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非鉄・穀物第二弾

さて商品系でのeワラントで触れたのは昨年の春頃に出た「銅」と「大豆」であったと思うが、本日G・Sは似た毛色で「アルミ」と「コーン」の扱いを発表している。

非鉄から銅は未だ登場していないものの、アルミ・コーンは両製品とも国内先物市場が存在しリクイディティーがそれなりにあればこれら絡めたヘッジも其れなりに工夫できそうな感じである。

またそうした向きでなくともこちらを導入窓口とした先物への転向やその逆も然りで、こうした相乗効果で何れもリクイディティーが齎され商品そのものが徐々に啓蒙されてくるのを期待したいところ。


OPECガス版

昨年秋口に市場を席巻した話題にヘッジファンド「アマランス」の巨額損失の話があったが、その対象からかにわかに天然ガスが注目された経緯がある。

ところで天然ガスといえば昨日ロシアの安全保障会議書記はイランのハメネイ師と会談した折、エネルギー分野での協力を強化するプーチン大統領の親書を渡しているが、この際イラン側は両国の協力の下でガス版のOPEC発足を提案している。

同商品でロシアは埋蔵量第一位、とりわけガスプロムのような市場独占企業の存在は国内外のエネルギー産業への影響力を保ち続ける脅威であるが、外交の武器にエネルギーを使い始める脅威がまた静かに進行している感がある。


参入窓口

さて商品業界の手数料が落ち込む中で、デリバティブ活況から手数料収入が増加し期末増配を打ち出した大証は今週分割後の高値を更新した。

大証といえば年明け早々に金ETFの上場話がリークされたが、一昨日には正式にETF多様化対応を目的にした上場制度の見直しを表明している。

興味というイメージだけであった対象商品に信託契約が設定され有価証券に形を変えるとなると、躊躇組の新規参入が促進されるのはほぼ確実視される。

昨年アジア初という形でシンガポールに先を越されたものの、世界標準に近づく為にも日本だけが何時までもモタついている状況は好ましくなかっただけに今後の進展には大いに期待したいところである。


上得意

昨年の8月だったか1999年の導入以来初めて150円台に乗ったユーロであったが、ここ8日続落しNYでははや158円台乗せしまたも導入以来の最安値を更新し、また対ポンドでも92年以来の安値と欧州通貨高が鮮明になっている。

これでまたも服飾系から自動車まで欧州系のブランド輸出企業は製品の値上げ加速となろうが、牽制論の中で低金利は続くと見られ経済本格回復しないままに悲しいかな嗜好品は値上げされるという現象が継続されそう。

ただ昨年だったか国連研究機関調査によれば、一人当たりの富の平均は日本が世界一とかだったような気もするがこの辺から上得意の地位も不動、先日のパリコレでもディオールあたりは日本の伝統文化満載のデザインでこちらの営業にも余念が無い。


形式主義

本日、証券取引等監視委員会は来月から日本郵政公社に対して投信の販売体制全般をチェックすべく立ち入り検査する事を決定した模様、これに関しては投信販売が急増している事が背景だが、証券取引等監視委員の公社への検査は初めてではないか。

同監視強化については昨年の暮れにも銀行に対するそれで採り上げた事があったが、単発は兎も角ファンド・オブ・ファンズクラスになって来るとその内容詳細まで把握出来る向きは確かに可也絞られて来るのではないだろうか。

この手の金融商品モノは投信に限らず長い間形式的な物でサクサクと手続きが済まされてきたが、規制緩和の影響からかこうして販路が広がった今、不正を正すのと並行して其れなりに対象商品の書類等も明瞭な物への転換が要求されよう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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