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梅雨明け相場

今月に入って漸く気象庁が梅雨明け発表したが平年に比べ12日、昨年に比べて2日遅く、関東の梅雨明けが8月にずれ込むのは1951年以降4回目とか。

まあ明けただけに連日の猛暑が続くが6/14に当欄で「入梅」としてコメントした際、「株式では海運が乱舞しているが猛暑関連のポストは恒例のように来るケースも多く、けっこうヒントが隠れているかもしれない。」旨の事を書いた。

果たして単純にエアコン一つ取っても富士通ゼネラルが前回コメント時に383円が本日高値474円と約24%高、ダイキンは同4,140円が本日4,950円とこちらも約20%高と日経平均が1,000円以上下げた悪地合いの中を健闘しているといえよう。

とは言っても商品もそうだがこうしてアノマリーが効く場合と全くフラれる場合とがあり、簡単には取らせてくれないのもまた相場か。


線引き政策

さて昨日記と些か被ってしまうが、週末に出揃った消費者金融大手の平成19年4〜6月期連結決算は融資審査の厳格化から各社共に貸付残高が減少、営業収益が前年同期に比べ減収となっていた。

この貸し出しについては今後も縮小傾向が続くと見られ、本業の融資以外に新たな事業分野の開拓を強いられるのは必至であるが、実に審査が厳格化され営業が停滞してしまった今の商品業界と同様な過渡期ではないか。

ここ最近急落の憂き目に遭った日経平均の影響もあるが先週の月替わりには商品取引員株は全面安、消費者金融株も年初来安値が散見され、余談ながらこの両方に手を出したグローバリーはもう存在しない。

さて証券の世界でさえ金融商品取引法から高齢者を線引きしようという気運が出てきているが、こうした理解に苦しむ一律適用もやはり“浄化”の為には致し方無い事なのだろうか。


商機

さて最近ではCM等もすっかりトーンダウンして来た感のある消費者金融業界であるが、先週末には業界3位のプロミスと同5位の三洋信販が合併を視野に経営統合するとの正式発表がなされていた。

来る貸出金利の上限引き下げ予定や総量規制導入を控えてこの業界も単独での生き残りは難しくなって来ているが、今流行りの過払い金返還ビジネスはそのまま莫大な成功報酬金がブラ下がっているので、弁護士やら司法書士らにはある一種のビジネスバブルらしい。

ところで商品だが過日行われた中堅外務員特別研修の中で、上記ビジネスが一巡したらその波は商品関係にも確実に訪れるとの話が講師よりあったと聞いた事がある。

陰の狭間に咲いたアダ花だがこれら含めて「メガ化」の波は業界にどう被って来るのだろうか。


アイディーオー証券にオンライントレード部門を承継、統合日は未定

ユニコムグループホールディングスは経営の効率化から、日本ユニコム、及び日産センチュリー証券で重複するオンライントレード部門を、グループ内事業会社であるアイディーオー証券(現サンライズキャピタル証券)に集中し、同社業務を商品先物、証券、FXのオンライン取引に特化する形でのグループ再編を実施。尚、統合日を含む詳細は決定次第案内が出る予定で、現状は未定。

▼子会社の再編に関する方針決定&商号変更=ユニコムGHD(PDF)
▼オンライントレード部門の分割についてのお知らせ=日本ユニコム(PDF)
▼子会社の商号変更の一部変更に関するお知らせ=ユニコムGHD(PDF)


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8/13より投資可能額に基づく新規建玉、入金可否制御開始

スターアセット証券は8月13日より、主務大臣の定める「商品先物取引の委託者の保護に関するガイドライン」および日本商品先物取引協会の定める「商品先物取引の電子取引に係るガイドライン」等の規定に基づき、顧客より申告いただく「投資可能額」の範囲内での建玉および入金を「I・トレード」のすべての顧客のお取引において徹底するため、その可否制御を実施。尚、「投資可能額」とは、損失を被っても生活に支障のない範囲で、取引証拠金等として差入れ可能な資金の総額として定めるもので、顧客のご判断で申告していただく金額のこと。

▼投資可能額に基づく新規建玉および入金の可否制御開始について(PDF)


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新旧交代

過日帝国ホテルに所用があり帰り際近辺を歩いたのだが、少し見ない間にもうすっかり完成した感のあるザ・ペニンシュラ東京が黄金色に聳え立っていた。

そのまま少し目を遣れば解体の憂き目にあった三信ビル跡が確認できるのだが、しかしこのビルもエレベーターのレイアウトから階段の手摺一つ取っても、こうなんというかレトロ好きには堪らない雰囲気を醸し出していただけに実に残念な事ではある。

そういった意味では丸ビルもある部分そうだったのだが、そこから日比谷公園あたりまで本当に昨今景色が変って来た。

まあ可也の額が絡むプロジェクトだけに何でも保存は望めないが、何とか別な融合策は無いものかともフト思ったりする。


センス

さて久し振りに成田空港に行ったのだが、国内・海外系共に各航空会社のラウンジがリニューアルオープンしひと昔とは様変わりであった。

確かに今月に入ってから欧州系とかからラウンジがリニューアルした旨のキレイな案内が届けられていたが、やはりというかこうした施設もそのカラーはホテルの構成を踏襲しているような感じがした。

ホテルでは近年東京には外資系が猛攻勢をかけてきているが、個人的にはコンサバっぽい国内系よりはこのラウンジにしてもそうだがインテリアに若手のデザイナーを起用したりし、軽食一つ取っても痒いところに手が届くというか居心地の良さを提供するのに一つ長けているという気がするのである。

まあコンサバが好きな向きと分かれるところだが、まだまだ進化の余地は大きいと思う。


行動ファイナンス理論

さて先週は与党劣勢見通しがいわれていた参議院選挙を控えてその後の為替や株式の見通しが彼方此方で喧伝されていたが、大和総研調査ではここ数年の参院選投票日後の株価推移を調べたところ、与党の勝敗と株価に明確な関係は無いとしている。

そういえばこの手の同社レポートにはユニークな物が目立ち、例を挙げれば「ドリカム人気がアップすれば株価上昇」、「TDL入場者数増なら株価上昇」、また下落の方では「サザエさんの視聴率上昇では株価下落」、「宝くじ人気下では株価下落」、「英会話学校とフィットネスクラブ比較で前者の割合が増えれば株価下落」等々夫々に詳細理由があるから面白い。

そういえば昨年の今頃には「結婚/離婚レシオは株価に先行」なるレポートが出ていたが、しかしその視点にはある意味感心する。


7/17開始の金ミニ取引についての各社対応状況などまとめ

金ミニ取引7/17スタート

金ミニ取引7/17スタート

7月17日より東京工業品取引所において金ミニ取引(金現金決済取引)が開始されますが、現時点での各社の取扱などの対応状況やキャンペーン概要などについて以下まとめておきます。

電子取引については受託契約準則第41条の8(電子取引の特例)が適用できるためロスカット制度は利用せずとも可。尚、当該ページについては新しい情報が出次第追加掲載していきます。また各社取扱銘柄数の修正などは7/17以降に一斉に行います。

▼東京工業品取引所 金ミニ取引の取引概要
▼東京工業品取引所 金ミニ取引パンフレット
▼TOCOMナビ:金ミニ・魅力と特性(7/13掲載)
▼金先物ミニ取引の開始に当たって・理事長挨拶(7/17掲載)


▼取引会社名▼キャンペーン内容キャンペーン一挙両得へ
東京コムウェル金ミニ手数料¥0キャンペーン:7/17-9/14の2ヶ月間手数料を無料、以降往復198円
ドットコモディティ金ミニ楽天SPキャンペーン:7/17-8/16手数料無料+楽天ポイント
エース交易金ミニ取引開始キャンペーン:7/17-8/31の期間手数料無料、以降往復524円
オクトキュービック取引開始キャンペーン:7/17-8/31期間中一定量の取引でプレ、8/1より往復210円に
アストマックスF取引開始記念キャンペーン:7/17-8/31手数料を往復100円に、以降往復100円
日本ユニコムスターティングキャンペーン:7/17-8/31手数料往復196円、以降往復380円
ハーベストF取引開始キャンペーン:7/17-8/31で取引を行った方から抽選で賞品を
三貴商事金ミニ取引手数料0円キャンペーン:7/17-9/14手数料無料、以降往復196円
岡地金ミニ上場記念キャンペーン:7/17-8/31手数料往復210円、以降往復420円
北辰物産金ミニ取扱開始キャンペーン:7/24-8/31手数料無料、以降往復420円
オリエント貿易上場記念キャンペーン:8/1-10/31手数料往復100円、以降往復200円

▼取引会社名掲載日▼リリース関係
オリオン交易7/2金ミニへの対応:準備出来次第取扱開始
オクトC7/9金ミニ取引の取引開始について:7/17より取扱開始
SBIF7/10金ミニ取扱開始&手続き:7/17より取扱開始、ロスカット制度不採用
オムニコ7/10金先物ミニ取引の取扱い:7/17より取扱開始、往復336円
カネツ商事7/10金先物ミニ取引の取扱い:7/17より取扱開始、
大起産業7/10金ミニ取引について:7/17より取扱開始、ロスカット制度不採用
ハーベストF7/11取扱開始について:7/17より取扱開始、往復198円、ロスカット制度は準備出来次第
豊商事7/11金ミニ取引取扱のお知らせ:7/17より取扱開始、往復168円
タイコム証券7/13金ミニ取引について:取り扱いについては調整中(未定)
ユナイテッドW証券7/13金先物ミニ取引について:検討中(未定)
ひまわりCX7/17金ミニ取引の取扱いについて:準備中
日本アクロス7/18金先物ミニ取引を開始:7/17より開始
北辰物産7/23金ミニ取引の取り扱いについて:7/24より開始
オリエント貿易7/30金ミニ取引取扱開始:8/1より開始
ユナイテッドW証券8/1金ミニ取引取扱開始:8/6より開始
エイチ・エス証券8/3金ミニ取引取扱開始:8/6より開始

セミナー開催情報などは以下よりご確認下さい。
▼投資セミナー開催情報「セミナビ」商品先物カテゴリ



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百貨店再編劇序盤

本日の日経一面には、三越が伊勢丹と資本提携に向けた交渉に入る事が明らかにされていた。

ご存知百貨店業界では大丸と松坂屋の経営統合や、阪急百貨店と阪神百貨店の例の事後処理よろしく秋口に統合が決まっているが、この三越は関東では当初ロケーションの都合もあって東武の名もチラついていたのは一部に有名。

同時に伊勢丹も新宿一極型から色々と思惑が出ては消えていたのだが、どうもそのメーンバンクの影もチラホラする。

日頃廻って見て個人的に思うのだが、そのカラーから言ったら松屋あたりとこの手の話があれば株式関係からも整合性?があり、更に顧客層も美味しくなって来ると想像したりもするのだが、まあまだまだ注目するに面白くなって来る業界だ。


隣の成功談

FX取引の昨今における膨張の様は度重なる新聞報道やカウボーイも折に触れてコメントしているので周知の通りだが、サンプルが多いほど事例が表面化するのも常で本日はまたこの手のFX取引における脱税で、三人の投資家を東京国税局が東京地検に告発していた事が報じられている。

業界に関連する脱税関係では先月も商品先物に関する物を採り上げた事があったが、その前もFX取引で豊島区の投資家や更に前には世田谷区の主婦がこれまたFXで4億円の所得隠しでにわかに有名になった経緯がある。

何れも店頭モノ主体という事からこれでまた「くりっく365」も別な処で勢い付きそうだがそれはさて置き何度も言うようにこのプレス効果は多大、頭を捻って不発濃厚な新商品を打ち出すより効果的なのである。


クオリティー

週末は欧州で発行されたCDO(債務担保証券)の格付けを、S&Pが引下げたとの発表を切っ掛けにドルが急落し円相場が急伸していた。

当のS&Pはサブプライム問題は無関係としているらしいが、折しもあのBSC(ベアー・スターンズ社)傘下のヘッジファンドの投資家が同社を相手取って提訴する事を計画している等これの関連モノは話題に事欠かない。

エンロン問題始めその他で債券市場が揺れたときは原点に返って金へと資金シフトが見られたが週末もその気配か、教科書的なファンダメンタルズが気が付けば素直に表れたりするのも昨今の商品の特徴といえば特徴か。