412ページ目   雑記

都心の弱点

世間がお盆休みに入った途端に送電線接触事故の影響で、朝方から首都圏を中心に約80万世帯が広域停電に見舞われた。

鉄道等を使う向きには交通機関の乱れも大変であっただろうが、この影響のシステム障害から日経平均株価は後場序盤から算出停止の事態で公表されずとなった。

遅くになってから「日経平均株価の終値は1万5857円11銭だった」と何とも違和感のある発表をしていたが、相場情報系のインフラが船の接触でマヒ状態になる、というかその対策も無かったというのはあまりよろしくはないだろう。

薄商い下の先物主導で高かったのをいい事に「停電の影響は限定的」との報も目立つが、そんな呑気な事も言っていられなくなる気がするが。


転嫁シワ寄せ

本日、石油情報センターが発表したレギュラーガソリンの給油所店頭価格が、1987年調査開始以来の最高値を16年ぶりに更新、1リットル143.7円に急伸となった。

時事の記事でもBPの油田操業停止の影響で加州ガソリンが、ガロン5ドル台に上昇する可能性がある旨目に付いたが、これとは事情が違いこちらは元売り勢のコスト転嫁が必死な様が読み取れる。

過去80年代の170円台もあり、未だ道半ばと不気味な意見も聞こえるがこんなところでも格差を助長し始めており、これをテコにまた新たな商機を狙う企業も多くなって来た。


植物系

本日は金融庁から2ヶ月の一部業務停止命令が出ていたあの中央青山監査法人が、業務再開出来る来月から「みすず監査法人」に法人名称を変えて出直す旨の報道が各紙よりあった。

ただ旧青山色が強いPwCが設立した「あらた監査法人」に、主力の人も顧客も流出が始まっており名称変えても前途多難が予測される。

ところで「みすず」とはササの一種で、シッカリと根を張りまっすぐに伸びる様を託したらしいが、業界でも見られるように社名変更時には植物系がヤタラと多くはないか?

選択肢が狭まり中には消去法で付けたようなモノもあったが、何時の間にか知らない間に消えている。


暗い観光名所

ニューヨークの熱波が猛威を振るっているらしい。

昨日は華氏102度を記録、約50年ぶりに100度を突破した模様で、よく見かけるタイムズスクエアにある株価表示の電光掲示板も、節電の為に休止していると米在住の知人が話していた。

これに限らず自由の女神も観光名所のビルも節電モードらしいが、こんな状況であるからそれ相応の電力量も推して知るべし。

発電に使用される天然ガス高騰の影響が懸念されるが、折しも熱帯低気圧「クリス」がハリケーン化とも喧伝され、何れも原油市場にとって思惑頻りである。


暴利

本日金融庁は本人確認強化の一環として、来年1月からATMでの現金振込みを10万円迄に制限すると発表していた。

各行では引き出し額も小額に規制される矢先にまた不便極まりない事をやってくれる物だが、時間の成約で小分けにした場合は手数料も二重に取られ当然そういった戦略も絡んでいるのかと勘繰ってしまう。

他にも挙げれば暴利な為替手数料(一般デスクを見ればどれほどの旨みか一目瞭然)、外貨も含めた預金金利等々とめどなく出て来る。

メガバンクは揃って今期中の公的資金の完済、そして増配とけっこうな話が多いが収益構造は大した物ではないと見えてしまう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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