近でこの手のブランド系携帯で思い出すのはあの金ピカの眼に眩しい出で立ちで一部マニアの目を惹いた「DOLCE&GABBANAモデル」であったり、宝飾系からはソフトバンクの「Tiffany&Co」があったりしたが、今回はゼロから共同開発で其れなりに携帯らしからぬマーケティングも徹底していた模様。

斯様にプラダとしては主力の靴やバッグ等と同一線上で感性に問いかけるモノとしてITへ進出したわけだが、一方でミラノ新タイプの美術館を建設中とか、アートの新たな価値と役割を見出そうとする試みはこれら含めて新展開となって来るか。


行政と規制緩和

今週気になったニュースといえば、大阪証券取引所、中部大阪商品取引所、関西商品取引所で三取引所間の相互協力協定(MOU)を結んだとの発表であろうか。

この相互協力協定に関しては年明けに東京証券取引所と東京工業品取引所がやはり同様に締結しているが、大阪証券取引所もその後東京工業品取引所とMOUを締結しており、この辺はロケーション論含めて証券取引所と商品取引所でその生き残りに関する政策でも体温の違いを感じるところ。

ただ、何れにしろ証券取引所側が規制緩和が可能にする商品取引所との提携強化が課題なのは間違いの無いところで、極端にボリュームが偏向している商品取引所の構図ながら使われ方によっては化ける可能性が無いわけではないかとも片隅では考えたりも。

比べるのもどうかと思うが地元財界の顔色を気にする証券新興市場とは共通項があれど、こちらの方がクリヤする身軽さという点での現実味はまだあるかもしれない。


読まれていたテーマ

本日は寄り直後から先物に振られる格好で急速にダレた日経平均株価であったが、この影響でバルチック海運指数復活からここ地味ながらジワジワと高値を取ってきていた海運株も軒並み一服商状となっていた。

株式が先行して全般調整が入ったので指数からすればメリルやUBS各社で強気のレーティング継続も自然なところだろうが、あの四川大地震以降に煽りが顕著であった事から先週末の日経夕刊が僅かに触れていたように復興需要でも可也テーマとしての思惑が入り乱れている。

この大地震ではこうして各方面で需要創造する一方で、インフレ助長や見せたくない物まで露呈させてしまっている面も多々出て来たが、しかし昨年この用船絡みのファンド案件にも触れた経緯があるが大化け必至で実に着目点がよかったというべきであろう。


周期

昨日は石油連盟が開催した臨時理事会にて渡会長(新日石)が退任し、新たに天坊氏(出光)が新会長に同日付で就任した模様である。

近年では会長職がコスモから新日石そして今回の出光と変遷して来たわけだが、前任の渡氏にバトンタッチした時分からWTIは約100ドルの暴騰、それに伴いガソリンの値段も塗り変る等業界の状況は激動であった。

さて新会長就任と同時に卸値の再度引上げを発表し、この卸値については今年度中に国内市場価格に連動させる仕組みに変える考えも明らかにしているが、この辺は先月新日石について当欄で触れた通り。

ところで市場価格といえば東工取、同会長は期近の建玉制限等当業者にとってもっと使い易くすれば今より秩序ある市場になるとしているが、さて思惑通りリクイディティ増加等各所変ってゆくか否か今後に注目である。


世相と常識

昨年の初めから俄かに増殖?したロコ・ロンドンなる名を語った保証金取引詐欺だが、既に報道されているように福岡県警が始めて捜査のメスを入れた模様。

大手紙を見るとリスクの高い取引なのに説明義務を怠った特定商取引法違反云々と報じられているが、最初から詐欺そのものなのだからリスクの高い取引といわれてもそういったカテゴリーで捉えてよいものかどうか悩むものだが、一部にはFXからの転業組もと報じられている。

昨年こられに関して触れた際に「当初から考えられ得る範囲を網羅しておかねばイタチごっこは暫く続くであろう。」としたようにまだホンの一部であり、投資性商品が増加してきている昨今退職期を順次迎える需要ある世代は同時にこの手のターゲット層でもある自覚をしっかりと持つべきであろう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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