2ページ目   雑記

枯れ木に花か

周知の通り、前週末の菅首相の一転しての退陣表明を受け自民の支持率回復期待や次期首相が打ち出す政策への期待が続き、本日も先週の地合いを継いで日経平均は大幅に6日続伸し4月19日以来約5か月ぶりの高値を示現、TOPIXもまた6日続伸しこちらに至っては実にバブル期の1990年8月16日以来およそ31年ぶりの高値を付けている。

10日のSQを睨んで先物への買いが株高に弾みを付けた部分もあるが、これを書いている段階でも先物へ眼を遣ると更に続騰し9月限は30,100円台と更に約400円の続騰となり半信半疑だったディープアウトのコールまでが動意付いてきている。これまで欧米株高に殆ど反応せず腰の重かった日経平均だが、退陣表明のたった一言で一気に反応し表明直前からこの直近の先物の値まで1日半で約1300円の急騰とは何とも菅氏には屈辱的な光景に映る。

加えて菅氏が退陣表明した途端に新型コロナウイルスの感染者数も急速に激減してきたような感もあるが、たまたまそういったタイミングにあったとしてもつくづく皮肉な現象である。衆院選挙期間中は株価が上昇し易いというアノマリーが前倒し的に訪れている感じがしないでもないが、ご祝儀相場?の継続は勿論今後の政局如何に掛かっているともいえ今後も目が離せない展開か。


ワールドウォッチフェア2021

さて、今週の初めまで日本橋三越本店ではこの時期恒例の「ワールドウォッチフェア」が開催されていたが、今年のテーマは「時めきrestart」。新型コロナウイルス感染拡大で大手百貨店など特にナーバスになる中で、会場も特設会場、通常の時計売り場に1階の中央ホール・ステージなどに分散され、機械式時計組み立て講座などは中止となるなど静かなものであった。

とはいえ今年はブレゲがトゥールビヨン特許の認可を受けてから220周年という事もあって、各社著名どころが最新のトゥールビヨンを搭載した新作の数々を並べていた。またウブロの特設ブティックではこれまでアンバサダーをやったアスリートらのサイン入りコレクションが並び、ブレスレットに至るまでサファイアクリスタルで製作した驚異のスケルトンウォッチの実物に初めて触れる機会を得た。

また自宅で過ごす「おうち時間」を見据えクロック関係なども時計を楽しむ暮らしとして、独ロルフベンツの高級家具をあしらった空間の中にサトラーやB&0Fの限定品メデューサなどユニークなモノが並べてありこちらは例年になく充実していたようにも感じたが、まさに今のコロナ禍を反映した例年に無い構成だなとつくづく感じた今年のフェアであった。


バブル終焉の花火

さて、日経紙夕刊・ニュースぷらす面には過去の同じ月日に起きた記憶に残るニュースを取り上げた「ニュースなこの日」という項があるが、8月31日は1998年に北朝鮮が弾道ミサイル・テポドン1号を発射しそれが三陸沖に落下した件を取り上げていた。勿論この件はセンセーショナルな報であったが、私はまた別な視点で8月31日といえばやはり一世を風靡した「ジュリアナ東京」の閉店が真っ先に思い浮かんでしまう。

同じウォーターフロント界隈で空間プロデューサーの山本コテツ氏が絡んだ「MZA有明」が、バブル期の投機が祟って営業を終了したのとちょうど入れ代わるかのように華々しくオープンしたのを思い出すが、よくテレビや雑誌などでは「バブルの象徴」等と表現されている同店も正確にはココがオープンした時は既にバブル崩壊が始まっていた時期である。

むしろこの湾岸界隈でバブル期の象徴と言うのなら上記の「MZA有明」か、この双方を見守ってきたクラブの先駆け?「芝浦ゴールド」を挙げるべきだろうが、あの当時から今年でもう30年が経ったのかと今更ながら想う。あの頃は常連だった国際線CAの連中も或る意味皆ギラギラしていて本当に毎日が楽しかったなあとつくづく、現在の変わり果てた光景を見るにまさに「つわものどもが夢の跡」である。


山高ければ谷深し?か

昨日の日経紙グローバル市場には「急成長株買われ過ぎ警戒」と題し、サイオン・アセット・マネジメントやムーア・キャピタル、ジョージ・ソロス率いるソロス・ファンド・マネジメントなど米投資家の錚々たる面々が提出する四半期報告書の分析において、個別では下落を予想したポジション構築やリスク回避の売却への動きがある旨が書かれていた。

冒頭のサイオン・アセット・マネジメントのマイケル・バーリ氏といえば、2007年から2009年の金融危機時にいち早くデフォルトが多発すると読みCDSで大きな利益を上げた事で有名だが、報告書ではハイテク株への集中投資で知られるアークインベストメントの旗艦ETFのプットオプション23万5500口取得し、更にはアークの最大の投資先でもある米テスラのプットオプションも107万5500株分保有している模様だ。

これ以外のファンド勢もアークが組成したETFのプットオプション物色が目立ち、サイオン・アセット・マネジメント以上に取得している向きもある。標的となっているモノはいずれも新型コロナ禍の下で急上昇したものだが、上記のようなテック株以外でも斯様な環境下で急上昇したモノに以前当欄で「退屈消費の勝者」として取り上げた高級ブランド株もある。

この時はLVMHが37倍、エルメスに至っては60倍超など置いてけぼりの高PERと書いていたが果たして軒並み値を崩してきている。コロナ禍で急膨張してきたテック株に高級ブランド株、毛色は違えど双方共に中国当局による規制強化がトリガーとなり改め随分と高い所へ上ったなと漸く気付き始めるものだが、山高ければ谷深しの格言通りとなるのか否か今後もその動向から目が離せない。


Oneみずほの功罪

さて、週明けにまたもみずほ銀行でATM約130台が一時使えなくなる障害が発生した。みずほ銀行といえば直近でも先週末に全店の窓口で取引が出来なくなる障害を起こしており、これ以外でも今年の2月から3月に4回のシステム障害が相次いで起きたのも含めて実に今年に入ってからこれで6回目の障害となった。
   
しかしこのみずほ銀行、これまで大規模障害の経緯を辿ってみるとみずほ発足時に起きた旧3行のシステムを接続しようとして起きた二重引き落とし問題などの障害を最初として以降、東日本大震災時から今年の多発した障害まで何故かほぼ10年ごとに大規模障害を起こしている歴史がある。

4000億円以上もの費用を投入した基幹システム全面刷新の稼働開始は一体何だったのか?前回はATMからカードや通帳が戻らないまま顧客を待たせ、今回の障害は回転30分前の情報開示だったというが顧客置き去り感は否めない。おりしも今年の立て続けの障害という事態を重く見た金融庁の異例の長期検査が行われている最中に相次いだこの失態、執行猶予中の再犯に金融庁の今後の出方にも注目しておきたい。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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