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商魂

さて急伸した円は米市場が一服した事もあって3日ぶりに大幅反落となったが、ユーロも依然強く4日続伸から円は過去最安値を更新中である。

確か昨年も今頃対ユーロで最安値更新とか書いていたような気もするがその当時はまだ140円台、今から見れば途轍もなく安いイメージだが周知の通り主要通貨で今や円は最も弱含みその下落基調も長期化して来ている。

輸出競争力の方はいいとしても輸入品は更に高くなり海外モノの購買力は弱体化してゆくのは明白、これを裏付けるように今週からヴィトンはまたも平均2.5%の値上げを敢行しているが、いつも値上げ前後して立派なカタログや内覧会の案内等々を送って来る熱心さはヤレヤレである。


決め手

春先からCBOTを巡って激しい買収合戦をしていたCMEとICEであったが、周知の通り週明けには結局当初の組み合わせであるCMEで決まる事となり、これで世界最大規模の先物取引所が誕生する運びになった。

時事によれば独禁法上の問題もクリアしたCMEの勝利の決め手となったのは、やはりその生産機能と電子取引システムの信頼性であったともいえ上記の司法判断承認の有力な根拠ともなったとされる。

さて国内を見てみると昨日の臨時総会にてTOCOMが株式会社化及び新システムの導入が承認となったが、その改革の規模の違いこそあれ各取引所の各々好き勝手?なシステムという部分からこちらは先ずは揃えるべきであるとも思う。


濫用的買収者

注目のスティールVSブルドックであるが、日経紙始め既報の通り東京高裁はスティールを濫用的買収者として認定し同社の抗告を棄却する事となった。

同高裁判断前には不安定な動きをしていたブルドックは、これを織り込む形で気配を切り下げていたが3日ぶりに何とかストップ安で辛うじて値が付いたが、この煽りで同関連銘柄は軒並み下落の憂き目に遭っている。

ただこれらの企業からはここぞとばかりにこの認定を評価する意見が湧いている模様だが、発行する新株予約権の現金交付にしてもこれが原資で使われる可能性もあり一般にしても受け取った株を再応募する向きが急増したらまた風向きが変るかもしれないという流動性がある。

その辺は兎も角まあ今迄の行動が無ければまた判決も変ったかもだが、全般今後を考えた場合スッキリとしないものがありその辺また後で触れよう。


夏の匂い

この休みの間、銀座の田中貴金属前ではゴールドやプラチナの短冊がヒラヒラと風に靡いていたが、同時に入谷の方では七夕の期恒例の朝顔市が開催されていた。

こうした縁起物で夏の風物詩もこのあたりから盛り上がって来るが、この朝顔市が終って本日から今度は浅草寺でほおづき市が始まり、一寸一服してからは月末に大イベントの隅田川花火大会で前半〆という具合か。

そういえばこの隅田川花火大会、今年はあの参議院議員選挙が同大会順延日に被るので本番は通常の初日のみという賭けに出たわけだが、何とか好天に恵まれる事を祈るしかない。


株式顧客の関心

さて月を挟んで昨日もストップ安と急落していたコーンも、海外休場で怪しい動き?の夜間から本日は一服商状となっていた。

TGEもこれだけボラタイルになると、何度か触れてきたeワラントの方も俄かに動意付き先週の週間ランキングにはトップ5とワースト5何れにもコモディティー物が顔を出すようになって来た。

受粉期を迎えるコーンは大豆と絡めて思惑の出るところだが何れにせよ天候相場の真っ最中、腕に自身のある向きは縦横無尽に様々な投資ツールを駆使しその組み合わせによっては妙味も大きいだろう。

いつも述べているように啓蒙の意味からも、株式関連でこうして目に付く部分でコモディティーが頻繁に登場する機会が増えて来ると面白くなってくるのだが。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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