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バランス

本日はTOCOM銘柄が全般軟調、シルバーはザラバストップ安とこちらも何時の間にかボラタイルな商品になったものだ。

主力の金も一服となったが、先週末に田中貴金属が発表した昨年の動向指数は、販売が前年比で14.7%減少する一方で買取は同62.1%と大幅に伸びたようである。

そういえば銀座のショップもよく様々な物を持ち込む顧客を多く目にするが、TOCOMや海外勢の煽りにこういった向きが合せているといったところか。

こういった部分で上手く需給バランスを取っているのだろうが、さて目先の軍配は何れに上るだろうか。


連鎖現象

パンク懸念から本日も取引一時中断の可能性を示唆していた東証だが、ギリギリでなんとか乗り切った模様。

こんな状況下では先週末にも大和がヤッたようにまたも誤発注が出そうなところであったが、これもみずほから始まって日興シティー、そして大和とよく立て続けに起こるものだ。

株式系では少し前の2001年にUBSの誤発注事件があったが、その直後にもドイツがヤッた覚えがある。

こうして考えると乗物事故や少し前に問題になった食品関係等々連鎖的に続く事柄が幾つも出て来る。

素朴な疑問だが何故伝染するのか不思議だと思いませんか?


良薬

?売る行為?に対する恐怖心が強いものほどツルベ落としになった時は酷い状況になるが、最近はこの手が実に多い。

昨日からの日経平均、年末暴落前の金先物、灯油先物の期近等々、がそれらだがその度に取引所の程度が判るというもの。

当欄12/21付けでは「周りから恥晒しで助けられるのはいいが、向こうから見ればまだまだ世界標準ではない訳で上場云々以前の問題とも云えよう。 」と東証の件に触れたが、本日の措置に関しても批難囂囂は避けられまい。

ただまあ調子に乗って執行リスクの認識も知らぬままゲーム感覚で参戦していた即席デイトレ−ダーに対してはいい薬になったかもしれぬだが、何時までも立て続けの失策は通用しなくなると思うが。


背後勢力

周知の通り本日の株式市場ではその場味をも急落へ導いたライブドア事件が一番の話題であった。

今回はM&A先の分割を背景にした部分を炙り出した訳だが、分割に限らず起債その他洗ってみればまことに不透明な物は上場企業でもヤマほどあるし、今回のこの一連の錬金において、?先のジェイコムよろしく?公にならない一部個人にはコッソリと儲けた確信犯も多数存在するのが事実である。

斯様に突発的に出て来るこうした問題は得てして背後に様々の勢力均衡が崩れた場合に表面化するケースが殆どであるが、さてどこまでを表に出すのか注目しておきたい。


資産の位置付け

金が再度直近高値を塗り変え25年ぶりの高値である。

それらを受けTOCOMでもメタル系が早くも?今年の相場?を演じ始め今回も再度スプレッドに注目したいところだが、何れにせよ本年も発行元のないモノが人気化する素地は充分であろう。

この金は特にそうだが株と違い単純指標で見ての実質的な割安割高水準が存在しないだけに思惑が生じ、今年も取組は真贋?拮抗して話題を提供してくれそう。

年末に記したような現象となってくれれば面白くなるのだが。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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