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夏の匂い

この休みの間、銀座の田中貴金属前ではゴールドやプラチナの短冊がヒラヒラと風に靡いていたが、同時に入谷の方では七夕の期恒例の朝顔市が開催されていた。

こうした縁起物で夏の風物詩もこのあたりから盛り上がって来るが、この朝顔市が終って本日から今度は浅草寺でほおづき市が始まり、一寸一服してからは月末に大イベントの隅田川花火大会で前半〆という具合か。

そういえばこの隅田川花火大会、今年はあの参議院議員選挙が同大会順延日に被るので本番は通常の初日のみという賭けに出たわけだが、何とか好天に恵まれる事を祈るしかない。


株式顧客の関心

さて月を挟んで昨日もストップ安と急落していたコーンも、海外休場で怪しい動き?の夜間から本日は一服商状となっていた。

TGEもこれだけボラタイルになると、何度か触れてきたeワラントの方も俄かに動意付き先週の週間ランキングにはトップ5とワースト5何れにもコモディティー物が顔を出すようになって来た。

受粉期を迎えるコーンは大豆と絡めて思惑の出るところだが何れにせよ天候相場の真っ最中、腕に自身のある向きは縦横無尽に様々な投資ツールを駆使しその組み合わせによっては妙味も大きいだろう。

いつも述べているように啓蒙の意味からも、株式関連でこうして目に付く部分でコモディティーが頻繁に登場する機会が増えて来ると面白くなってくるのだが。


続々上場

先月のブラックストーン・グループに続いて今度はコールバーグ・クラビス・ロバーツ、所謂KKRが株式を上場させ同時に12億ドル以上を資金調達する予定と大手紙に報道があった。

KKRといえばナビスコ買収や最近ではあの日興プリンシパル・インベストメントにも興味を示していた事で有名だが、日本ではあまり目立った成果は聞こえて来ない。

そういえば上記ブラックストーンとは奇しくも昨年、ほぼ決着済みの某企業LBO案件を巡ってオファープライスの醜い引き上げ合戦をやった事も一部に有名、紳士協定破りめいた事から後に同社はファンドIPO需要を崩したと苦言を呈される等何かと話題を提供してくれる。

何れにしろ両者共に買収ファンド、他からの資金導入の多様化からまた新しい構造が構築される。


暗中模索

さて株主総会も一巡し各担当者もホッと一息という感じだが、今年はファンド系によるお約束の大幅増配要求は表面上軒並み否決された形ながら各社何らかの歩み寄りで含みを持たせた結果となっている。

昨今は買収防衛策に関しても複雑化して来ており、現場に経つ経営者も株主もそれなりの理解度が要求されることになって来ている点では、数年前から比べより本来の姿に前進しているともいえるか。

ところで軒並み減収減益が相次いだ公開取引員も恙無く通過した模様だが、以前も一歩先ゆく外からの主導型が多いとの意見を書いた事もあったがやはり一般とはどうもニュアンスの違いを感じてしまうのである。


要請

週明けの本日、各取引員でいつもは点いている大口注文情報のモニターが静かに消えたままであった。

ご存知、先週の市場管理委員会で会員専用端末を通じて行っている大口注文情報の開示が、一部企業からの要請もあって取引所側が本日から非公開の措置を取ったからに他ならない。

この件については数年前も実行されて再開という経緯があったが、更に日々取引明細もCFTCの様に週一回の公表にする案やらも控えており、何やら同様に数年前東証が手口非公開にした経緯とシナリオは殆ど一緒な様な気がする。

次のステップに具体的に進んだらこの辺はまた採り上げたいと思うが、いよいよ捨てる物等色分けが出て来たか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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