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夜空に大輪の彩

週末はご存じ夏の風物詩である隅田川花火大会が無事開催され、場所も場所という事で今年のプログラムには早速東京スカイツリー等というタイトルもありそれなりに目を惹いた。

昨今ビル等で街の風景も変り規定で玉も5寸玉は禁止等と配慮されている模様だが、それでも東京湾大華火祭や神宮外苑花火大会と共に三大花火大会の筆頭なだけに今年も約90万人以上が集まった模様。

街は変れど90万人だけあって何処も場所取りの熾烈さは今も昔も変らないが、個人的には毎年幸いにも穴場の提供者がたまたま現れる事でその恩恵にあずかっているが、最近では地上を捨てて飛行船から花火大会を見せるビジネスもありちなみに即完売とか。

ところで神戸のルミナリエ等凡そこうした催しにはそれなりに弔いや復興が発祥の元となっているが、昨今の財政事情は何処もキツくなっているのが現状、ただ季節の風物詩として既に万人に定着しているだけに何とかいいアイデアで継続させていって欲しいものだ。


丑の日

さて、本日はご存じ土用丑の日であり、街中の有名ドコロの老舗にはマトモ?な鰻を確保したい向きがズラリと行列を作っていた。

さて、このように鰻といえば直近で世間を騒がせたのは中国産のウナギを人気の高い国産ブランドに偽装表示して出荷販売していた水産物輸出入業者や水産業者があったが、魚系?ではトラフグやアンコウの偽装も発覚しておりこと食に関する偽装が止まらない、と言うより昨年11月の当欄で「未だ表に出ていない件は聞いているだけで幾つもある。」とコメントした通り、従来罷り通って来た物が次々と一般に晒されている。

昨年の漢字は全体の18%を占めた「偽」であり、もうかれこれ一年以上も様々な食の偽装報道が為され其れなりの注目度もある筈なのだが、自覚云々よりやはりカネの下に営利優先、行政というか国にこうした連鎖している退廃を止める力があるかどうかが問われる時だろう。


時価

本日は石油連盟の定例記者会見にて、5月に交代したばかりの会長がガソリン等の卸値について、出光も10月頃からマーケット連動型にしていきたいとの方針を示している。

この卸値のコスト積上げ型から市場連動型への変更案については先週末だったか日経紙夕刊の一面に先に新日石が変更する旨の記事が大きく出ていたが、TOCOMでもEFP絡みの商いが出て来る等その商いの幅も徐々に活発化してきている模様。

これらの件については既に出光がTOCOMへの市場会員資格取得申請をしていた段階で、国内需要減退から対応が外へと動いている折、国内はマーケットに則しリスクヘッジという事になるかという旨を書いた事があったが、前にタイトルで挙げたリストラの一環は粛々と進み今後こうした事で末端ユーザーも相場が身近になるか。

何れにしてもこうした大手が先導し他もそれに倣えという動きになるのは明白だろう。


銀行が握る魔のスイッチ

本日の日経平均は後場から指数先物への断続的な買いから急反発となったが、そんな地合いの中でもズラリと値下がり上位を占めて目立っていたのはなんといっても不動産ポスト。

それもその筈東証一部からスルガコーポが衝撃の破綻をした後も100年以上の歴史を持つ真柄建が破綻、そして先週末にはゼファーが今年に入って上場企業10社目のパンクとなる等、名門?一部から次々といとも簡単?に消えてゆく様は不気味だが逆に今の時勢をよく表している。

真柄建にしても銀行主導で中期計画を纏めたばかりであったし、ゼファーも大和地所と共同で那須ガーデンアウトレットモールをオープンさせた翌日の破綻であったが、結局はファイナンスが付かなければ老舗だろうが上場企業だろうが簡単にパンクしてしまうという解り易い事例である。

既に融資保証等のビジネスも一部伸びていると聞くが、この業界も大手以外は一旦投売りさせて商機とみたファンドがそれをM&Aしてゆく過程で新たな業界再構築が図られるのだろうか。


選択肢の幅

今週はバーナンキFRB議長の弱気証言もあったくらいで株式も商品も崩落したマーケットであったが、もともと米政府系住宅金融会社の経営不安というとんでもない話が表面化していた折、売り方に取ってはまさに追い風であったか。

そんなわけで米金融株は96年来の安値に急落、金融セクターの時価総額は昨年記録した過去最高水準から半分以上が吹き飛んでいるあり様で、果たしてと言おうか早速米SECは上記含む金融株の空売り規制緊急措置を導入すると発表している。

対象銘柄には日本のみずほFGや大和證券Gも含まれている模様だが、みずほといえば思い浮ぶのは前身?であった興銀の90年代の下げの大相場か、ジョージ・ソロス率いるクォンタム・ファンドがイングランド銀行をも脅かす時世で魑魅魍魎のヘッジファンドのターゲットに次々と日本の銀行が餌食になっていったのを思い出す。

直近ではベアー・スターンズの件もあり其れなりに同手法に対しては昔と違って監視の目は格段に厳しくなって来たが、今の時代こうした規制下ではデリバティブ系のショートものETFもまた存在しこれらに資金がまたシフトという構図になるのだろう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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