353ページ目

清算途上

上場している商品取引員株が軒並み昨年来高値を更新している中で、MMGアローズが丸村以来の違約を起こした。

今週に入ってから噂にしてはやけに信憑性のある話が入って来ていたが、やはり火の無いところに・・であった感じである。

トップは以前の受託債務補償基金協会の理事長はじめ協会の要職に就いていた経緯があり、残念な事ではあるが他業界から見ればこうした事も異常な世界に映り、未だ負の清算半ばと云った感じだ。

この手の話では助っ人に名の挙がる取引員も多いが、そういった向きもまたいろいろ複雑な事情ありでこの辺もまた注目していなければならないか。


転換促進相場

昨日権利落ち分を難なく埋めた日経平均は本日大幅続伸、昨年来高値を更新し約5年7ヶ月ぶりの16,900円台で引けた。

ところで2005年度はCBの株式転換が進みバブル後最高となった旨を見たが、この株高でこれらが2兆円を上回るのが確実視されているとか。

今後資金的軽減と需給悪化の綱引きとなるがこれも相場次第、一昔前は発行体が様々な筋に要請し、転換促進相場を演出するような今では到底出来ないオペレーションもやっていたような時期もあったように記憶するが、今となってはもう懐かしい話である。


銀ETF効果

さて日本時間の明け方頃結果が明らかになるFOMC協議であるが、これら先取りした部分もあって貴金属が再度の一斉蜂起である。

貴金属といえば本日からUAEの商品取引所では、中東地域として初めて銀先物の取引がスタートしているが、TOCOMの銀は遂に全限が400円の大台乗せと破竹の勢い。

先行しているプレミアムはETF上場思惑という事で市場はほぼ一致しているのだが、しかし今回の需要家サイドの風当たりはまるで我が国のコメ先物を見ているようでもある。

政治色もあろうがSECの采配、上場確保となってもまた主力であるところの金のETF上場時に見られたような天井形成になるや否や、いろいろと注目すべきところは多い。


閉所式

さて横浜市長選は本日午前に開票され現職の無所属、中田氏が再選を果たす事となったが、一方その横浜でひっそりと横浜商品取引所の閉所式が執り行われた。

周知の通り東京穀物商品取引所と合併の運びとなっているのだが、これで110余年の歴史に幕を下ろす事となる。

昨年少し触れた時は「かねがね関係各位より要請の出ていたリクイディティーが機能していない商品の引継ぎをどう処理するのか注目される。」としたが、スライドする商品の本日の出来高はどうであろう。

カウボーイも別なところでこの辺について本日触れているが対応の遅れが何とも残念である。


プライオリティ

昨日は大証について触れたが、本日の日経紙社説には東証経営について問い質す旨触れていたのが目に留まった。

これについては例えば人事でもあちこちの要職を兼ねている事から、個人的にも利益相反の観点で疑問であったがやはり同様の意見は多だろう。

5月中には短縮解除云々言ってはいるが、平穏なマーケットを見ていると臨機応変な対応が効かない歯痒さも関係者は感じている筈。

はたしてこの続投で過去指摘してきたような、国際標準からかけ離れた危機的諸々の事態が改善に向かうのか否か暫し注目である。


再編機運

ここ急伸してきた後だけに一服といった感じの日経平均であったが、地合いに関係なく昨年来高値を更新し続けている大証が目立っている。

昨年は村上ファンドに買われ揺れた大証であったが、今年は既に英系ファンドが取得に動いている。

他取引所も保有している事で、それら提携関係含めて裏で話が繋がる部分が多いのだが、同時期に発表された今後のシステム投資等絡め最近の東証に肉薄する売買高もなにやら意味深である。