さて、新会社法が明日にも成立し有限会社法が廃止、株式会社へ一本化の流れになる。
またポイズンピルを使い易くする議決権可変措置も導入される事となるが、こうした防衛策の中でも先の横河電や東エレクの株主総会で授権株式数拡大議案が否決される等、大手どころでの株主反対が強い物もある。
所謂希薄化の懸念をどう取り去るかがポイントとなろうが、再度会社は誰の物か?という原点がクローズアップされる。
本日は周知の通りJASDAQからあの「本間ゴルフ」が破綻との報があった。つい最近は東証マザーズから、いろはの「ゼクー」が破綻したばかりであったがけっこう有名どころが続く。
もう一つ本日は、そのマザーズへ上場予定であった「IIJ」が異例な事に申し込みが上場基準に達しなかった事により一先ず上場中止となったとの報も。
公募期間中に先行上場している米市場の株価下落が主因らしく、なにやら昔のクレイフィッシュを彷彿させるが、新興市場は本当に?運?の部分が多い。さて上場している業界各社はどうであろう。
さていろいろと物議を醸し出したが本日付けで「カネボウ」が上場廃止となった。東証で56年、その前身を含めると114年間も上場していた幕を閉じた。
週末の売買最終日は360円の終値、併合前で見れば実質36円となりTOBやスポンサー企業との株式交換をアナウンスした再生機構側のリップサービスも手伝い続投となったが、はたして数年間で再上場となり見事花を咲かせられるか否かいろいろな意味で注目である。
5月末にヘラクレスの件で再度触れたが、IPOに続いて今度は新規銘柄の証券会社よる自己売買や信用取引をも規制すると発表した。
一応裁定に絡む自己は対象外らしいが、何かこう圧力が掛かっているとしか思えない続編である。
春先に同取引所に問題提議したM&Aコンサルの村上氏あたりは元から上場には反対であったらしいが、投資家保護とはについてもう一度考える場面だろう。
さて、既に3月の段階で当欄にて「熱いヘラクレス」としてIPO関係の異常な過熱ぶりを伝えたことがあるが大証は本日、新規上場を2006年初頭まで凍結する方針を明らかにした。
原因は上記の件で現行システムでは対応しきれないとの理由であるが、カネが集まればそれなりにヤヤコシイ問題も数多出て来るのは世の常、4月には「ホットイシュー物に関しては引受け規則に配分取扱事項があるが、さて機能しているか否か?
業界のIPO案はまだ幾つもあるがさて実現は・・ 」とも書いたがこれもそのうちの一つかも。