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リヤドロ展

さて、過日は京王プラザホテルへ所用で出掛けたが、打ち合わせの後にちょうどホテルとのコラボで「リヤドロミュージアム展」を開催していたので暫しこれを鑑賞。此処では絶版の「バラ園」や「シンデレラ」などの大作は写真でしか見た事が無かったので、間近でこれらを見る事が出来たのに一寸感激。

他、1957年の「GOING FOR A WALK」や、同年の「VANITY」などに見られるチュールのプリーツが、既にこの時代複雑なレース編みの技術を駆使し表現されていたのにはやはりこのブランドならではの重みを感じた。

リヤドロといえば上記のように宮廷の貴婦人などのイメージが強いが、「子どもの情景」シリーズなどを見ていると、78年の「ブランコ遊びの少女達」などにも見られるように、ほんとうにその表情には艶がある。同社の「雛人形」などには以前当欄で触れた事があるが、先月の「こどもの日」にも先駆けて「五月人形」の広告をあちこちで見掛け、近年人気があるのも頷ける。

ところでこの五月人形、今年は現代風にアレンジしたモノが人気だとかで「スワロフスキー」をあしらったものあれば、金価格の上昇で純金製かぶとも俄かに人気があったとか。歴女ブームなどもあって伝統にもモードの波だが、この手との共存など構図も近年変わってきたなとつくづく感じる。


表向きと内情

さて、当欄では二年ほど前に飛行船から花火大会を見せるビジネスがあり、これが即完売の盛況さをコメントしたことがあったが、衣替えを前にした?昨日この飛行船「ツェッペリンNT号」擁する日本飛行船が破綻した旨の報があった。

美しい夜景と花火大会を満喫できる飛行船遊覧クルーズとしては世界初で、都内の主だった花火大会には殆ど就航していたことから、上記の通り数十分の花火観賞を含む料金が一寸近場の海外旅行に匹敵する料金にも関らず完売人気。昨年は帝国ホテルがスイートルーム宿泊とこの花火クルーズをセットにしたプランを販売したり、最近では晴海ふ頭で遊覧飛行を始めたばかりであったがその裏でけっこう内情はキツかった模様だ。

そういえばこれと同日に破綻した企業にはベッカリイもあったが、赤坂サカスや銀座にもあったレストラン「ヴィラモウラ」の方が解り易いだろうか。このレストランなども人気の影でなかなか内情が見えないだけに難しいが、そういえばミシュランで星を取ったあの「ピエール・ガニエール」も破綻した時は驚いたものだ。

栄枯盛衰は世の習いだが、表面しか見えない素人にはなかなか変化が見えないもの。今も昔もやはり内情に詳しいのが街金筋だったりするのだけは変わらない。


バブル期のノスタルジア

この週末にきて各紙で報道され目に付いたのが、日産が「シーマ」と「プレジデント」の生産を8月に終了するという記事か。なんでも衝突時の安全基準を満たさなくなる事や、今後はフラッグシップモデルを昨年モデルチェンジした「フーガ」に据える戦略などの理由らしい。

国産の類では「プレジデント」などトヨタの「センチュリー」と双璧で、両車ともここの近所にあるあのミシュランでも数年に亘って星を獲得している料亭「濱田家」近辺ではいまだによく待機しているのを見掛けるが、「シーマ」などその登場年度からバブル期の象徴とまで呼ばれたと一部紙では解説している。

さて、ここ最近の報でその姿を消すことになる事になったバブル期の象徴といえばこの車に限った事だけではなく、ホテルの「赤プリ」もその類だろうか。今の中年世代では学生の頃はクリスマスや記念日なんぞは此処などという向きも多かったと思うが、丹下氏の設計でこのロケーションの新館が取り壊しとはけっこう寝耳に水の話であった。

そういえば、車、ホテルとくれば、この赤プリから歩いて直ぐのところにあったブティック「ヴェルサーチ」もバブル期象徴のど真ん中であったが、これまた最近日本から撤退している。
斯様にバブルを象徴した物が一つまた一つと消えてゆくのは諸般の事情もあるのだろうが、各々に色々と思い出がある向きにはやはりとても寂しいものと言わざるを得ない。


本来の使命

本日の株式市場は辛うじて小反発となったが、メガバンク一部などは依然として新安値ツラとなるなど弱い展開で、日経平均が小反発する一方でTOPIXが年初来安値更新となる重さはこの辺を象徴しているともいえようか。

このメガバンクといえば、本日の日経紙経済面「金融を問う」には「メガ化」の理想と現実として損害保険業界と共に、巨大になったメガバンクの組織の内部融合や一体化がなお課題として立ちはだかる現状が載っていた。

ファイナンス関連でも現況BIS規制の絡みで増資合戦が繰り広げられているが、何やらこう競争力維持の為に既存株主などまったく視野に入っていないようにも取れる。資本増強も結構だが、今後はそれらに付随する弊害も勘案する場面が訪れるか。

みずほFGなんぞは今月、テレビ東京の女性記者との不倫?が広く国民へ暴露されてしまった過去を持つ某会長を含む三人がそろって退任する方針を固めたが、株主に対する増資理解だけではなく、上記紙にも書かれていた通り業績回復の裏で顧客の満足含め本来の使命は果たせているか再考すべきであろう。


国策土地転がし

本日も日経平均は半年振りに9,500円割れと大幅続落であったが、昨日の上海総合指数は3.5%高と大幅上昇で取引を終えた。これは上海市などが検討している個人住宅の固定資産税導入などの不動産取引抑制策が先送りされるとの観測が浮上したものに因るところが大きいとか。

斯様にこの市場にとっては上海万博なども拍車をかけ不動産は切っても切り離せない関係が出来上がっているが、国単位で見れば実際のところ北京もそうであったように大規模な公共事業を行うに連れて不動産の価値が高まり、政府による開発事業収益はこの北京や上記の上海など既に50%程度にまで及んでいると何処かで見掛けた記憶がある。

もともとの構図が、国有の流動化事業のようなものであり、仕手株の如く右肩上がりで回っているうちはいいがこれらの回転が止まった時が恐く、容易に想像がつくだろう。

ちょうど本日の日経紙には、あのエンロン株の空売りで一躍注目を浴びたニューヨークでヘッジファンドを運営するジム・チェイノス氏の今の標的として中国で不動産開発をしたり、建設資材を輸出したりする世界中の企業を挙げていたが、またも同氏の「先見の明」が証明されるかどうか見守りたい。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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